訃報が
昨晩遅くに入り
今日は
補講レッスンのあと
調布の教会でのご葬儀へ駆けつけました。
大学でとてもお世話になった先生でした。
まだ学生のとき
先生は学園オペラに出演され
グルックの「タウリスのイフィゲニア」でしたが
ピラデス役をとっても素敵に歌われていて
当時オペラのことなどちっとも知らなかった私だけど
先生の誠実な歌唱には
いつも感動せずにはいられませんでした。
時は過ぎて
フランス留学から戻り
大学の講師になってからは
レッスン室が先生のお隣だったりしたこともあり
お話させていただくようになって
また
私が出演した学園オペラのときの歌を
先生が誉めてくださったりと
その
とても端正なお顔立ちで
お優しい言葉をかけてくださるのが
すごくうれしかった。
補講のためなどで
先生のレッスン室をお借りすると
そこにはいつもお花が飾られてあって
それも
先生らしい優しいお花たちでした。
先生が退職されるとき
「僕は大森さんの歌が好きだから
声を無駄遣いしないで
いつまでもそのスタイルを守っていってね」
とお気遣いのお言葉を残してくださって
そのお言葉は
何年も経ったいまでも
時々思い出して肝に命じてたりして
さみしいです。
どうか
安らかにお眠りくださいますように。