goo blog サービス終了のお知らせ 

女性管制官がアメリカで医者になった場合ーアメリカンドリーム

アメリカでアメリカンドリームを達成するには?
マーティンもと子(旧姓多尾もと子)の場合は?

アメリカからあけましておめでとうございます

2011-12-31 23:56:30 | Weblog
遠いアメリカから、あけましておめでとうございます!

2011年は私の母国、日本にとってはほんとうに波乱万丈の年でした。
大きな地震が東北地方を襲い、尊いたくさんの命が奪われました。
そして原発の汚染問題も世界中に波紋をよせましたね。

それに比べると、アメリカは比較的落ち着いていました。
イラク戦争もオフィシャルに終了。
あとは、アフガンのみ。

不景気はどこも変わりませんが、私の住むテキサス州にはあまり大きな変化はありませんでした。

我がERは飛躍し続け、Trauma Centerとしても、ヘリパッドの充実とともに、たくさんの外傷患者をあちこちから受け入れています。
Stroke Centerとしても充実。tPAを使えるか使えないかで、大きく予後が変わってきます。
Chest Pain Centerはもちろんのこと、胸痛で見える患者さんの胸には3分以内にEKGのリードがつけられ、心筋梗塞の患者さんはあっという間にCath Labへ。

ほんと、素晴らしい飛躍です!
ますます大きくなるERですが、軽症の患者を専門に診るImmediate Care ClinicもERの傘の中に設置され最近オープンしました。そう、ERでは比較的重症患者に専念できるようにはからいました。

我が家もみんな元気です。

長女は、テキサス大学の大学生。薬剤のPharmDをめざします。
長男は高校を一応卒業しますが、障害があるので22歳まで高校にとどまります。
次男は高校進学の年。今年もバスケ三昧かな。
三男は、中学3年生に。もうちょっと成績あげてね~
そして次女は、彼女はまだベイビーですね。
新しく体操とバイオリンを習いたいそうです。
ほんと、みんな大きくなりました。

私は、というとBoardの更新試験があり、勉強に専念するつもりです。
早めに片付けて、またしっかりあそぶぞ~!
日本にも帰るぞ~!

と言うのが新年の抱負ですか。。。
相変わらず、勉強に追われる米国の医師。
先ほども医師免許の書き換えをすませ、840ドルも収めましたよ。
日本の先生方がうらやましいです!

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

そうそう、あっと驚くためごろうシリーズはまた後ほど。



あっと驚くためごろう その2

2011-12-30 23:45:26 | Weblog
28歳男性。

主訴は1ヶ月続く頭痛。

患者の名前を呼ぶと、細めの頭を短く刈った若者がすくっと立ち上がりました。

フィジシャンアシスタントがその患者をもうすでに診察していて、彼からの報告では、特に悪いところもないようだからということでした。

フィジシャンアシスタントが診察した患者は医師が必ずもう一度診察をする義務があるのです。

もう一度詳しく問診しなおします。

頭痛は毎日?
どこが痛いか?
どれくらいの痛みか?
偏頭痛の既往は?

などなど。

しかしふだんは至って健康。
頭痛は毎日でもう一月も続いているが、薬を飲むまでもないということでした。

確かにここまでではどうってこともない感じですが、熱は?と聞いたときにこんな答えが返ってきました。

「それが、微熱が毎日。。。測ったことはないんですけど毎日熱っぽいんですよ。」

カルテのバイタルには、熱は100.7度とありました。

ふ~む。確かに微熱があるわい。

Intuitionが働く時ってこんな時なんです。
私は血液検査をオーダーしました。
するとなんと、白血球が800しかない。
こんなに低い白血球、いったいどうしたんだろうか。
どうやら、何かが起こっているらしい。

私は即座に追加のオーダーエントリーを入れました。

いったい何を追加したのでしょう。

しばらくして、ラボからその結果を報告する電話がありました。

あっと驚くためごろう!

私のintuitionはうまく働いたようです。

そう、この若者、HIV Positiveだったんです!

あっと驚くためごろう その1

2011-12-29 23:30:47 | Weblog
32歳 男性

主訴はお尻が痛くて歩けない。

「ここ2、3日お尻が痛くて痛くて・・・」

この男性、「おすわりください」、と言っても立っていたほうが楽だそうで痛そうな顔をしながら、私に痛み止めを懇願しました。

とにかくお尻、診させてもらいますよ。

やっとのことでズボンを脱がせてベッドに横になってもらいました。

痛いのは、どうやらあそこのようです。痔なのかな?

手袋をつけて、そおっと臀部を広げますと、痔ではなく大きな痛そうな膿瘍が肛門のすぐそばにありました。

つきそいのこれまた若者が心配そうに患者を慰めます。
その慰め方がなんとも恋人同士?のような感じだったので、思わず私は、

ふ~む。なるほど。

こういうの、肛門性交される方に多いんですよね~

すぐさま私は、こう言いました。

「今すぐ、痛み止めあげますからね。でも、これは肛門外科医に手術してもらいましょうね。すぐに呼ぶから入院してもらいます。ろう孔ができているかもしれないし。」

モルフィネでかなり楽になった患者さん、私を呼び止めました。

「先生、実はぼく、もうひとつ診てほしいところがあるんですよ。
 湿疹ができちゃってどうしても治らないんです。」

お尻を横に横たわっていた患者さん、仰向けにはなれないので、ベッドから立ち上がり、前部を私に見せました。

そこにはなんと、白いコケのようなものにおおわれた男性器が。

私は思わず、あなた、これいつから??

血糖値を測ると420もありました。
お食事は痛かったのでろくに一日飲み食いしていなかったそうです。
糖尿病だったの、知らなかったんですね。
糖尿病の患者さんにはカンジダの感染症をよくみますが、この患者さんの場合は極端なくらいのカンジダ特有の湿疹ができていました。

ほんと、あっと驚くためごろう!のケースでした。







メリークリスマス!!

2011-12-26 00:11:55 | Weblog
我が家のクリスマスイブは、Tin Tinという冒険アニメの映画鑑賞と、ジャパニーズキッチンでの鉄板焼きコースで一家そろって楽しみました。
義娘もノースカロライナから参加。
総勢9名でたいへんにぎやかでした。

義娘も、あと22単位で大学卒業というところまでこぎつけ、カウンセラーになるために修士をめざしています。
がんばれ~!と応援しています。

クリスマスはうちでのんびり。
子供たちはクリスマスプレゼントに大喜び!
コンピューターが壊れていたので、新しいデスクトップがプレゼントです。

Tin Tinという映画ですが、日本でも封切りされているようです。
題名はタンタンというそうで、アメリカではむかしテレビで漫画として毎日流れていました。
もともとは、フランス、ベルギー辺りで生まれた冒険漫画で、夫はパリで育ったのですが、このTin Tin(テンテンと発音します)で、フランス語を学び、舞台が世界のあちこちなので、世界地理に大きな興味を持つきっかけになったとか。
うちに、たくさんの大きなTin Tinの本がありますが、すべてフランス語で私は読めません。パリに行ったときも本屋さんでTin Tinの本を真っ先に購入しました。

皆様も、ぜひ、この映画ご覧になってくださいね!
面白かったですよ。

さて、今日はエルパソの誇るクリスマスライトをご紹介します。
場所は、McRaeというところで、たくさんの家々がクリスマスライトを競演しています。

ご覧下さいね。



















これは私がゴールドメダルをあげたいおうちです。
二階のベランダからサンタとサンタの奥様が挨拶しているでしょう。
小憎い演出ですよね。





袋小路の真ん中に毎年建てられるスターの塔です。



もう一度、メリークリスマス!!




クリスマスイブ

2011-12-24 03:29:01 | Weblog
エルパソのクリスマスはホワイトクリスマス!
昨日から雪が降りました。



雪だるまは、長男の作品です。

今日は、私の手作りの陶器のご紹介です。
すべて、クリスマス用に自分で作ったものです。









これは、雪ちゃんの手作り。



これは、メキシコのファチャーダ。
壁に飾るメキシコの陶器です。
なかなかのものでしょう!?



クリスマス用にアレンジすると・・・



ゴールデンハウスですかね。
こんなの、絶対手に入りませんよね。
ずっとおいておいたら、価値が出るかも?


もうすぐクリスマス! その2

2011-12-23 02:43:48 | Weblog


スケーターが、氷上をす~いす~い。
電池で動くようになっています。



ダンスホール。



真ん中は、パン屋さん。
お店の前にはたくさんのお客さんが。
向かって左は学校で、右側は教会です。



教会の前では、聖歌隊が合唱していますね。
きれいな歌声、聞こえてきますよね。



ここは動物病院です。
今年、新しくできました。



動物病院の横は、サンタのおもちゃ屋さん。
これも今年購入した新作です。





ドーナツショップにはドライブスルーがついていて、サンタさんがドーナツを注文していますね。
このサンタは、別口で買いましたが、雪ちゃんのアイデアでドライブスルーに仕立て上げましたよ。

毎年毎年、いろいろな小物もアップデートしています。
日本にいる母にもケアハウスで飾ってくれるよう、毎年毎年少しずつ送っています。
今年は、ドーナツショップを贈りました。





もうすぐクリスマス! その1

2011-12-22 00:39:03 | Weblog
我が家のツリーです。昼間の姿は、



今年は、日本から見えていたヒロさんにお見せしようとと子供たちが一生懸命お飾りをしました。

夜になるときれいに灯りをともしましょう。



いつの間にか私が飾り付けをすることもなくなりました。
寂しいような、うれしいような。。。



これは私の自慢のクリスマスビレッジ。昼間の姿です。

夜になって灯りをともしますと、



雪のじゅうたんの中にもきらきら光る電気がつきます。
明日は、ひとつひとつ詳細をお見せしますね。

ER語

2011-12-18 23:16:48 | Weblog
最近、若者の間で、何か変わったことが起きた時に、

”Really?”

と軽く流すのが流行っているみたいです。

きみ、とか おい、とか言う意味で、

”Dude”

”Bro”

そういう言い方で呼び合うスタッフの会話にもずいぶん慣れました。

おしっこは、Pee

うんちは、Poop

小さい子供に、”Pee Pee OK?” なんて聞くと、くすくす笑います。

繰り返し、しょっちゅうER訪問をする患者は

Frequent Flyer

酔っ払いは、

AOB

なんて造語も飛び出します。

AOB=Alcohol On Breathですね。

あとなんでもかんでも言葉尻にINGをくっつけて遊び言葉を生み出すのも皆さんお得意ですね。

たとえば、骨折のケアをしてくれる整形外科のテクニシャンがいるのですが、彼らはOrtho Techと呼ばれていて、私たちの強い味方になってくれます。
骨折の整復時にも、私に足らない筋肉を貸してくれたり、オーダーさえすれば、シーネや、ギブスもちゃんとあっという間に出来上がり!

そこで、こんな会話が飛び交います。

うちのERには、何人かのそういうテクニシャンが働いているので、
私が今日はいったい誰が当番なの?という意味で、

”Who is orthoteching today?”

と聞きましたら、そんな英語はどこにもないのにみんな、わかってくれましたね。

はっきり言って、日常会話は中学校の文法がマスターできていればそれで十分。
ですが、単語は職場職場でそれぞれ特有な単語を使いますから、慣れるしかないですね。

さて、ERでよく聞く言葉に、Discharge、そして Admissionと言う言葉があります。
Admissionと言うのは、入院のこと。
大学の入学のこともAdmissionですよね。
これは、ちゃんと辞書に載っています。

ところが、Dischargeと言う単語なのですが、辞書を引きますと、発射するとか、排出するとか、ぴったりの意味が出てきません。
Dischargeと言う言葉、ERでは実によく使う言葉なんです。
どういう意味で使うかと言いますと、



これです。

そう、患者さまのご帰宅!と言う意味なんです。

ちなみにこの木箱にカルテが入っている場合はその患者さんはご帰宅許可が出て、カルテの中にはご帰宅指示と処方箋が入っていると言うことなんです。

ところで、これ、誰のうちなのかなあ。

ヤドリギの伝説

2011-12-17 01:04:55 | Weblog
あともう少しでクリスマス。

スタッフのみんなの気分も上がりめ、みんな陽気です。



これは、なにかわかりますか。
ヤドリギです。

毎年このシーズンになると、スタッフラウンジに届けられるのがこれです。
ヤドリギは、英語でMistletoeと言います。

うちで働く大御所先生、もうおとしは70歳近くですが、まだまだ現役で頑張っておられます。
その大御所のおうちの庭にたくさんヤドリギがあるそうで、それを持って来てくださいます。

クリスマスと、このヤドリギ、いろんな伝説があっておもしろいですよね。

The correct mistletoe etiquette is for the man to remove one berry when he kisses a woman. When all the berries are gone, there's no more kissing permitted underneath that plant.

One legend states that a couple who kisses underneath mistletoe will have good luck, but a couple neglecting to perform the ritual will have bad luck. Specifically, it is believed that a couple kissing under the mistletoe ensure themselves of marriage and a long, happy life, while an unmarried woman not kissed under the mistletoe will remain single for another year.


このヤドリギの下でキスをしたカップルは幸運に恵まれるということで、よくクリスマスとヤドリギをからめますよね。
それは、この冬の寒い時期にもヤドリギの色が青々としていてよく目立つから。
クリスマスの歌の歌詞にMistletoeが入っているのに気づかれましたか?

ある年、このヤドリギを持って帰って門のところにかけておきましたが、誰もその下でキスしていた様な気配はなかったです。。。

実はこのヤドリギ、他の木に寄生をして生きるそうですが、食べると、ひどい腹痛や下痢に襲われ、死んでしまうこともあるそうで、くれぐれもお子様の口に入りませんようにお気をつけ下さいませ。

キャンディママ

2011-12-16 00:21:59 | Weblog
「ドクターマーティン、電話。ライン2」

OKとばかりに電話に出ますと、

「ドクターマーティン、ああ、よかった。
今日勤務されているんですね。
実は私は母親なんですけど、娘が何度かお世話になったことがあるのですが、また具合が悪いので診てもらいたいんです。」

いいですよ、と電話を切った私でしたが私の頭の中には赤ん坊の発熱かなんかで困っている母親の顔を想像していました。
なんせ、一月のコンタクトが軽く500人を越えますからそれも大半が初診。
いちいち覚えていられるわけもなく・・・

ところが、この患者、実は40歳近くの女性でした。
電話をかけてきたのは60歳近くの母親。
私は、びっくりぎょうてんです。

本人がまだ母親に頼らなければ行動できない?それとも子離れできない母親?

主訴は腹痛。

コンピューターで過去のER訪問の歴史を検索しますと、なんとなんと、毎週のようにERに現れています。
血液検査や尿検査はもとより、エコーやCTも何度も何度も、という感じ。

よくよく話を聞いてみますと、子宮摘出術を来月に控えて、痛み止めの処方箋を下さいということでした。
それもイブプロフェンもだめ。アセトアミノフェンも効かない。

「お願いです。VICODINの処方箋下さい!」

子宮摘出の予定というのも本当のお話なんだかどうだか。

多くのアメリカ人はVICODINをキャンディーのように飲みます。
VICIDINは、強力な鎮痛剤ヒドロコドンとアセトアミノフェンを併用したお薬で、緊急の時に短期間使う分には問題にはなりませんが、常用していると中毒になります。

なるほど、私はキャンディママなのね。。。
私なら、VICODINの常習者にも処方箋を書くだろうとやってきたんだなと母親を使ってまで電話をかけてきたのかがわかりました。

ほんと、こういうのはがっくりきます。

ところで、シュガーダディという言葉、ご存知?
若い女の子が、おじさんとお金目当てでお付き合いして何でも買ってもらうというのが、シュガーダディ。

私、実はいつもERで若い男の子(パラメディックのお兄様方)に囲まれてお仕事しています。
治療のオーダーを入れますと、

Yes, Ma’am

文句ひとつ言わずに従ってくれる若者よ。

そんな環境で仕事ができておばさんはし、あ、わ、せ!なのですが

最近こんなことをせがまれ始めました。

「車、僕に買ってくれませんか。ほんの、6万ドルなんですけど。」

それを聞いた別の若い男の子、

「ええ?ぼくには?ほんの2万5千ドルの車でいいですから買ってくださいよ~」

私に、シュガーマミーになってほしいということなのね、きっと。