京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

フリー句「キャッチボール」の巻

2021-01-28 08:14:56 | 俳句
フリー句「キャッチボール」の巻
キャッチボール普通の日々を取り戻す    ひろあき
原付ラリー10代vs30代「終いに血見るぞ」と10代 巡紅
分断を無くそうとバイデンの演説      ひろあき
去年の単語はパンデミック今年はどう変わる 巡紅
*オンラインで最も検索された単語で米メリアム・ウェブスター辞典が選定
空に舞う大凧ひげのような文字       ひろあき
ポップコーンの雨を傘で弾く女の子     巡紅
受験から解放されてスキップし       ひろあき
上昇気流ハンググライダーで鳥になるカップル 巡紅
どこまでも一緒と歌う吟遊詩人       ひろあき
掘り出された石棺には夫婦と思われる遺骨が 巡紅
復活の日を待ってたに違いない       ひろあき
地主神社の国内外の絵馬に隠れてる      巡紅
千枚漬彼女の親のお土産に         ひろあき
リール巻く雪渓で冷やした缶ビール  巡紅
ヤマメ追う目が少年になっている      ひろあき
武器を憎んでも銃を捨てらられない元少年兵 巡紅
極限に生きた昭和一ケタの証言を聴く    ひろあき
娘時代ヒットラーに胸キュンしたと母の証言 巡紅
モガ・モボを気取っていたやがて戦死とも知らず ひろあき
※「モガ・モボ」と言っても今の人にはわからないかな。昭和初期の都会の若者達の一種のダンディズムなのです。
珈琲を飲みたてた後の豆の薫りも愉しむ時代があった 巡紅
石畳ジャズに枯葉がよく似合う       ひろあき
野良猫に餌をやる背中が浮かぶ路地裏    巡紅
※京都では昭和の初め頃より、喫茶店が栄え、文化を育む場になっていたそうです。梶井基次郎の『檸檬』の中にも出てきますしね。今もその時代の名残のお店があって、訪れることもあります。

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