「向日葵の咲かない夏」道尾秀介

「向日葵の咲かない夏」道尾秀介



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夏休みを迎える終業式の日、欠席したクラスメイトS君の家を訪ねた小学生の「僕」は、S君が首吊り自殺で死んでいるのを見つけた。その衝撃もつかの間、S君の死体は忽然と消えてしまう・・・・
１週間後、あるもの生まれ変わって僕の前に姿を現したS君は、「僕は殺されたんだ」と僕に告げる。生まれ変わったS君、僕、妹のミカの三人はS君の事件の真相を追い始めた・・・。
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「このミステリーがすごい！第１位」の帯と、爽やかな表紙にひかれて買った本
小学生の僕と可愛い妹のひと夏の冒険？と思って読み始めたら・・・

話の展開はミステリー？ファンタジー・・・これってホラー
独特の世界観は、現代社会の歪みを強く感じさせつつ、そこに救いがあるのかないのか・・・微妙な感じで終わります。

巻末の解説に「好き嫌いが分かれる」小説と書かれていますが、まさしくその通りだと思います。私は「途中でやめると悪い夢を見そう・・・」という理由で最後まで一気に読みましたが、最後まで読んでもやっぱりいい夢を見られそうな気持ちにはなれませんでした