ドバイ駐在員ノート

一人の中年会社員が、アラブ首長国連邦ドバイで駐在事務所を立ち上げて行く過程で体験し、考えたことの記録。(写真はイメージ)

ビザ申請

2006年12月26日 22時45分36秒 | 法・制度
今朝は、大雨の中、区の住民サービスセンターに転出届を出しに行ってきた。届には転出先をアラブ首長国連邦と書き、身分証明書として運転免許証を提示すると、「はい、ご苦労さま」とあっけないほどすんなりと手続が終わった。転出の時期については明確な定義はないようだ。ただ、届出日だか転出日だかが年を越すと住民税が課税され、その前だと還付されるので、年内に届出すべしというのが海外駐在の先輩達からのアドバイスだった。某元経済担当相が、年末に海外旅行に出かける際に海外への転出届を出して、帰ってくると転入届を出すということを繰り返して住民税を逃れ、国会で追及されたという話を聞いた。これに比べれば、事務所の免許も下り、今後長期にわたりドバイに暮らす予定の私には、十分正当な理由があるように思えた。今のところ将来政界に打って出る計画もないので、国会で追及される心配もない。

ビザ申請では、若干の進展があった。「貴殿より回答がないため、担当者に直接お話させていただくので、ご承知願いたい」と書いたメールを送るやいなや、必要書類について知らせてきたのだ。アラブ人とのつきあい方について、私もだんだん要領がつかめてきたようだ。卒業証明書については、日本の大学のものだけでよいこともわかった。米国出張の口実がなくなり残念である(もっとも、米国の母校は卒業証明書のFAXによる申請を受け付けているので、そもそも出向く必要は全くなかったのだが)。

ビザの取得までには、現地で血液検査を受ける必要がある。米国でロースクール卒業後、弁護士事務所の研修を受けるため労働許可証(Employment Authorization)を申請した際、指紋をとられたことにすら抵抗があった私には、非常に違和感がある。世界的に見て、このようなことが行われている国は他にもあるのだろうか。血液には、遺伝子情報など多くの情報が書き込まれているだけに、種々の議論ができそうだ。これについては、またあらためて書きたい。

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