女性管制官がアメリカで医者になった場合ーアメリカンドリーム

アメリカでアメリカンドリームを達成するには?
マーティンもと子(旧姓多尾もと子)の場合は?

子供にうそをついたお話

2011-07-30 23:57:08 | Weblog
私たちがお気に入りのホテルは、これ。



今は子供たちが大きくなってしまったので二部屋借りないとだめになってしまいましたが、むかし、まだ子どもたちが小さい頃はどこへ行ってもこのEMBASSY SUITESというホテルを利用していました。

お部屋が必ず二部屋続きになっていて、電子レンジや冷蔵庫がついていて何と言ってもお部屋は広いです。そして、朝のビュフェがしっかりしていてけっこうおいしいからです。





作りは、こんな感じで中庭がとてもきれい!

今日はちょっと用事でエルパソのEMBASSY SUITESを訪問しました。











室内プールとジャクージです。
一年中泳げるようになっていていいですね。

もう10年くらいのお話なのですが、うちのパパが大きな試験を抱えて一生懸命勉強していました。
それで、私も気を使って応援してあげていたのですが、彼がこう言いました。

「せっかく君もお休みなのだから、ちょっと気分転換に旅行しようか。」

「でも勉強があるんじゃないの?だいじょうぶ?」と心配そうに聞いた私。

ところが、まあまあぼくにまかせて・・・というわけです。

私たちは一晩の着替えをリュックに詰めてレッツゴー!!

車で西へ西へ・・・・・

彼は子供たちにこう言います。

「これから、アリゾナのツーソンに行くからね!」

私はなんだか心配になりました。
ツーソンて言えば、行くのに6時間くらいかかるのに。
勉強しなくていいのかしら。
旅行なんかして疲れちゃうんじゃないの?

彼は30分ほど西へ走り出したところで高速を出て、なんとユーターンし始めたではありませんか。

あれぇ?いったいどうするんだろう?
ツーソンにまだ行くつもり?
それともおうちに帰るの???

すると、彼はこう言いました。

「みんな、あともう少しでツーソンにつくからね!
そしたらみんなで泳ごうね!」

あれれ? なんで??
車はもう東に向かっています。
つまりエルパソに戻ってきたのです。

彼は、高速道路沿いにあるEMBASSY SUITESに入りました。
車を止めて、

「さあ、ついたよ!ここがツーソンさ。」

その当時まだ小さかった子供たちがパパに質問します。

「すごいね、パパ。こんなに早く着くなんて。パパの車はスーパーカー?」

私は心の中で微笑んでいました。
その夜は、ホテルのプールでゆっくり泳いで、朝ごはんのビュフェもたくさんおいしくいただいて、満足満足でおうちに帰りましたとさ。

未だにこのうそは、ばれておりません。






エルパソの日本庭園

2011-07-29 04:49:15 | Weblog
Fort Bliss(エルパソの米軍基地)に用事で出かけたときにこんな日本庭園を見つけて驚きました。
米軍基地の中にこんなかわいい庭園が。
名づけて、KUMAGAI STONE GARDENということだそうです。



鳥居の向こうに見えるのは、ミリタリーの住居です。
家賃無料、光熱費ただ。払うのは電話代だけかな。





お姉ちゃんもいっしょに。



後ろにある建物は、米軍の図書館です。



暑いからこれは、最高。
影で休めていいよね。



説明を読んだ限りでは、自衛官のKUMAGAI MOTONOBU氏が、日米友好のために2006年に作ったものらしいですが、その後まもなく日本で亡くなったそうです。

こんなところがあったなんて、私はしばし故郷を思い出し、感慨にふけっていました。

おとうさん、気をつけて その3

2011-07-28 05:18:53 | Weblog

それから2,3日たったある夜のシフト。
またもやあるお父さんが小さな男の子を抱えてERにやってきました。
パーティーで、もう眠りかけていた男の子を抱っこしていたお父さん、石につまずいて転びました。
転んだ瞬間、子供の体をかばおうとしましたが、子供はもう眠りについていたので頭だけが後方にガクンと落ち、
硬いコンクリートの床にゴツン。
かなりの衝撃だったと言います。

診察をしてみて、泣いてはいますが意識もはっきりしているこの子。
ところが急に目の前で激しく嘔吐をはじめたので、CTスキャンに大急ぎで走ります。

CTから帰ってきた直後にはもう意識がもうろうとしていました。
夜中の12時のお話ですから眠いのかも。
いいえ、この子また嘔吐して起こそうとしても反応なし。

ゾーンのベッドを早く確保して!
ストレッチャーごとコードブルー用のベッドに走ります。
気管挿管の準備、お願い!!

赤ん坊の頭の骨はひどく折れて、出血していました。



お父さんたち、気をつけてくださいよ!!
珍しくこんなエピソードが続いて起こりました。
こういうのって、ほんと辛いわ。

お父さん、気をつけて! その2

2011-07-27 01:58:41 | Weblog
トリアージュナースのジェーンが、すれ違い様に、カルテを私に渡しながら、ウィンクをしました。
この患者、ちっちゃくてとってもかわいいわよ~
というわけ。

ハ~イ!
ドクターマーティンです。
よろしくね。
わ~! 小さい赤ちゃん。
まだ2ヶ月なんですかぁ。


私はニコニコしながら、そう言ってその赤ん坊に近づきました。

お父さんがこう言いましたよ。

「先生、公園を散歩してて、木の株に引っかかって転びそうになったんです。
その時、腕の中にいた赤ん坊の足に僕の手首があたってしまって。。。」

腕の中に横たわっていた赤ん坊の顔を一目みて、なんだか顔をしかめているなあと思った私。
2ヶ月の赤ん坊が顔をしかめているという表現はおおげさ?
いいえ、この赤ん坊、泣いてはいませんでしたがほんとうにそんな感じでした。

次に左側の太ももを父親が診てくれとばかりに私の目の前にさらしました。
私はその太ももを触ってみて、カルテをバタンと閉じて一歩後ずさり。

お父さん、これは。。。
太もも、折れていますよ。
早くレントゲン撮って、固定しないと。
それに、小児専門の整形外科の先生を探さないといけません。
早くしないと。


お父さんの目が点になってしまったのはいうまでもありませんね。
まさか、太ももの骨が折れているなんて。

触った感じでは、骨折はひどそう。
かわいそうにねぇ。
それに一応、CPS(子供虐待ホットライン)にも通報しないと。
まだ歩いていない赤ん坊の大腿骨が折れるというのは、不自然なお話だからです。



またまたCPSですかあ。
ほんと、やりきれませんねぇ。

子どもの虐待のことを、child abuseと英語で言いますが、カルテにはそうは書かずに、Possible NATと書きます。
なぜなら、子どもの虐待が、証明されたわけではないからです。
NATというのは、
Non accidental traumaの略です。

明日もこの線で・・・

お父さん、気をつけて! その1

2011-07-26 02:07:37 | Weblog
「ドクター、子どもの虐待じゃないかと心配しているお父さんが、赤ん坊を連れてきましたよ。」

そう促されて、お部屋に行く前にカルテを覗き込むと、トリアージュナースによる詳しい物語?が書き込まれていました。

ふむふむ・・・

1歳の女の子のお父さんが、2週間に一度の訪問権(Visitation rights)のため、子供を週末に引き取ってまっすぐERへ。
オムツを替えようとして、2週間前に子供と過ごした時には存在しなかった大きな青あざに気がついたから。
このあざは、虐待の証拠?
母親が虐待しているのに違いない。
子供の虐待ホットライン(CPS)には、ERへ到着前に父親が一報。

というようなお話がカルテのトリアージュノートにびっしりと書かれてありました。

よくある親権の奪い合いかしら。
アメリカでは、親権のある親が、親権のない親から子供の養育費を受け取ります。
親権の有無については、金銭的なことが絡むのでこういう虐待云々で親権を覆そうという作戦を取る親も当然いるわけでして・・・
この父親もそのひとり???
いえいえ、先入観を持って診察をしてはいけませんねぇ。
とにかく、父親と患者に出会ってみましょう。


私は、足早に患者の待っているお部屋に。

「こんにちは。担当のドクターマーティンです。
事情はトリアージュナースから聞いていますが、いったいどうされましたか?」

目の前にはとてもかわいい女の子がヨチヨチ歩きで、父親の周りを歩いてお部屋を探索しています。まるで、大きなオムツが歩いているみたい。

この父親はこう言いました。

「先生、2週間前に子供を引き取ったときには、こんなあざ、なかったんですよ。」

オムツを取り除いて、私はアッと息を呑みました。

「こ、これは・・・」

オムツの中に隠されていた秘密、それは明らかに虐待を思わせる手形のついた大きな青あざでした。
青あざは両方のおしりのふくらみにくっきりついていました。

この子、おしりをぶたれたにちがいないわ・・・
でも、かなり力まかせにたたいたに違いない。
まるで、ムチでも使ってしばいたみたい。

父親は、純粋に子供のことを心配しているように見えました。
そして、こんなことを告白したのでした。

「でも先生、母親がやったとは思えないんです。
この子の母親はとても優しい人ですから。
いろいろな理由から離婚はしましたが、母親としては最高の人です。
実は、最近いっしょに住み始めたボーイフレンドとその母親ではないかと勘ぐっているんです。
母親は毎日、子供をその親子に預けて仕事に行っているようですから。
母親にこのあざのわけを聞いたら、犬につまずいて転んだ、と言いましたがそのように見えますか?」

なるほど・・・
転んだ時のあざにはとうてい見えませんでした。
手形のくっきりついたあざは、どう考えてもオムツの上から軽くたたいたとも思えない。
それでは、こちらとしてもCPSに通報しなくてはいけません。

親権争いからのでっちあげの訴えというよりも、このER訪問は父親の純粋なる心配からの虐待騒動という印象でした。

お父さん、気をつけて。
あなたの子供、ピンチかも。
安全な環境にいないかもしれません。
CPSに、詳しく調査を依頼しましょうね。


つづく・・・






おいしいユニークなビジネスはこれ!

2011-07-25 01:53:39 | Weblog
アメリカ人は、ファーストフード好きで有名ですが、甘いものも大好き!!
アイスクリームショップはいつもたくさんのお客さんでいっぱいですが、こんなおいしいお店をみつけましたよ。



これは、フローズンヨーグルトのお店。
アイスクリームより、カロリーが低くてヘルシー嗜好。
ちょっと中に入ってみましょう。
ふつうのお店とちょっと違うんですよ。



まずお店の中にはこういうインストラクションが・・・

まず、カップに好きなヨーグルトやトッピングを入れ、重量を測って、お金を払うというシステムなんですね。

天井にはたくさんの風船がよりどりみどり。



ほんとうにたくさんのお客さんがフローズンヨーグルトを食べにきています。



こういうヨーグルトを押し出す機械がたくさん設置されています。
ありとあらゆるフレーバーがありますよ。



トッピングにフレッシュなフルーツまで。
いろいろヨーグルトにかけて、レジで重量を測ってお金を支払います。
フローズンヨーグルトのビュフェスタイル、ですね。



おいしかったです。
ほんと、いろいろなアイデアがあるもんなんですね。
こういうのって、ちょっと思いつきませんでしたがおいしいビジネス、気に入りました!


どんなビジネスが一番?

2011-07-24 01:32:02 | Weblog
一番いいタイプのビジネスは、いったいどんなものでしょうか。
私はビジネスの才覚に優れているわけでもありませんが、そのお答えは明らか。

一番いいビジネスは、あまり労力をかけずにお金が自然に生み出されるタイプのものでしょうね。

ビジネスはもちろんやったこともありませんが、物を売るのはむずかしそう。
人もたくさん雇えば雇うほど、なんかたいへんそうですよね。

一番大変なのは、レストランなど、生ものを扱うタイプのビジネスだと思います。
最近、エルパソで一番おいしいパン屋さんがお店を閉めました。
お店のオーナーいわく、従業員の管理が大変すぎてストレスになったとのこと。
パン屋さんは特に早起きですからたいへんでしょうね。

さてさて、今、我がエルパソで一番ブームなのは、車のオートマチック洗浄なんです。
機械自体は、何千万円もするそうですが、設置するだけでコインを入れれば後は車を自動で洗って乾かしてくれるという代物。
エルパソの住民は、車を洗うのが大好き!
雨があまり降らない代わりに埃がいっぱいたまるからかな。

人を雇わずにビジネスできて、設置するだけで自動的にお金が生み出される、という点では私に言わせれば理想的なビジネスかもしれません。
うちのすぐそばにも24時間営業のカーウォッシュができまして、いつも車が列を作って並んでいますよ。



こんな感じですね。

まあ、不動産をころがすよりは最初の投資が少なくてすむかもしれません。

昨日、子供たちとモールへお買い物に行った帰り、こんなすてきな虹がかかっていました。雨上がりではなかったのにこんなに大きな虹、とってもすてきでした。



こういうかわいい救急車はいかが?

2011-07-22 23:59:24 | Weblog
数々ある救急車の中で、こういうのを見つけましたよ。



実はこれはLife Ambulanceという会社のもので、うちの病院の宣伝がデザインされているものなのです。

全米トップ5%の産科病棟を持つ病院としてはこういうの、トレードマークになるんでしょうね。

ブログで知り合った方で、エルパソの病院で10月に赤ちゃんを出産予定の日本人女性がいます。
アメリカでの出産はもちろん初めて。
5月に日本から駐在でみえたのですが、まずは産婦人科医を紹介してあげました。
最初の訪問は、私も付き添いをして、一応仁義を切ってきましたよ。
私が彼女のために選んだ先生は、英語のはっきりした腕のいい先生。
話し方がわかりやすいほうが聞き取りやすいし、というわけなんですが、実はその先生、ハーバード出身の弁護士でもあります。
だから、お話も上手。
私は彼とは研修医時代をともに過ごした仲です。

彼女は無痛分娩を予定されています。
私は、5人の子供をアメリカで出産していますが無痛分娩は一度も経験なし。
そう、生みの苦しみをまともに味わいました。
我慢強い女?なわけですが、アメリカではそういう人はめずらしいかも。
アメリカでは無痛分娩が昨今主流で、硬膜外麻酔、ほとんどの方が選択されますね。
無痛分娩はほんとうに楽なようです。

アメリカではまず、かかりつけの産婦人科医を決めます。
そして、出産はその医師が診療特権を所有している病院で行われます。
妊婦検診は、すべて医師のクリニックで行われますが、分娩はすべて病院で行われます。
ですから、陣痛が始まったら、ERの窓口にて受け付けてもらいそのまま車椅子で産科病棟へ、という具合。
日本では分娩の予約なるものがマストだそうですが、こちらではそういうわけではなく、私なんか一度も予約なしで出産しました。

10月、楽しみだなあ。
女の子だそうで。
先日、もう赤ちゃんが私の夢の中で生まれて、私がオムツを替えてあげていました。

いいな、いいな。

でもアメリカでの出産はやはり勝手が違います。
日本と違って出産後24時間後には放り出されますしね。
ですからいろいろとお力になろうと思っています。

砂漠の彼岸花

2011-07-22 02:30:50 | Weblog
2月の寒波でやしの木がやられ、うちの前にある2本の立派なやしの木のうち、1本が死んでしまいました。

もともと砂漠気候のエルパソで、木を育てることはむずかしいのですが、お水をやらないとほんと、あっという間に枯れてしまいますから。
うちの木も、このぐうたらおばさんの手にかかって、もうすでに2本の木が犠牲となってしまいました。

エルパソも今年は異常気候でほんとうに雨が降りません。
13日に少しまとまった雨が降りましたが、それまで今年になって雨はほとんどゼロに近かったんですよ。
よくも飲み水に困らないもんだわと思いながら、お高い水道料金をしぶしぶ毎月水道局に支払っています。



そんな中で、砂漠を彩るお花がとてもきれい。
私、花の名前はぜんぜん知らないのですが、エルパソの彼岸花と密かに呼んでいます。



けっこうきれいですよね。



これは、サボテン。
お花が咲いていますよ。
エルパソらしいです。


性への興味

2011-07-21 01:58:40 | Weblog


Kindle、ほんとうに気に入りました。
子供たちも喜んで読書を進めています。
わからない単語もボタンひとつで辞書なしでわかっちゃいますからね。



Kindleのカバーですが、この黒の皮っぽいカバー、中古でアマゾンから購入しました。
中古とは言え新品同様でとてもお買い得でした。



カバーをつけたらこんな感じですね。

本の注文なのですが、まずはサンプルを無料でダウンロードできます。
このKindleをアマゾンで購入した時の私のクレジットカードの情報が中に組み込まれていますので、WiFiのあるところで、ボタン一つで欲しい本をあっという間に購入、ダウンロードできるしくみになっています。
これは、ほんとうに便利ですが落とし穴もあるんですよね。

先日、仕事中に私のブラックベリーのチャイムがなり、メールを開いてみて私は腰を抜かしたのです。

それはアマゾンからのメールで、

「本日はeBookのご購入、ありがとうございます。」

ふむふむ、子供たちが本を勝手に注文しやがったな。

「ご購入の本は・・・・」

な、なんと、ポルノエロチックストーリー、ですって!!!!!!

すぐにうちに電話をして犯人をとっちめましたが、本人はこんなに早く見つかって叱られるとは思ってもみなかったことでしょうね。
思春期の男の子を持つ親としては、こういうことも想定していなければいけなかったのでしょうが、性への興味が芽生えていることを実感しました。

明るくこれを書いてはいますが、いやあ、とにかくまいりました・・・