グローバル・スタンダードの最高峰資格CFAとCFPを持つ完全独立のFP・資産運用アドバイザー尾藤峰男の書評ブログ

びとうファイナンシャルサービスはお客様の利益のみに目をむけた金融機関から完全独立のFP・資産運用アドバイザーです。

『チャップリン自伝-若き日々』中野好夫訳(新潮文庫)を読んで

2013-08-08 10:02:51 | 書評
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お知らせ情報
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大切なお金の運用で、本当のことを知るのはたいへんむずかしくなっています。日本の将来が不透明感を強め、国の年金にも頼れない中、自分でしっかりお金を運用する必要があります。このセミナーで、他では絶対に聞けない、人生を安心して過ごせる「正しいお金の運用法」をぜひ学んでください。きっとかけがいのない時間となることでしょう。

30年以上の経験と資産運用で頂点のグローバル資格を持つ、金融機関から完全独立のFP・資産運用アドバイザー尾藤 峰男だから語れる「人生を豊かに過ごすためのお金の運用法」をお話します!

お話しする内容:
● なぜ日本だけに投資していてはダメか、海外投資の必要性とメリット
● 本当に正しい資産運用法の実践法-やり方によって人生の分岐点にも
● 証券会社や銀行がいう通りにしては、必ず失敗する。
● よい金融商品とはどういうものか。
● 安心してお金の相談をできるところはどこか。

日時:2013年8月24日(土)15:00~17:00
場所:TKP東京駅丸の内会議室ミーティングルームC(日比谷帝劇ビル地下1階) 
http://tkpteigeki.net/access/index.shtml
(最寄り駅:有楽町・日比谷駅)
~参加料1,000円(当日支払い)、限定10名~
申し込みは、下記メールまたは電話にて「8月24日セミナー参加希望」として、お名前とご連絡先をお知らせください。
E-メール: info@bfsc.jp
Tel: 03-6721-8386

講師:尾藤 峰男 びとうファイナンシャルサービス代表取締役
プロフィール:
米国CFA協会認定証券アナリスト、CFPR、日本証券アナリスト協会検定会員、1級FP技能士、金融機関から完全独立のFP・資産運用アドバイザーとして、個人の金融資産や退職金の運用助言・ライフプランニングサービスを提供する。2000年当社設立。グローバルな投資理論や外国株投資・国際分散投資への造詣が深い。日本経済新聞、週刊東洋経済、日経マネーなどへのコメント多数。TV東京、日経CNBCにもたびたび出演。著書に「いまこそ始めよう 外国株投資入門」日本経済新聞出版社。投資助言・代理業として関東財務局登録。



◆『お仕事帰り・休日の無料個別相談』サービスのご案内 ◆

弊社は、『お仕事帰り・休日の無料個別相談』サービスを実施しています。次のようなことでお困りの方、お悩みの方に的確なアドバイスをさせていただきます。

● 退職金が入ったが、どう(運用)したらいいかわからない…。

● お金はほとんどが、利息のつかない定期預金においてある。

● 自己流の運用のやり方でほんとうにいいのか、自信がない。

● 証券会社のいうとおりにしたら、株や投資信託で大損した…。

● 銀行や証券会社は、高い手数料の商品ばかり勧めるので、信用できない。

● お金の運用を、本当に信頼できる人に訊きたいが、誰に訊いたらいいか
  わからない。

● 大切な老後の資金を間違いなく、着実に殖やしたい。

● 仕事が忙しいので、お金の運用に時間はないが、それでもしっかり殖やし
たい。

● 今後の日本のことを考えると、海外に投資すべきだと思うが、どうしたらいいかわからない。

資産運用は、やり方によって大きな差が出ます。金融機関から完全独立のFP・資産運用アドバイザーが価値あるアドバイスを提供する「無料個別相談」をお気軽にご利用ください。

『お仕事帰り・休日の無料個別相談』スケジュール
毎週水曜日 18:30~
毎週土曜日 13:00~、15:00~、17:00~

なお、他の曜日につきましても別途調整いたしますので、ご相談ください。
完全予約制ですので、事前に下記までご氏名、ご連絡先をお知らせください。
E-mail: info@bfsc.jp
Tel: 03-6721-8386


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『チャップリン自伝-若き日々』中野好夫訳(新潮文庫)を読んで


自らが語る若き日のチャップリン。喜劇王がどのように誕生したかは、非常に興味深いものがある。あの独特の格好-だぶだぶのズボン、大きなドタ靴、きつすぎるほどの上着、ステッキと小さな山高帽―これは、あっという間の間に合わせで誕生した。しかしながら、それができた裏には、チャップリンの15歳くらいまでのこのうえない極貧の日々がある。父は女をつくり家族から逃げ、アル中で若死に。チャップリンの母は、二人の子供を育てる極貧のなか、栄養失調で精神に異常をきたす。チャップリンはそのため貧民院生活が長い。いわば町のこども浮浪者のような格好をしていた。こういう生活を送っていたことが、あの独特の格好、そしてすばらしい映画の数々を世に出すことになったのだ。この本を読んで「モダンタイムズ」をみたが、チャップリンのすばらしい笑顔は、どこから来るのかといえば、こういう生活を味わったからこそ、なのである。若いときの苦労は決してムダではなく、大きく生きてくる。「人間は、生きることへの希望を決して失ってはいけない。」とチャップリンは言っている。その言葉には、深い重みがある。


・ 果たして私は、チャールズ・ディッケンズがつくる人物像にすっかり魅せられてしまい、それらに扮するブランビー・ウィリアムズを、私も何とか真似てみたいと思うようになった。このようにして私の内に芽生え始めた才能は、到底長く隠しておけるものではなかった。ある日、「骨董店の祖父」を真似てみせて、その場でジャクソンさんから、君は天才だといわれた。―チャップリン7~8歳頃の話だ。


・ 実際驚くのだが、人間というものは、上流生活には実に造作なく適応できるし、また飲食物の好みなどでも、贅沢にはすぐ慣れてしまう。一週間と立たぬうちに、すべてが当然のことのように思われてくるのだ。


・ 人間の不幸をつかさどる神々は、ときおりその遊びにも飽きて、慈悲をたれることがある。母の場合がそれだった。死ぬ前の7年間、花と太陽の光に包まれながら、楽しく暮らし、その二人の息子たちは、かつて彼女が想像もしなかったほどの名声と財産に恵まれるのを、見届けてから死んだのである。


・ わたしは、身体があいて、なんにもやることがないので、普通の外出着のまま、セネット(映画監督)の目につきそうなところにじっと立っていた。セネットは葉巻を口にくわえたまま、メイベルと並んで立ち、ホテルのロビーになったセットを見入っている。「なんかここでギャグのほしいところだな。」と彼はいった。そして、私のほうをふり向くと、「おい、なんでもいいから、なにか喜劇の扮装をしてこい。」

といわれても、とっさにそんな扮装など思いつくわけもなかった。レアマンの作品で出た新聞記者のつくりもいやだった。しかし、衣装部屋へ行く途中、私はふとだぶだぶのズボン、大きなドタ靴、それにステッキと山高帽という組み合わせを思いついた。だぶだぶのズボンにきつすぎるほどの上着、小さな帽子に大きすぎる靴という、とにかくすべてにちぐはぐな対照というのが狙いだった。

年恰好のほうは若くつくるか年寄りにするか、そこまではまだよくわからなかったが、これもとっさに、セネットがいつか、私の若いのに驚いたといったのを思い出し、とりあえず小さな口ひげをつけることにした。こうすれば無理に表情を隠す世話もなく、老けて見えるに違いない、と考えたからである。

性格のことまでは考えていなかった。だが、衣装をつけ、メーキャップをやってみると、とたんに私は人物になりきっていた。それがどんな人間だか、次第にわかりかけていたばかりか、いよいよステージに立ったときには、すでにはっきり一人の人間が生まれていた。セネットさんの前に出ると、早速わたしはその人物になりすまし、ステッキをふりながら彼の前を歩いて見せた。私の頭の中には、ギャグと喜劇のアイデアでいっぱいだった。


・ わたしのやったその人間というのは、アメリカ人にとっては、全く知らない始めての性格像、いや、私自身にとってさえ思いもかけない人物だったのだ。だが、ちゃんと衣装を着けてみると、立派に実在の生きた人間に思えてきた。そして事実そうした浮浪者の衣装をつけ、顔を作るまでは、私自身全く想像もしなかったような奇想が、次々とまるで泉のように湧いてくるのだった。


・ わたしは決して自信を失わなかった。もしどこからも誘いがなければ、独立するまでだ。どうしてできないわけがあろう。わたしは自信に満ち、独立心に燃えていた。はじめてそうした気持ちが生まれた瞬間のことを、わたしは今でもはっきり覚えている。



『チャップリン自伝-若き日々』中野好夫訳(新潮文庫)


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