まいらいふ

田舎の日常を楽しいことだけピックアップしながらボチボチお届けしてます。一生懸命でドジな田舎のおばちゃんの毎日です。

老い

2011年03月01日 | Weblog
時々

今日は少し寒い日でした。
昨日まで暖かくなってたのに、今日はまたまた寒いです。

春はまだまだ先なのかな???

最近ご近所のお年寄りが亡くなられることが多い。

今年度になって22軒の集落で5人
お葬式の準備とか見立てとか、ご近所さんと会う機会も増えてます。

先日の23日も86歳の方のお葬式がありました。

本膳には旦那がつくので、私は見立てだけ行かせていただきました。

葬儀場も近いので、集落の家におられるお年寄りは全員出席みたいになってます。

頭が少~しあっちに行ってらっしゃるおばちゃまたちもいらしていて、なかなか賑やかな葬儀になってます。
私も隅の方でじ~っとしてますと、頭があっちにいったりきたりしているおばちゃまのお嫁さんがおられました。

「こんにちは」
「お元気でしたか?」
「お葬式多いけん、会う機会が多いなあ。」

ってな話をしておりました。なんでもこのお嫁様(私よりかなり歳上の方ですが)惚けたおばちゃま達をつれて歩いてきたそうな

「大変でしたね。」

「そりゃあもう大変大変、喪服を着せるのも一苦労じゃったわあ。叱り上げてやっとここまで来たんよ~。」

「おばあさん、ここに服を置いとくけん、これを着るんで!」
と言い様子を見に行ってみると、まだ何も着れてない

「も~。」と言いながら、指示をしながら着せていると出していたものがない!
「おばあちゃん、あれはどうしたん? ここに出しておいたじゃろ?」
というと、
「そんなものはもらってません。」
って言うそうな、仕方がないのでまた別のを出して着せていると、コタツの中から出てきた。
「おばあちゃん、ここにあるが」というと
「私は知りません」って言うそうな
「も~。」って言いながら服を着せていると、「迷惑をかけてすみません。早う死なにゃあいけんなあ。」って言うそうな。
お嫁さまは、頭があっちに行っているのをいいことに「そうじゃな。」って言ってやった。って
でも、本人なんとも思ってないらしく、「はいはい」って感じなのだそうな。

ボケたら本人はラッキーって聞くけれども

はははは……って笑っておいた。

先日私の祖母の所に姉妹3人で行ってきた。
このばあちゃんの頭はすっかりあっちに行ってらっしゃる
「おばあちゃん、来たよ
「どちらさんですかなあ。」
「まいらいふじゃが、忘れたか?」
「ほ~、わからん
「……」

でも、少し話をしている内にだんだんと頭の中が繋がってきたらしい、
「弟を見て、これは誰?」
「弟の○〇じゃが」
「ほ~。そうか。そうじゃったんか。大きゅうなったなあ。」
45歳のおっさんつかまえて、大きくなったなあ。って
「ほんで、この人はどなた?」
って、姉を見ていう。

この堂々巡り
30分くらいこの押し問答をやって、

「おばあちゃん、もう帰るけんな。お世話してくれる人の言う事をよう聞くんで」って言うと、
「〇〇ちゃん、この娘さんらをちゃんと送っていくんで」
って弟が言われておった。
娘さんって???? 私らのことか

あははは~~

なんかわからんけど、いっぱい笑わせてもらって帰りましたとさ。