3月37日から読み始めた「居るのはつらいよ」を読み終えた。介護の合間合間に少し気持ちに余裕が持てる時に読んでいたので、結構時間が掛かってしまった。
感想としては、読みやすいし、簡単に書かれているが、内容的には、結構重要な問題を取り扱っているんだと思った。筆者が精神科ディケア施設に就職し、そこで出会った様々な出来事を通じて、ディケアとセラピーの違いに戸惑いながら、その施設に馴染んでいく、そして、ディケアの抱える問題点について、述べたものと思う。
私も、社会に出て最初に就職したところが精神科病院だった。昭和52年に私が就職したころは、まだ、閉鎖施設が中心で、ぼちぼち開放化が進み始めていた時で、精神科患者の社会内処遇には興味を抱いて、色々勉強したものだった。だから、その当時ことを思い浮かべながら、この本を読んでいたので、共感できることが多かったように思う。
人にとって居場所があるということはとても大切なことで、そのために、人は必死になって働いたり、悩んだり、喜んだり、悲しんだりしているのだと思う。自分らしく居られる場所があるということはとても幸せなことなのだろう!今、介護に明け暮れしている私にとって、このブログはひとつの居場所、自分自身がさらけ出せる場所として大切なものになっているということも改めて実感した次第です。
ところでこの読み終えた本、どうしようか?私が持っていても、部屋の片隅に積まれて、ゴミ化していく。他の人の目に触れ、読んで欲しいと思う一冊だ。だから、さっさとブックオフに売りさばこうか?それとも誰か読んでみたい人に譲り渡そうか?と、思案中だ。