DonkeyMの部屋

Donkeyはロバ。格好良くなく、足も遅い。「のろま」とか「馬鹿」といった意味。日々の感動、怒り、愚痴等を記事にしたい。

なぜ?今の時代に教育勅語!(3)

2017-04-08 14:06:07 | 雑感

 中学校の保険体育の指導要領の中に、突如として、「柔剣道」が加えられたという記事が2,3日前の新聞に掲載されていた。私は知らなかったが、「柔剣道」は国体の種目に入れられているのだそうだ。それにしても、何で今更「柔剣道」が出てくるのだろう。戦闘中に、敵味方の接近戦で銃を発射する暇や間合いが取れないようなときに、銃の先に刀を付けて、それで相手を突き刺したり、切ったりするというもののようだ。

 だいたい戦争はもうやめた、もう二度としないと憲法に明記している日本国において、柔剣道をやる意味は全くない。言うならば、一種のマニアの中で、続けられているものだ。それを学校教育の体育の中に、取り入れてしまう文部科学省の役人の意識に、日本の社会の現状と非常に乖離したものがあるか、もしくは、それこそ安倍首相の意向を忖度したために行われた決定だということができよう。

 こうした動きの根底に流れるものは、教育勅語を良しとするような、現実離れした懐古趣味だと思われる。体育の授業の中で、人殺しの技術を学ばせる(柔剣道)とか、国民に、天皇の臣民なのだという観念を植え付けようとする(教育勅語)など、安倍首相の頭を割って中をみてみたいような気がしてくる。ここは北朝鮮ではないのだぞ。そんなこと通用するはずはないだろう。どんなに偏向教育をしようが、現在の日本では、誰もが、スマホなどを持ち歩き、いつでも、インターネットにアクセスでき、世界中のニュースを見ることができる。そんな時代に、国民を洗脳し、自分の都合の良いように作り上げるなどできるはずはないのだ。時代錯誤もいい加減にして欲しいものだ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

なぜ?今の時代に教育勅語!(2)

2017-04-08 05:51:14 | 雑感

 自民党の憲法草案に、驚くべきことが書かれている。現在、「天皇は象徴である。」と記されているが、憲法草案では、「天皇は元首である。」と記されている。これは憲法改正の最大の変更なのだ。それでは、自民党は天皇を敬い、尊重し、本当に「国王」としてその意思を尊重しようというのだろうか?

 いやいや決してそうでないように思う。その証拠に、このたび天皇が「退位の意向を政府に申し出たとき、政府は天皇の意向を無視し、何年もの間、天皇の申し出を無視して放置し、天皇は止むに止まれずの心境に至った。これを記者?が知ることになり、それがニュースになり、政府は、大慌てとなり、テレビで天皇自ら国民に語りかけるという異例の事態に至ったのだと思う。それに大して、天皇が国政について発言するのは、「憲法違反」の疑いがあると強く主張し、テレビの会見は録画とされたようだ。ねぜ、録画?それは政府がチェックしてから放送したということなのではないか?

 だいたいにおいて、天皇の位を子どもに生前に譲りたいと思うこと、そして、それを口に出すことが、なぜ、憲法違反なのだ。国政云々ではないだろう?全くふざけた話なのだ。憲法は、国民に基本的人権を保障しているが、天皇にはその基本的人権さえ認めようとしていない政府の傲慢さが滲み出ているように思う。自民党にとって、天皇は元首であるが、同時に、政府の操り人形でなくてはならないということなのだろう。

 これは、鎌倉時代から綿々と続いているもので、これに逆らって自己主張した天皇は、島流しになったということを歴史が物語っている。政府は、有識者委員会なるものを組織し、生前退位を検討しているというが、そんな手間ひま掛けずに、政府が草案を作り、国会の場で検討すれば足りることだ。殊更、有識者委員会で検討するとは、暗に「下々が文句を言うな!」というメッセージなのだろう。全く呆れた話だ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする