話は6月18日にさかのぼります。
東日本大震災の百か日法要
名取市文化会館にて慰霊祭が行われ
私たち演奏家も出席してまいりました。
席について始まるのを待っていると
すぐ後ろに座っていらした方々が声をかけてくださって
なんと
文化会館に避難され暮らしていらした方々
だったのでした。
いまは
仮設住宅に入られているそうですが
あのときは演奏してくれてありがとうございました
と言ってくださって
とてもうれしかったしホッとしました。
避難所とは言え
プライベートなスペースですから
お邪魔でないかとかいろいろ思いながら、でしたので。
そして翌19日
本来は文化会館中ホールにて
4人でのコンサートの予定、でしたが
壁が崩れてしまったホールの修復には
まだまだ時間がかかるということで中止…
代わりに
午前中は閖上わかば幼稚園のこどもたちと
音楽でふれあってきました。
わかば幼稚園は
昨年に中川くんとみほちゃんでアウトリーチ
オフ日だった私は見学に行き
素敵な幼稚園と素直なこどもたちを
よく覚えていました。
しかし津波で
その幼稚園は全壊
4人の園児と1人の先生が亡くなられたそうです・・・。
園長先生のたっての希望で
園歌を最後に全員で歌いました。
おうちの方々のほうへ向き
元気な明るい声で歌うこどもたちに
保護者の皆さんは
泣きながらカメラのシャッターを押し
私も歌いながら
胸にぐわっと熱くこみあげてきました。
「必ず再建します!」
涙ながらの園長先生のお言葉
力強かったです!
そのときにはまた伺って
「のびるわかば」歌いたいです!
午後には
名取のリハビリセンターで
たくさんのお年寄りの皆さんに
迎えていただきました。
施設のスリッパ
かわいい!
たくさんの拍手や掛け声
素敵な花束頂戴しましてありがとうございました!
こどもたちからお年寄り
音楽には地域も世代も
すべてを超えて一つになれる力があること
何度感じてもうれしいことを
この日、この名取で感じられて
忘れられない1日となりました。