京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

フリー句「折雛を」の巻

2022-03-16 07:50:02 | 俳句
フリー句「折雛を」の巻
折雛を教わり飾る笑い声      巡紅
春の香りを包む手のひら      ひろあき
蕗の薹天麩羅にして酒弾む     巡紅
旅の宿フォークソングの懐かしさ  ひろあき
汗光る綱引く男子応援席      巡紅
その中のあなたに視線釘付けに   ひろあき
チューリップの隙間を埋める勿忘草 巡紅
退職後過疎の故郷にUターン    ひろあき
東本願寺改修工事、僕の幾つかのピース消失 巡紅
お月見の席誰がいたか記憶がまだら ひろあき
パンジー咲く丘で花冠載せる少女の背 巡紅
涅槃絵に鮮やか過ぎる洋花かな    ひろあき
※今日は涅槃会らしく、お寺に涅槃絵が掛けられています。
花供養から花供曽あられ京の洒落   巡紅
大名もバサラ歌舞伎の太平記     ひろあき
※道誉のことです。「歌舞伎」は正確に言うと「傾き」ですが、分かりやすい方で書いておきます。
一輪の朝顔の眉目茶会かな      巡紅
床の間に空の深まり湯の沸く音    ひろあき
何処までも続く道行くバイクかな   巡紅
地図を読む目が可能だと言っている  ひろあき
永遠の顔した一瞬を積み重ねる    巡紅
今日入試済んで一からのスタート   ひろあき
越える壁段々高くなってくる     巡紅
五冠の次は真の名人         ひろあき
※この連句を行った後、藤井五冠のA級昇格が実現しました。名人の可能性がだんだん現実になるのかなと感じます。