女性管制官がアメリカで医者になった場合ーアメリカンドリーム

アメリカでアメリカンドリームを達成するには?
マーティンもと子(旧姓多尾もと子)の場合は?

君の役目は。。。

2013-05-29 09:21:03 | Weblog
研修医のトム君ははりきりやで有名。
いつも勉強しているのでみんなからウォーキングディクショナリーだなんてあだ名もついています。

そうそういつも早く一人前の医師になりたいと人一倍の努力をしていますよ。

まるで私の若きころみたいやなあ。
私も管制官だったころも、研修医だったころも人の10倍くらい努力したなあ。

トム君は朝の4時には病棟に。
仕事から解放される10時間後も、気になる患者さんを心配して自主居残り。
重病患者を扱ったときは自分の受け持ちではなくなってもICUまででかけてお見舞いをします。

まったく研修医の鏡やなあ。
私も文句一つ言わずに居残ったし朝も鶏が起きる前に出勤してたなあ。

さて、そのトム君。
ICUでの研修中のお話。

受け持ちの患者の容態が悪くなり、呼吸不全を起こしました。

指導医のドクタースミスが呼ばれベッドサイドで気管挿管の準備が始まります。

トム君、指導医に向かって興奮しながらこう尋ねます。

「スミス先生、挿管ボクにやらせてください!!」

トム君、患者を助けたい一心もさながら挿管やりたい一心で、よだれ?をたらしながら聞いたわけです。
すると、スミス先生、

「挿管はボクがやるから。君はバッギングをしなさい。君の役目はバッギング! 君それもわからないのかね。」

トム君、「。。。。。。」


そして次の日ICUに運ばれてきた脳性麻痺で全身が拘縮している患者さん、中心静脈カテーテル(セントラルライン)を大腿静脈に挿入することになりました。
スミス先生がこう言います。

「トム、行くぞ!今からセントラルラインを入れるぞ。」

それを聞いたトム君、顔がパッと輝きます。
やっとボクにもお鉢が回ってきたぞ、がんばってセントラルライン入れさせてもらおう、とトム君。
いい経験がつめるとルンルン気分です。

まずは、スミス先生から陰毛を剃るように指示が出ました。
トム君、頑張ります。

次に準備をしっかりして さあ、いざという時にスミス先生がこう言いました。

「君の役目は挿入の間 金○○を持ち上げること。そうしたらボクがやりやすいからね。」

そう、トム君またもや経験をつませてもらえませんでした。
彼は挿入中ずっと言われたとおり金○○を持ち上げていました。。。


トム君、気管挿管も、セントラルラインも私が指導医のときはやらせてあげるからね。
君の役目は、研修医の役目はたくさんたくさんいろいろな症例をみていろいろな経験をすることだからね!
気を落とさずにがんばれ、がんばれ!!





アメリカに彼と行くか、それとも?

2013-05-26 17:35:20 | Weblog

国際恋愛の末日本を離れてアメリカでの生活をアメリカ人の彼と選ぶのは容易な決断ではないです。
特に日本でのキャリアが確立されているなら。
日本でアメリカ人と恋愛している女性へのアドバイス。




難しい選択ですね。。。
でも私の予想では彼とのアメリカでの生活を結局は選択されるのでは?なんて勝手に想像しています。
人生は選択の連続ですね。
朝起きてまず何を先にするか、これも選択。
仕事上、たくさん依頼がきてどれを優先させるかも選択。
レストランでメニューを見てどれを注文しようか、これも選択ですね。
一瞬一瞬全てが選択の連続と言っても過言ではないです。
私が一言ここで申し上げたいのは選択をする際に、もしこれを選択したら自分はもとより周りをハッピーにさせるかどうかを考えていただきたいということですね。
アメリカに行けば、大好きな彼といっしょ。
周りもそのことをすんなり喜んでくれるならそれはいい選択の一つでしょう。

私は、国家公務員でしたが11年のキャリアをすんなり捨ててアメリカへ渡りました。
無我夢中で頑張って違うキャリアを手に入れ、日本では全く味わえなかったであろう経験を毎日彼とともにしています。
アメリカという国はLand Of Opportunityです。
ものは考えようですね。

頑張ってください。

でもいろいろなお話を皆さんから聞かれた上で最終的に決めるのはあなたです。

長生きできひんな~

2013-05-24 17:16:22 | Weblog
忙しい毎日を過ごしています。

特に今月は7pm-7amの夜勤が10回あちこちに入っていることで7am-7pmの日勤との切り替えがとてもたいへんです。
特に5月の半ばに夜勤がほぼ1週間続いた後に一日お休みで日勤。
これでは体の体内時計が狂います。。。

研修医時代は昔々の時間制限のない時代に過ごした関係で例えば日勤に入ってそのまま夜勤に入りその夜勤明けに夕方まで仕事して帰るということはしょっちゅうでした。
睡眠不足でばてていたものです。
この昔のお話を研修医にしますと驚かれますが、長時間働くことによってのメリットもあったような気がします。
とにかくありとあらゆる症例に出くわすことが可能でしたからね。

三年の研修後、指導医になってこのような長時間の勤務からは開放され、比較的時間のオンオフがはっきりしている救急での仕事をしているのはラッキーなのですがこの夜と朝のフリップがどうもきついです。

今月はなんと日勤夜勤をまじえて22シフト。
さすがに老体にひびきます。。。

あと夜勤を二回、そして日勤を二回したら6月ですね。
その間お休みの日も会議があるのでまったくお休みとは言えませんがコードブルーからの緊張感からは開放されます。

コードブルー、私も真っ青。
心臓パクパク。
過換気症侯群。
お顔も手もしびれっぱなし。。。


どうやら長生きできないようにできているかもしれませんね。
今のうちブログいっぱい書いて残すもの残しとこっと。



新米アメリカ在住ママへのアドバイス ーお子さんが小さい場合

2013-05-20 13:16:47 | Weblog
アメリカと日本ではいろいろと制度が違いますからこういうサイトはほんとうに役に立ちますよね。

私もアメリカに来て22年が経ちますが来た当時はネットのサポートもあるわけがなくずいぶん苦労したものです。
学校関連の問い合わせはそのエリアのSchool Districtに問い合わせるのが一番いいです。
あなたのお住まいのCountyがわかればそこにあるSchool Districtが検索できます。
例えばうちはエルパソですが、DistrictはEl Paso Independent School Districtとなります。ホームページが必ずありますのでそこから情報を手に入れられるのが一番確実です。最初から私立ということなら行かせたい学校へ直接問い合わせられたらいいです。
政府からのお知らせはないですからね。アメリカは日本ほど親切ではないです。
お近くに小学校があればそのオフィスに行かれて直接聞かれるのもいい方法です。近くにあるならおそらくそこがホームスクールになるはず。
つまり住所で行ける学校が変りますがたいがい近くの学校です。
幼稚園もプリスクールも小学校に属しています。
ですから小学校のオフィスで聞けば何でも教えてくれます。
プリスクールは収入に応じてまた障害のあるなしで公立に入れるかどうかは決まります。これはヘッドスタートならなおさらで収入が多いとだめですね。
幼稚園からは公立でめんどうみてもらえます。
おそらく州によって細かい所は違うかもしれませんが幼稚園以上は公立に誰でも入れますよ。

面白いのは小学校が5年制なんですよ。
中学校が3年間。そして高校がなんと4年間。
私はそんなことも最近まで知らず・・・
入学式も卒業式も日本のようには大きくやらないので寂しいですが、学校はそれなりにしっかりしています。サポートもけっこうあります。
出席がうるさいので日本に長期で帰りたいなら今のうち(お子さんが学校に上がる前)です。
学校がある時期は長期欠席するとたとえ里帰りでも上の学年に上がれません。気をつけてくださいね。欠席に関してはあまり長く欠席しますと理由があるなしにかかわらずDistrictの介入が入り親が裁判所に行かされたりします。
ちょっとこわいですよね。。。

学校欠席の際は必ず理由書を提出しましょう。
医者にかかったら必ずその証明を出すことです。

最近ではメールで生徒が欠席しますとどんどんAttendance Officeからメッセージが入る世の中になりました。

そうそう、予防接種はうるさいですからしっかりオンタイムでお願いします。証明書はしっかり保管しておきましょう。
どうしても予防接種があなたの意思にそぐわないなら州によっては特別許可をもらうことは可能です。ちなみにテキサスはそれを認めています。
アメリカは日本と違って校医さんがいませんが各学校にその学校専属ナースが目を光らせています。
ちょっと疑わしいとChild Abuseだ、Child neglectだとCPSに通報されますから気をつけましょう。

私は商売柄CPSと隣りあわせで仕事をしておりまして事情をよく知っています。
頑張ってくださいね!
お互い助け合ってアメリカ生活楽しみましょうね。