以下の記事はSportsDoc.jpにもアップしてあります。そちらも参照ください。
アメリカのカイロプラクティック・ドクターの厳しい現実
米国においてDC(ドクターオブカイロプラクティック)となるためには、さまざまな関門があります。
私が入学した学校は3学期制で、年に3回の入学機会があります。入学当初、クラスには110人のクラスメイトがいましたが、卒業時には半分以下の45人となっていました。この時点で50%が脱落したことになります。
学校を卒業しただけでは、DCの称号を与えられません。国家試験が第1次から第4次まであります。それら全てに合格して初めてカイロプラクティック・ライセンスを手にすることができます。
第1次から第3次までは筆記試験、第4次試験が実技試験(プラクティカルテスト)となっています。
現在は良くわかりませんが、私が受験した当時は第4次試験の合格率は30%程度と言われていました。この後、州毎に医療法律試験、X線試験があります。
この時点で漸くDCライセンスを取得することになりますが、ここからカイロプラクターとして生き残りをかけた本格的なレースが始まります。
ライセンスを取得したばかりの新米ドクターが、百戦錬磨の先輩ドクターと同じ土俵で戦うわけですから、どれほど大変かがおわかりかと思います。
実際ライセンス取得5年後に、カイロプラクティック・ドクターとして働いている人は30%程度です。
カイロプラクティックの大学に入学してから、5年後にカイロプラクティック・ドクターとして活躍しているのは10%以下ということになります。大変厳しい世界です。
Dr.S
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名古屋と岐阜のスポーツ障害専門カイロプラクティック“スポーツ医学&カイロプラクティック研究所”
でも、アメリカというかLAやNYでは弁護士や歯医者と同様に、意外とカイロの先生はたくさんいるイメージがあるんですけど、実際はどうなんでしょうね。
特にカリフォルニアなどは、気候が良いので他州で卒業した人たちが、州ライセンスを取得して移住してくるケースが増えているようです。
もう完全に飽和状態だと思います。
カイロプラクターの平均年収は8万ドルから9万ドルだというデータがありますけど、これはピンきりです。時給で働いているドクターもいれば、自分のオフィスを何軒も構えてビジネスマンになっているドクターもいます。
いずれにしても弱肉強食の世界ですよ。あらゆる意味で実力がある人しか生き残れません。これは他業種でも同じですね。
ただこういう社会システムでは自浄作用が働きますから、サービスを受ける人にとっては大変有益だと思います。
それに比べて日本は・・・・・
Dr.S