女性管制官がアメリカで医者になった場合ーアメリカンドリーム

アメリカでアメリカンドリームを達成するには?
マーティンもと子(旧姓多尾もと子)の場合は?

Professional courtesy

2011-03-20 16:18:32 | Weblog
昨年の11月と12月の2回にわたって入院した話はしましたが 未だに私の机には未払いの請求書が・・・

どちらの入院もアメリカの大きな祝日(感謝祭とクリスマス)の前で 主治医が定まらず、コンサルタントも含めて10人近くの医師に診察してもらうはめになりました。主治医となるはずだったドクターは2日だけ私を診察してその後旅行に行ってしまいました。

日本と大きくシステムが違うのは開業医が希望する場合のみですが 病棟に入院している自分の患者の世話もするということ。

そして開業医は同じ専門を持った友人同士でグループを作り、病棟に入院する患者を当番制でカバーし合います。夜の当直も完全当番制です。

つまり、受け持ちの患者さんの世話を同じグループの医師にたくして安心して旅行に行けるというしくみになっているんですね。
QOLを大切にするアメリカ人らしい発想です。
日本の先生方はこうはいかないですよね。

私は数々の入院中のドクターフィーの請求書に悩まされることになりました。
このドクターがあのドクターにカバーされて、あのドクターが別のドクターにカバーされて・・・という具合でしたので、

合計10通近くの請求書。

一つ一つはたいした額ではなくても合計すればかなりの額になります。

たとえば主治医による2日間のケアの御代は、

Initial Hospital Careとして主治医からの請求は 231ドル。

そしてSubsequent Hospital Careの請求は123ドル。

保険が利いたけれども100%ではなく 私への請求は合計42ドル86セントでした。

というわけで、こういう感じで私はドクターフィーをあちこちから請求され、ばらばらに到着しましたので未だに未払い分があるというわけなんですね。

そこで、ERのドクターフィーは、ERのディレクター経由でProfessional Courtesyのフォームを請求会社にファックスしてもらい払わなくてすみました。
助かりました。

Professhional Courtesyというのは同業者への優遇みたいなもので、ドクター同士の保険の自己負担分をちゃらにするというものなんです。

あるドクターは、Professional Courtesyは1000ドル以上の請求がある場合でないとダメ。私への請求は100ドル以下でしたので、5ドルずつでいいから全部払ってちょうだいと言われてしまいました。このドクターはどけち!

あるドクターの使っている保険請求会社からは 自己負担分をチャラにするのは保険会社との協定違反だからそんなことをしたら罰せられる、なんて言われてしまって 結局全部支払いました。

一番寛容だったのは 一番お世話になった肺の専門家。

彼女には保険のなかった2月のオフィスフォローアップの御代、120ドルばかりでなく、入院中の自己負担分すべてちゃらにしていただき なんと言って感謝したらいいか・・・

一番ひどかったのは私が寝ている間に診察した??という感染症の専門医。
一度も言葉を交わしていませんし、たぶん診察したというのもうそ。

ちなみに私は入院中 精神変容状態ではなかったですし、挿管もされていませんでした。

それで、99ドルのチャージ。

文句を言って、私が同業者だとわかると、

”I am sorry.”

ですって。

これって、医療詐欺??

もちろんこれは払いませんでした。

請求書の山、一つ一つクリアーしつつありますが いや~入院はもうしたくないです!