グローバル・スタンダードの最高峰資格CFAとCFPを持つ完全独立のFP・資産運用アドバイザー尾藤峰男の書評ブログ

びとうファイナンシャルサービスはお客様の利益のみに目をむけた金融機関から完全独立のFP・資産運用アドバイザーです。

『学問のすヽめ』福沢諭吉著(岩波文庫)を読んで

2012-02-28 09:43:50 | 書評
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お知らせ情報
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講師:尾藤 峰男 びとうファイナンシャルサービス代表取締役

講師プロフィール:
米国CFA協会認定証券アナリスト、CFPR、日本証券アナリスト協会検定会員、
1級FP技能士、金融機関から完全に独立したFP・資産運用アドバイザーとして、
個人の金融資産や退職金の運用助言・ライフプランニングサービスを提供する。
2000年当社設立。グローバルな投資理論や外国株投資・国際分散投資への造詣
が深い。日本経済新聞、週刊東洋経済、日経マネーなどへのコメント多数。日経CNBCにもたびたび出演。著書に「いまこそ始めよう 外国株投資入門」日本経済新聞出版社。投資助言・代理業として関東財務局登録。


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30年以上の経験と資産運用の頂点の資格を持つ、FP・資産運用アドバイザー
尾藤 峰男だからこそ語ることのできる「セカンドライフを豊かに過ごすため
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日本の将来が不透明で、先行き閉塞感がつのる中、老後や家族の将来はどうな
るか、一人で考えあぐねていても、解決の糸口はなかなか見つかりません。

証券会社や銀行に相談しても、本当に役に立つ情報は提供してくれません。自
分たちが売りたい商品のための情報しか話さないのです。

一度きりしかない人生を幸せに生きるためには、資産運用で失敗はできません。
金融機関から完全独立で、お客様の利益を最優先におくびとうファイナンシャ
ルサービスだからこそお話できることがあります。土曜の午後のひと時を、「
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ませんか。



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資産運用は、やり方によって大きな差が出ます。金融機関から完全独立のFP・資産運用アドバイザーが価値あるアドバイスを提供する「無料個別相談」をお気軽にご利用ください。

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『学問のすヽめ』福沢諭吉著(岩波文庫)を読んで


明治五年二月に出版された「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」で始まるこの書は、全17編で構成され、各編が明治九年十一月まで、発刊された。

初編は20万部を発行し、その後の16編をあわせて340万部は国中に流布された。この書は「古来稀有」のものであったことは争いがたく、その如何に当時の人心を動かしたかは、察するに余りあるものがあると、本書あとがきで小泉信三は述べている。

出版されると、大変な反響を呼びながらも、新奇で満語放言だとして、攻撃罵詈の頂上を極めたという。

この書を読んで感じるのは、開国後の間もないとき、明治維新立国のただ中で人心や体制が不安定な中、非常に重要なタイミングで思想的バックボーンが社会に出てきたということだ。

インドや中国が列強の植民地になりさがり、日本は着々と先進国の仲間入りに向かったその差は、このようなしっかりとした思想的バックボーンによるところが非常に大きかったのではないかと、あらためて思う。


・ 天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず(初編)

・ 学問をするには分限を知ること、肝要なり。その分限とは、天の道理に基づき人の上に従い、他人の妨げをなさずして我一身の自由を達するなり。自由と我儘との界は、他人の妨げをなすとなさずるとの間にあり。(初編)

・ 人民もし暴政を避けんと欲せば、速やかに学問に志し自ら才徳を高くして、政府と相対し同位同等の地位に登らざるべからず。これすなわち余輩の勧むる学問の趣意なり。(二篇)

・ 正理を守って身を棄つるとは、天の道理を信じて疑わず、如何なる暴政の下に居て如何なる過酷な法に苦しめらるるも、その苦痛を忍びて我志を挫くことなく、一寸の兵器を携えず片手の力を用いず、ただ正道を唱えて政府に迫ることなり。(七編)

・ 開闢の初には人智未だ開けず。・・・人智愈々開くれば交際愈々広く、交際愈々広ければ人情愈々和らぎ、万国公法の説に権を得て、戦争を起こすこと軽率ならず、経済の議論盛んにして政治商売の風を一変し、学校の制度、著書の体裁、政府の商議、議員の政談、愈々改むれば愈々高く、その至るところの極を期すべからず。(九編)

・ 学問をするにはその志を高遠にせざるべからず。・・・およそ世の事物これを得るに易きものは貴からず。物の貴き所以はこれを得るの手段難ければなり。(九編)

・ 粗衣粗食、寒暑を憚らず、米も搗くべし、薪も割るべし。学問は米を搗きながらもできるものなり。人間の食物は西洋料理に限らず、麦飯を喰い味噌汁を啜り、もって文明の事を学ぶべきなり。(十編)

・ 学問の要は活用にあるのみ。活用なき学問は無学に等し。(十二編)

・ 人望は固より力量に由って得べきものに非ず、また身代の富豪なるのみに由って得べきものに非ず、ただその人の活発なる才智の働きと正直なる本心の徳義とをもって次第に積んで得べきものなり。(十七編)

・ 顔色容貌の活発愉快なるは人の徳義の一箇条にして、人間交際においてもっとも大切なものなり。人の顔色は、なお家の門戸の如し、広く人に交わりて客来を自由にせんには、先ず門戸を開けて入り口を洒掃し、兎に角に寄付きを好くすることこそ緊要なれ。(十七編)

・ 凡そ人心の働き、これを進めて進まざるものあることなし。その趣は人身の手足を役してその筋を強くするに異ならず。されば言語容貌も人の心身の働きなれば、これを放却して上達するの理あるべからず。(十七編)

・ 栄養は食物の本色なり。過食はその弊害なり。人間交際の要も和して真率なるに在るのみ、その虚飾に流るるものは決して交際の本色に非ず。(十七編)

・ 人に交わらんとするにはただに旧友を忘れざるのみならず、兼ねてまた新友を求めざるべからず。・・・試みに思え、世間の士君子、一旦の偶然に人に遭うて生涯の親友たるものあるに非ずや。十人に遭うて一人の偶然に当たらば、二十人に接して二人の偶然を得べし。(十七編)

・ 人類多しといえども鬼にも非ず蛇にも非ず、殊更に我を害せんとする悪敵はなきものなり。恐れ憚ることなく、心事を丸出しにして颯爽と応接すべし。故に交わりを広くするの要はこの心事を成る丈沢山にして、多芸多能一色に偏せず、様々の方向に由って人に接するに在り。・・・人にして人を毛嫌いすることなかれ。(十七編)



『学問のすヽめ』福沢諭吉著(岩波文庫)を読んで