この本を小生がなぜ読む気になったかというと、一通りアメリカの歴史をきちんと学んでおきたいという気持ちが前からあったからだ。それで、小学生レベルの歴史を?といわれると元も子もないが、ぱらぱらめくってみると、日本人がアメリカの歴史を理解するレベルとしては十分な内容だと思う。アメリカの歴史ともなると何百ページの大作となりがちだが、一通り理解するとなれば、この書のレベル(実質140ページ)程度で十分だ。
また小学生用の教科書だから、挿絵や写真がたくさん入っていて読んでいて面白いし、楽しい。この本のもう一つの特徴は、英語と日本語が左右のページに対訳となっており、英語を勉強したい人も利用価値がある本だ。日本人でもこの英語がわかりやすいのは、まさにアメリカの小学生用に書かれたものだからだ。
教科書であるため、ものすごい感動とか啓発されるという感覚は乏しいのだが、読んだ目的であるアメリカの歴史を理解するという面では、達成されたと感じている。われわれ日本人が本当にアメリカの歴史を知っているかというと、ほとんどの人が知らないだろう。現在のアメリカの行動、考え方などの底流には、これまでの積み上げられた歴史が深くかかわっているのだから、一度手にとって読んでみる価値は十分ある。
『アメリカの小学生が学ぶ歴史教科書』J.M.バーグマン著(Japan Book)
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