京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

雨の日に思い出す

2024-07-10 16:43:50 | 俳句
雨の日に思い出す
         金澤ひろあき
 7月の初め、大雨になった。その中、大学による合同説明会が京都の大谷大学で行われた。大谷大学に入ってそこから見える京都の街並みや山を見ているうちに、昔ここである国語の研究会をやったことを思い出した。
 その研究会で、大石征勝先生と知り合うことになり、多くの実践・研究を学ばせていただいた。
 幅広く読書されており、読んだ本についての考察を書かれていたが、それ自体が勉強になった。また、教材のもとになっている小説や詩などについての考察も優れ、自分が毎日読んでいるものの中に、すばらしいものがあることも発見できた。
京都に残る秦氏の遺跡探訪で、太秦近くにある蛇塚古墳そして松尾大社探訪をご一緒させていただいたこと等、思い出すことも多い。
教科書に載っているものだけが教材ではない、人を動かすもの、考えさせるものがあればすべてが教材になる。そういうことを教えていただいたような気がする。
大石先生は、その研究会の会誌編集をなさっており、私も原稿をお送りしたこともあった。その研究会解散後は、お目にかかることも少なくなっていたが、年賀状のやりとりはあり、童心の会の記念号が出るたびに差し上げていた。そのたびに丁寧な御礼状をいただき、私も手応えを実感していた。
今年、童心の会2004年記念号をお送りしたところ、ご家族の方より、今年3月に亡くなられたとの連絡をいただいた。
長い間、ご交流いただいたことを感謝し、ご冥福をお祈りしたい。
 僕を知る人亡くなった 代筆のペン字    ひろあき

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