ドクターリコの明日もHappy!

形成外科医リコの、美容と医療と育児と趣味のブログ。http://kitamurariko.com/

エルビウムヤグレーザーでのほくろ治療

2011-07-01 19:23:36 | 美容・医学
ホクロやイボなどの盛り上がった病変を治療するレーザー・・・
最も一般的に使われているのは炭酸ガスレーザー(10600nm)だと思います
私も今まで、数機種の炭酸ガスレーザーを使ってきました。


鈴木形成外科では、炭酸ガスレーザーではなく、「エルビウムヤグレーザー」を使っています。エルビウムヤグレーザーは波長2940nmで、水への吸収率が高く、「組織に与える熱損傷が少ない」・・・つまりコゲないのが特長

炭酸ガスレーザーの場合は「コゲる」ので、ちょこっと照射してはコゲを拭きとり、ちょこっと照射しては冷やす・・・という作業が必要でした。ついつい熱中して連続照射してしまうと、局所麻酔の範囲をこえて熱が広がってしまい、「熱っ」ということにそうなると、周辺の正常組織へもダメージを与えます。
エルビウムヤグレーザーならば、炭酸ガスレーザーのように熱を発生しないので、周辺の正常組織にダメージを与えず、治療部位の炎症反応も少ないため、傷が早く綺麗に治ります


試しに、グラム68円のトリ胸肉を近所のスーパー買ってきて、エルビウムヤグレーザーでカットしてみると・・・
まったく焼き鳥にはならず、断面がうっすらと白っぽくなる程度。触ってみても熱くなっていませんでした






鈴木形成外科



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