脳脊髄液減少症というのをご存じでしょうか?
最近、この疾患の疑いのある患者さんが続いてます。もちろん、これはカイロプラクティックの適応症状ではありません。症状の詳細については割愛しますが、代表的なものは、頭痛、首痛、めまい、睡眠障害、自律神経系障害、吐き気等と多岐に渡ります。
いろいろな原因がありますが、交通事故でむち打ち後に発症するケースが比較的多いです。脊髄から脳を覆う髄膜の一部が損傷し、そこから髄液が漏れている状態です。そのため髄膜内圧を一定に保つこともできなくなります。
診断ミスされることも多いので、何も分からず痛みに何年も苦しんでいる方が非常に多いのも特徴です。この疾患だけを専門に診ている病院が熱海にあります。実は先週も多分にこの疾患の疑いのある方が来院されました。すぐに熱海の病院に行くことをお勧めした次第です。
カイロプラクターの役割は、このような疾患を抱えて来られる患者さんに対して、適切に対応することも含まれます。患者さんにとって必要な治療を早急に受けてもらうことが大切です。
ですから、筋骨格神経系の疾患にのみ詳しくても駄目なんです。むしろ、適応外の疾患について知っていることの方が重要とも言えます。治療開始が遅延することで、命取りになることもあるからです。