アヒルのミューズ~LOHASの森~

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狂言師つながりと“扇”の意味

2006-11-27 | ミューズのある日のアヒル日記
綾乃さんもソリストのひとりとして出る、
世界初演の日本・スペイン合作オペラ「ザビエル」の公演が
3日後に迫ってきた。

そのオペラ「ザビエル」は、
色々な変わった取り組みがなされているが、
そのひとつに“能の様式”の導入があげられる。

西洋様式?のオペラに、
日本の伝統の一つである「お能」を融合させた場面は、
白の地下足袋で、
片手に“扇”をもったアンジロウ
という日本人初の洗礼を受けたキリスト教徒役の人物が登場する。

能の世界では、
“扇”は、霊の象徴であり、
今回も、「扇を広げている」時は、アンジロウの霊が
地上に降りてきていることを意味するというものだ。

満月を過ぎた十六夜の月の出るサンチャン島の海岸。
“死”を間もなく迎えようとしてるザビエルには、
その欠け始めた月は、満月に見えている。

しかし、
衰亡していく自らの“魂”と欠けて行こうとする“月”が
絶妙にリンクしているその様は、
なんとも物悲しい・・・



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