明日の卒業式、やっぱり行かれないことに・・
娘たちに金子みすずの2篇を贈ります。
26歳という若さで逝ったみすゞ(ほんとはこう書きます)、どの詩にも温かさと寂しさと優しさが感じられます。
一生懸命、生きたんですね。
わたしと小鳥とすずと 金子 みすゞ
わたしが両手をひろげても、
お空はちっともとべないが、
とべる小鳥は私のように、
地面(じべた)をはやくは走れない。
わたしがからだをゆすっても、
きれいな音はでないけど、
あの鳴るすずはわたしのように、
たくさんなうたは知らないよ。
すずと、小鳥と、それからわたし、
みんなちがって、みんないい。
帆
港に着いたふねのほは、
みんな古びて黒いのに、
はるかのおきをゆくふねは、
光りかがやく白いほばかり。
はるかのおきの、あのふねは、
いつも、港へつかないで、
海とお空のさかいめばかり、
はるかに遠く行くんだよ。
かがやきながら、行くんだよ。
卒業、おめでとう
娘たちに金子みすずの2篇を贈ります。
26歳という若さで逝ったみすゞ(ほんとはこう書きます)、どの詩にも温かさと寂しさと優しさが感じられます。
一生懸命、生きたんですね。
わたしと小鳥とすずと 金子 みすゞ
わたしが両手をひろげても、
お空はちっともとべないが、
とべる小鳥は私のように、
地面(じべた)をはやくは走れない。
わたしがからだをゆすっても、
きれいな音はでないけど、
あの鳴るすずはわたしのように、
たくさんなうたは知らないよ。
すずと、小鳥と、それからわたし、
みんなちがって、みんないい。
帆
港に着いたふねのほは、
みんな古びて黒いのに、
はるかのおきをゆくふねは、
光りかがやく白いほばかり。
はるかのおきの、あのふねは、
いつも、港へつかないで、
海とお空のさかいめばかり、
はるかに遠く行くんだよ。
かがやきながら、行くんだよ。
卒業、おめでとう