京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

「しだれ梅」の巻

2022-03-25 07:50:57 | 俳句
「しだれ梅」の巻
しだれ梅夢の群舞の紅と白     ひろあき
※城南宮のしだれ梅、満開です。
桃の花樹の下眠る髪なびく     巡紅
山水画中から仙人抜け出して    ひろあき
まだ遊ぶお腹の虫が呼ぶ家路    巡紅
かる鴨の列なし親について行く   ひろあき
コロナ禍と乗客戻しの会談す    巡紅
デフォルトの文字が躍っているニュース ひろあき
毎日が書き初めの様な子供達    巡紅
お絵かきの時間になった自習時間  ひろあき
ままごと拗れてお嫁さんになると泣き出す子 巡紅
順番待ちができずぶつぶつ蟹の泡  ひろあき
ここかしこ生命を泡沫に変える砲弾 巡紅
世界へと嵐広がる予感して     ひろあき
嵐電の沿線には京都人さえ忘れてる風景がある 巡紅
路地の店生姜入りあんかけうどん  ひろあき
※京都に来て初めて食べたのです。寒い冬には暖まりますね。
半世紀空洞で蒲鉾型の遊具まだ健在 巡紅
公園に保存の市電花盛り      ひろあき
今でもあるかのな市電の児童館   巡紅
母が押してくれたブランコのうしろ ひろあき
愚痴をこぼしには行けない春彼岸  巡紅
子育ての中でわかる親の思い    ひろあき
霊魂にも霊族なるものがあるらしい 巡紅