元旦の日の診療は続きました。
息をつく暇もない?と言えばうそになりますか。
だけど、トイレに行く暇はないです、ほんと。
シフトも終わりに近づいた夜中の12時ごろ。
咳と発熱のひどい二人のお子さんを連れてやってきた若い夫婦に出会いました。
ひとりひとりの既往を聞きだそうとしていると、お父さんがいきなり、
「先生、ぼくたちのこと、おぼえていらっしゃいませんか?」
そう言えば。。。
そう言えば。。。
シフトも終わりかけで、頭もほとんど使い切り、最後の力を振り絞って?脳のメモリー機能のボタンを押します。
「ほら先生、赤ん坊が髄膜炎でね、そんでもって次の日娘が。。。」
そこまで言いかけて、思い出した、思い出した!!
目の前にいる子供たちはもうかなり大きくなっていますが、赤ん坊の方は生後2週間で髄膜炎にかかりました。
私が腰椎穿刺をして、診断をつけました。
髄膜炎と診断がついたとたん、この夫婦、声を上げて泣き出しました。
それが、ER中に響き渡るような叫び声に近い泣き声で、私には手に追えず、担当のナースにも慰めきれず、看護師長も出てきて、その上のスーパバイザーも出てきて、ガードマンまで。
ところがその次の日のことでした。
赤ん坊が入院していて母親が付き添っている間に、上のお姉ちゃんがなんと犬に顔を咬まれるという事件がおきたのでした。
父親は、泣きわめく娘の血だらけの顔を見ながら、ERの壁をたたきながら悔し泣き。またまた大勢の人がやってきて父親を慰めましたが、かわいい娘の顔がだいなしになったのは僕のせいだと、今度は自分の頭を握りこぶしでたたき始めました。
ほんとうに大変な親子だったのですが、赤ん坊は一月もの入院治療を経て、すっかりよくなり、娘さんはその日私が顔の縫合を何針もし、後に形成外科医が傷口を整えて、残っている傷はわずかにほっぺたの小さな傷が2箇所だけ。
めでたしめでたし、というお話で、これもやはりわたしにとっては新年早々のご褒美でしたね。
ほんと、今年はついているかも!!
息をつく暇もない?と言えばうそになりますか。
だけど、トイレに行く暇はないです、ほんと。
シフトも終わりに近づいた夜中の12時ごろ。
咳と発熱のひどい二人のお子さんを連れてやってきた若い夫婦に出会いました。
ひとりひとりの既往を聞きだそうとしていると、お父さんがいきなり、
「先生、ぼくたちのこと、おぼえていらっしゃいませんか?」
そう言えば。。。
そう言えば。。。
シフトも終わりかけで、頭もほとんど使い切り、最後の力を振り絞って?脳のメモリー機能のボタンを押します。
「ほら先生、赤ん坊が髄膜炎でね、そんでもって次の日娘が。。。」
そこまで言いかけて、思い出した、思い出した!!
目の前にいる子供たちはもうかなり大きくなっていますが、赤ん坊の方は生後2週間で髄膜炎にかかりました。
私が腰椎穿刺をして、診断をつけました。
髄膜炎と診断がついたとたん、この夫婦、声を上げて泣き出しました。
それが、ER中に響き渡るような叫び声に近い泣き声で、私には手に追えず、担当のナースにも慰めきれず、看護師長も出てきて、その上のスーパバイザーも出てきて、ガードマンまで。
ところがその次の日のことでした。
赤ん坊が入院していて母親が付き添っている間に、上のお姉ちゃんがなんと犬に顔を咬まれるという事件がおきたのでした。
父親は、泣きわめく娘の血だらけの顔を見ながら、ERの壁をたたきながら悔し泣き。またまた大勢の人がやってきて父親を慰めましたが、かわいい娘の顔がだいなしになったのは僕のせいだと、今度は自分の頭を握りこぶしでたたき始めました。
ほんとうに大変な親子だったのですが、赤ん坊は一月もの入院治療を経て、すっかりよくなり、娘さんはその日私が顔の縫合を何針もし、後に形成外科医が傷口を整えて、残っている傷はわずかにほっぺたの小さな傷が2箇所だけ。
めでたしめでたし、というお話で、これもやはりわたしにとっては新年早々のご褒美でしたね。
ほんと、今年はついているかも!!