小千谷から(Ojiya kara)

新潟県中越大震災の、とある被災者からのメッセージ
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失敗は成功のもと

2007年02月22日 09時14分44秒 | 新潟県中越大震災・地震
久しぶりに小学校に行った。
グランドにふと目をやったら仮設住宅がなくなっていた。
あの一人暮らしのおばあちゃんはどうしただろう。
気になる。

我が家の近所にあった小さな仮設住宅もいつのまにかなくなっていた。
先日、仮設住宅に入居していた友達に会ったので
「どこに住むことにした?」
ときいたら
「うち・・・ホラ・・・犬いるじゃん?
小千谷小に通うには日吉の災害復興住宅に入りたかったんだよね。木津は遠すぎるからさ~。
で、申し込んだときはペットダメっていうから、借家借りたのよ。
そしたら借家契約したあとに”ペットOK"ってなってさ~。
そんなことなら借家借りないで日吉の復興住宅に入りたかったよ~。」
と愚痴っていた。

行政の対応が後手後手になったことで不満をもらす人の話はほかでも聞いたことがある。
この教訓を次なる被災地に活かさなければならない。
失敗は成功のもと。

中越地震において我々は
”何ができなかったか””なぜできなかったか”
これを包み隠すことなく開示することが次なる被災地への「見本」になると私は考える。

春になれば災害復旧工事に携わっていた車両が一気にいなくなりさらにさびしくなるだろう。
この3月から4月、被災地は目に見えていた復旧から目に見えない復興への節目を迎える。