ありがとうって伝えたくって

「同軸コリニアアンテナ研究会」でgoogle検索するとHPをご覧いただけます。研究成果がまとめてあります。

新作アンテナ エンドフェッド1/2λで愛川町移動運用

2015年03月29日 19時13分02秒 | 無線機材 アンテナ関連

先日のアンテナ研究会で話題になった、エンドフェッド1/2λのアンテナを設計してみた。

よーく考えてみると分かると思うけど、430MHzならば多段にすれば、コーリニアだ。

HFなので多段には出来ないし・・まずは、基本のエンドフェッド1/2λだ。

マッチングコイルの素材としてVVFケーブルを手に入れた。新たに設計したアンテナへコイルを追加するためだ。

MMANAによる解析値を、スミスチャートで計算して、アルミ線1mmを19.6mとするとマッチングのLCは、Lは、9uH、Cが60pとなった。

果たして設計通りにうまくいってくれるのだろうか?

[VVFケーブルをばらして、銅線をコイルにする]

さて、コイルの製作だ。VVFケーブルをバラして1.6mmの銅線を取り出す。

これを手元のスプレー缶に巻きつけて、コイル状にしてみた。

これをLCメータで計測して、インダクタンスを測定した。直径6cm9回巻きで6uHだった。

さらに、3回巻きを足して密巻き(長さを縮める)にすると9uHとなった。

今回は、「LCメータ」がちゃんと測定できているのか?MMANA解析とスミスチャートだけで現実のHFアンテナを設計できるのか?

これにチャレンジしてみた。

[実験の為に製作した線径1.6mm直径6cm長さ4cmのコイル。赤い四角の物体は、33pのコンデンサx2だ。]

というわけで、

愛川町の中津川河原で10mポール、19mのアルミ線、今回作ったコイルに33pの1KV耐圧のフィルムコンを取り付けて実験した。

アルミ線を上げて、近くへ垂らした状態では、SWR3.5。そこで、垂らしているアルミ線を少し離れた位置に設置。

するとSWR2.8。まだまだだ。試しにコイルを縮めてみると、SWR1.1とピタリと下がった。

気をよくして、いつものように10W、7MHzで、CQを出した。

早速、応答があり・・・RSTまで送ったが・・「TU EE」が送信できなかった。ヨーク見るとブルーツースキーボードの電池切れでキーが使えなくなった。

最初の1局は、尻切れだったけど、交信成立。近くのホームセンターへ歩いて片道10分かけて電池を買いに行き、再度CQ出せたのは、30分後。

それでも、解析値通りにアンテナが動作したので満足だ。

コイルは、銅線の空芯コイルにして、コンデンサーをスイッチで切り替えれば、3.5-10MHzのマッチングは簡単に出来るか??

交信して頂いた皆さんありがとう!!

覚書:

  • LCメータは、正確にインダクタンスを計測することが出来た。
  • MMANAで解析したインピーダンスを使って、LCマッチングを計算したが、ま、ピッタリ。
  • コイルの巻きの固定方法を考える必要あり。