ありがとうって伝えたくって

「同軸コリニアアンテナ研究会」でgoogle検索するとHPをご覧いただけます。研究成果がまとめてあります。

別府市鶴見岳移動運用 2023年5月2-3日

2023年05月10日 17時22分26秒 | 山移動

5月連休恒例の「別府鶴見岳移動運用」を5月2-3日の日程で行った

移動地は山頂から少し下った1360m付近、黄砂のせいで見通しは悪かった(これでもこの時期としては見通しが良いほうらしい)が逆に幻想的な雰囲気の中で運用が出来た

今回は144MHz 8段同軸コリニアと430MHz ダウンチルト15段同軸コリニア(予備に10段同軸コリニア)を用意した

【5月2日】

午前中は144MHz から運用を開始した。平日ということもあってほぼ何も聞こえてこない

CQ出すとポツポツ呼ばれ始める

JG6TPYからコールがあり3日のレピーター設置メンバーということでラグチューモード突入、集合場所等の確認を行う

⇛翌日メンバーからロープウェイを降りたら見慣れぬでかいポールが山頂付近に見えたので集合場所を決める必要なかったと皆に指摘された!

午後にはいよいよ430MHz を開始した、バンド内でやっとモービルの交信が1局だけ聞こえた

山でこれなので地上では何も聞こえないだろう

JI1GXV/5からコールがあり「駅前移動です」と聞いて驚く!ハンディ機だろう松山あたりだと楽に100k超える。

さらに不思議なことを確認された「/6ですか?」「大分県別府市です」ハンディ機で思わぬ所と交信出来て本当かなと確認したようだ。twitterにその交信のことが書かれていて納得した

更に

JH0ROI/6が続く。祖母山山頂⇔鶴見岳山頂だ。しかも144MHzの同軸コリニアを所有とのことで入手先は・・私からだった。お互い移動先で「同軸コリニア仲間」と交信出来るとは不思議な縁だ!

【5月3日】

今日も144MHz から運用を開始する予定だったがアンテナの調子が悪く使えなかった

JS2EDK/5との交信も刺激的だった。昨日のハンディ機130kどころではない。お互い10w以下で少なくとも220k超え。しかも山の裏側だ!

【同軸コリニア所感】

・このアンテナで思わぬ交信が成立した方は異口同音「八木を使っていたらこの交信はなかった」という。

勿論八木にしか出来ないことも多い。

・大分、宮崎、福岡、佐賀、山口、愛媛、香川各局また移動局と交信が出来た

・レピーター用ダウンチルトの同軸コリニアは対モービルにかなり有効

「GPみたいな浮き沈みではなくて、もっと細かい周期で変動しているためか、了解度が良い印象を受けました。」とレポートを頂いた⇛つまりモービル特有のQSBが浅くて早い周期との事

※GPとは市販のレピータ用アンテナの事

【レピーターアンテナ設置メンバーが来訪、アンテナ設置へ移動】

感想

・今回はレピーターアンテナ調整を含めて偶然が重なった移動運用となった

・皆様と感動を共有出来たことで同軸コリニアでの山岳移動はますます楽しいと思った

交信頂いた皆様!ありがとうございました


甲州市移動運用 8月14−15日

2022年08月21日 21時02分52秒 | 山移動

先週の日曜日14日と月曜日15日は久しぶりに甲州市の大菩薩峠で移動運用を行いました

今回2m onlyの運用でした

20年ぶりの2mCQと山岳移動の威力か?そして無指向性アンテナなので激しいパイルとなりました

屋外設置の通常アンテナならば関東圏は見通しですので半径100km圏は59−59です

西はアルプスを越えるので簡単ではありません。150km圏の岐阜方面で55程度でした

【夕暮れ時の2m用8段同軸コリニア】

【介山荘のベンチで山梨産のデラウエアを食べる!勿論最高に美味い】

【河口湖線谷村町駅近くで吉田うどん(これ冷やしうどん)を食べる】

アンテナ:8段同軸コリニア ダウンチルトタイプ

送信出力:10W

運用地:山梨県甲州市大菩薩峠

所感:

  • 2mは近年山岳移動でもノイズが多い 14日はノイズレベルが52−53あった。15日はなかった
  • 標高もあるので当然だが福島南相馬市(距離300km)と59−59だった。ま2mは本当によく飛ぶ
  • 山梨のもも、ぶどうを食べたが本当に瑞々しくて甘いので電車賃を使って買いにきても元が取れる感あり

交信頂いた方、ありがとうございました!!


大菩薩峠移動運用 7月24日

2021年07月25日 18時14分48秒 | 山移動

最近は標高の低い山への移動運用を中心としていたが久しぶりに気楽に登れる大菩薩峠へ出かけた(バスから降りて山道を1時間ってところ)

ま、この時期は丹沢の仏果山へ行くよりも気楽かつ涼しく行ける!のでオススメ!

但し気楽に登れるがこのところの雷雨で2000m級の天気は急変する可能性も

【杉林しか見られない丹沢とは違った山容】

最初は1.2Gで運用、午後からは430MHzへ移行した。430MHzは15段同軸コリニア(NN)と10段ND(ダウンチルト)の装備で迷わずNDを選択

【狭い尾根筋に上げた430MHz10段同軸コリニア、雲行きは怪しい】

【運用地を見下ろすとこんな感じ】

430MHzでCQを出すと1回のCQで同時に4-5局が呼んできた。最初はゆっくりと交信を続けたがいつまでもパイルがはけず、ついにシグナル交換だけの交信に入る。

結局、最後の40分は最初1時間の2倍以上のペースで交信を行い1時間40分で40局と交信した

(コンテストであれば100局/時を超えるペースは確実→私の認識力があれば)

本当はアンテナ比較しながら運用したかったがこの状況では、呼んでくる局をこなすのがやっとだった

【白い円は移動地からの距離、内側が50km外側が100km】

今回使用したハンディ機の出力は4Wで最大100km程度は飛んでいる模様実はこれNDタイプアンテナ(近距離用)の特性と一致している(ほぼ59-55以上だった)

NNタイプを使用していれば150km以上局にも楽に届いたはず。持っていた15段同軸コリニアは実はこのタイプだった。ただ、近いエリアはNDの方が強力に入感する

近いうちにもう一度NNタイプで試してみる予定だ

交信頂いた皆様、呼んでいただいたけれど交信に至らなかった皆様、ありがとうございました


大山見晴台移動運用で430MHz8段ダウンチルトアンテナ試験を実施

2020年08月11日 16時42分38秒 | 山移動

休みに入って手持ちのアンテナを整理していると見慣れない同軸コリニアが出てきた。

「19.12.31」「433.5 ダウン」??

これまでダウンチルトは16段以上しか製作してなかったが、昨年末に430MHzの8段ダウンチルト同軸コリニアも製作していたようだ。

この頃、アップチルトの同軸コリニアの製作依頼があったのでついでに8段を製作したのを思い出した。

箱に仕舞っていたので一度も使ったことがない。そしてこのアンテナはダウンチルト角を浅くしている。

(アップもダウンもチルト角のコントロールは行っている)

430MHzの8段ダウンチルト同軸コリニアの実験のために大山見晴台(765m)へ出かけた。

下記は運用地の全景。木の向こう側に関東平野が広がる。北西から南西はは大山山頂と尾根が塞いでいるロケだ。

本当は標準の同軸コリニアと比較する予定だったけれど、同軸切替器が不調で動かずダウンチルトアンテナだけでの試験となった。

最初は受信テストだ。全CHを丁寧にワッチしてみると福島が聞こえる。

福島、八溝山・・これ聞こえるのは当然

福島市の局が2局聞こえた。1局はモービル、もう1局は移動局

(700mの尾根筋にはよく出かけるが通常コリニアでは入感したことがない)

【ダウンチルト全開】

一通り受信をしてからCQに切り替えた。応答頂いた局から質問が来る

「今日は大山山頂からも局が出ているんですが、中腹の局の方が強いのはどうしてですか?」

出力の違いか?とも思いながら

「このアンテナはダウンチルトタイプと言って宇宙空間へ無駄な電波を出していません。水平線から下へ電波を放射しているので無駄な電波は出ないのです」

と答えた。

また面白いのはダウンチルトでは50km程度距離があっても1W ハンディ機のホイップアンテナで送信して59で受信できる

(この時期は暑いのでリビングからハンディ機が多い)

以上のことは標高150mの別の実験地で70km先のハンディ機の交信が受信できるので驚きはない。(このとき通常コリニアでは受信できなかった)

また福島市とも交信が成立しノンプリ55のレポートとなった

このダウンチルトタイプは前のブログ的に表現すれば水色が下を向いてかつ水平線から上に電波がほとんど出ていない。

ということだ。見通し距離外では津波のように山も街も飲み込むように電波が飛んでいるように思える。

この調子ならば宮城に電波は到達していると思う。

予想通り「ダウンチルト」は想定通りのパフォーマンスを発揮しているようだ。


二子山移動運用 7月21日

2019年07月21日 21時38分25秒 | 山移動

21日は曇りで朝から雨がパラつき午前中の移動予定を午後とした。

葉山の南郷上ノ山公園へ向かう。公園の中にある二子山登山道の階段から二子山に向かった。

今日もダウンチルトのテストだ。ところが山頂へ到着して驚いた。

三方がダウンチルトに向かない山に囲まれている。見えているのは北東方面だけ!正直、移動地を変えようと思ったが・・今更無理だ。

諦めて一応ダウンチルト16段、通常の8段コリニアを上げた。

【左側が8mHの16段ダウンチルト、右が8段同軸コリニア】

最初は受信中心に両アンテナで比較した。やはりダウンチルトアンテナは全く良い所なしだった。

【コリニアの不思議】

●山向こうの金沢区の局の応答があった。

8段コリニアでは59+で飛んできていた。ダウンチルトに切り替えると・・41だ!!完璧にダウンチルトが利いている。

逆に8段コリニアで59の意味が分からなくなる。山3つ先の海際だそうだ。

●藤沢局から応答がある

8段コリニア 54,16段ダウンチルト 59+

チルト角ピタリの位置にいたとしか思えないが南側には障害物があるという?

唯一ダウンチルトが一方的に強かった局だ。

以上は解析中???

【こりゃ変だ】

●7エリア 双葉郡川内村が聞こえてくる8段コリニアで51だ。ここぞとダウンチルトに切り替えると・・何とSがダウンした。

(相手もGPを使っていたせいか簡単に交信出来た)

これまで100kmを超えるとダウンチルトが圧倒していたのに。

まず間違いなく3方を山に囲まれているので1/4のエリアの信号だけの受信・送信していることが関係しているだろう。

追試の為に鎌倉の移動地で再テスト予定だ。

【遠距離交信】

双葉郡川内村 260km 51-51 メータ振らず、十分余裕あり

長野 上高井郡高山村 188km 51-51 こちらはギリギリより少し上

(双方ノイズ無し)

実験に協力頂いた各局、ありがとうございました。


鎌倉市六国見山移動運用 4月27日

2019年04月29日 08時35分12秒 | 山移動

同軸コリニア研究会メンバーJE2SDE局の東京都利島村(としまむら)移動運用の迎撃がてら鎌倉市の六国見山へ初めて移動した。

午前9時、利島に移動しているメンバー局を144MHzで発見。S9オーバーで入感していた。

利島移動局は144MHz9段、こちらは8段同軸コリニア。ここからは利島は大島の裏側。

メンバー局曰く「どこの経路で飛んで行ってるか分からないからね」

確かに海面の反射?伊豆半島からの反射?丹沢からの反射?ま、総合して強力に入感しているようだった。

その後、10kHz上でCQを出すとコンスタントに呼ばれる。

「10kHz下で利島が出ています!」と案内すると慌ててQSYする局もいらっしゃった。

【運用風景】

【8段同軸コリニア、本当はAIS(162MHz)の同軸コリニア】

迎撃には成功したが大変な目にあった。9時半頃から日も射してきてポカポカし晴れてくるのかと思ったが

10時にパラパラと雨が落ちてきて10時半までには本降りとなった。ところが傘もカッパもなし!!

寒さの中慌てて片付けてたが(機材は全て雨に濡れた)下山もありずぶ濡れとなった。

交信頂いた方、ありがとうございました。

機材:

FT857DM  50W、8段同軸コリニアアンテナ、リチウムバッテリー

他にも430MHz 8段同軸コリニア、3ele八木も持って行ったが出番なし。

運用時間:9-10時????


NYPへ参加しました

2019年01月06日 16時46分45秒 | 山移動

1月3日、厚木白山展望台(280m)からNYPへ参加した。途中、飯山観音で初詣を行った。

当日は移動日和で風も弱くポカポカとしていた。いつも混雑する昼時も訪れる人はなく静かに運用を行った。

3日は予想通り「ニューイヤーパーティ」の運用局も少なくなっていて駆け込み需要か?午後からは常に2-3局から呼ばれ常にパイル状態で運用した。

【午後になって日も傾いた白山展望台と430MHz帯8段同軸コリニアアンテナ】

設備点検と準備も兼ねていたので休み中に制作した「DCDC電源」と「ニッケル水素電池」を使用した。

「DCDC電源」は電池電圧にかかわらず12.1Vをキープしており発熱は感じられなかった。

呼び回りも含めて3時間程度運用したが運用後の「ニッケル水素電池」の電圧は7.6Vだった。推定すると使用量は20-40%と考えられる。

【FT817とDCDC電源、新局面では証票が不要となり剥がしてきた】

使用設備 FT817,出力2.5W

アンテナ 144MHz8段同軸コリニア、430MHz8段同軸コリニア

FirstQSOや20年ぶりの交信だったり、これまで50MHzでしか交信してなかった方と交信出来て結構楽しい運用となった。

交信頂いた方、交信ありがとうございました。

交信に至らなかった方、次回また宜しくお願いします。


厚木市白山展望台移動運用 11月5日

2017年11月06日 11時56分42秒 | 山移動

今日は久々に厚木市の白山展望台(標高280m)へ10段コリニアを持って移動運用に出かけた。

眼下には関東平野を望み南西には伊豆大島、そして丹沢山系を背にするロケだ。

この場所は同軸コリニアアンテナの不思議な飛びを体感できる。

果たして今日は?どうだろう。天気は良いけど少し靄(もや)ってスカイツリーは見えず新宿のビル群も霞んでいた。

正面の横浜ランドマークはどうにか見えた。

アンテナは展望台からの眺望の妨げにならないよう左隅に設置。

12時過ぎからポカポカ陽気の展望台でCQ開始。伝搬実験と告げて交信した局にアンテナ形式と出力を確認する。

それを聞いていたある埼玉局がわざわざベランダにハンディ機とヘンテナを持ち出して応答頂いた。

【430MHz10段同軸コリニア】

そして頂いたレポートは、

『通常使用している27x2ではどこへ向けても信号が殆ど変わらなかった。

ヘンテナ(1ele)かつハンディでは富士山向けが一番強い。また音声が歪んでい聞こえる』とのことだった。

実はこの場所、丹沢主峰の直下で富士山は見えない。なので埼玉側からは丹沢主峰の反射と考えられる。

(埼玉からは富士山下側に丹沢山塊が見える)

また音声が歪んでいるとのレポートだったので、丹沢側反射と関東平野のビル反射&地表散乱のマルチパスで受信されていると考えられる。

そしてこの局は北側の山影に入っていると考えた。

他の埼玉局からも富士山向けが一番強いと言われたが・・実は丹沢反射だろう。

同軸コリニアでは山岳?高台移動を行い、

『鋭い指向性を利用してグランドウェーブ・山岳反射・ビル反射・地表散乱をうまく活用し』

不感地域を無くすことも面白さのひとつと言える。これは八木・ループ系とは全く異なる世界だ。

そしてこのような不思議な場所を探す楽しみも提供してくれる。

本日の最大到達距離140km(銚子局)

実験に協力いただいた皆様、ありがとうございました。


高取山中腹移動 11月20日

2016年11月21日 08時43分54秒 | 山移動

無線の仲間から「日曜日は高い所へ出かけよう!」と連絡があり一緒に移動運用を行うことに!

彼は『泉州サバイバルコンテスト』の仕上げらしい。私は『東京UHFコンテスト』の設備点検を目的とした。

6時半に待ち合わせたが、外に出てみると濃霧だった。これで快晴になるのか?と思いつつ仲間の車に乗り込んだ。

愛甲郡の気楽な山頂!を目指した。目的地直前のコンビニで昼飯を仕入れて、いよいよ林道に入っていった。

登山口に到着したのは8時ちょっとすぎ。残念ながら登山道入り口にモービルホイップを搭載したナンバー「599」の自動車が駐車して人影がなかった。

先を越されたか!!そこで第二候補の高取山中腹を目指した。駐車場から30分ほどで中腹の見通しの良い場所に到着。

ここからは空気が澄んでいれば筑波山も見えるが、今日は地上が霞んで見えなかった。

神奈川の湘南地域や東京奥多摩方向は山に遮られているが、それ以外の関東平野は見通しだ。

【運用中の仲間と10mポールに取り付けた6段コーリニア、やはり長い!】

【3mポールへ取り付けた430MHzの6ele Hヘンテナと紅葉】

使用リグ: FTM10S,3W

アンテナ: 3mポールの6eleHヘンテナ

移動地: 高取山中腹(500m)

交信局数:20局

6ele Hヘンテナの感想

・19日に慌てて調整を行った。通常の使用周波数ではリグのSWRメーターでは1.0だった。

・思ったよりも切れが悪く、どの方向の電波にも対応できた。(良い事と捕らえている)

その他

・一緒に運用した仲間は65局と交信出来たらしい。

交信頂いた皆さん!ありがとうございます。


玄岳移動運用 11月13日

2016年11月15日 18時39分51秒 | 山移動

日曜日は泉州サバイバルコンテストのお陰で賑わっている2mでの交信をまたまた行おうと

伊豆の国市にある玄岳へ向かった。

この登山道、一番の急斜面は『玄岳ハイクコース入口』バス停から玄岳登山道入口までの住宅街の坂道だ!

舗装路が途切れて最初は竹藪の中を歩き、暫くすると涸沢沿いの登山道となる。

無線を目的に登山を始めた頃は、この道をスニーカーで歩いてかなり苦しんで登った。

今では気楽な道として登れるので登山力も上がっているのだろう。

しかし、この登山道も短い距離ではあるけど笹で覆われてしまっている所もあって少しずつ荒れているきがした。

さて玄岳山頂へ到着。笹のお陰で山頂からは360°の展望とはいかないが、

西は静岡方面が広がり、東は湘南、千葉方面、北には箱根方面、そして南には天城山が見える。

360°の展望だ。

【西側の展望、裾野市、三島市、沼津市が見え静岡方向が広がる】

午後3時近くになって撮影した北(箱根)方向の写真。電波塔群が見えているのは滝知山だ。

左端で雲がかかっているのが箱根駒ケ岳。

本日のアンテナは先週と同じく、2m5段コーリニアだ。山頂は一日中強風(10m前後)が吹き荒れてアンテナもしなったまま。一瞬、風が止むとSが上がってきたり・・した。

【強風にあおられるコリニアアンテナ】

本日の移動運用セットは、写真の一番下から、

10AHリチウム電池、2m5段コリニア(白)、同軸ケーブルは3D-FB(黒)、青い袋:タブレットPC&キーボード、ピンクストライプの袋にはFT817セット、チャックの空いているのがアンテナ・同軸を入れる袋。

そして10mポールだ。

使用リグ: FT817、5W

アンテナ: 10mグラスポールに5段コリニアアンテナ

移動地: 伊豆の国市、玄岳山頂(670m)

・2週連続での2mの運用だったけど、先週の小仏城山に引き続き多くの方に呼んで頂いた。

・強風(10m程度)下でコリニアは激しくしなった割にはQSBが小さかった。やはり段数が少ないせいか?

(430MHzのコリニア10段以上ではまともにQSO出来ないレベルの強風だった。もっと段数を増やすか??)

・ロケは非常に良かったけれど、良い意味でも悪い意味でも予想通りの飛びだった。

交信頂いた皆さん!ありがとうございます。


八王子 小仏城山で2mコリニアを試す

2016年11月07日 13時24分12秒 | 山移動

ハムフェア用での実験用に2m4段コーリニアを製作したが、一度調整したきりで放置してあった。

このコリニア、実際の運用状態で実測すると145.5MHz付近でSWRが最低だった。

常用する144.2MHz付近はSWR2.0近くだった。

そこで、4段を6段にして周波数を下げてテスト運用を行おうと考えた。

【コリニアの周波数調整】

製作したコリニアの中心周波数が思い通りにならなかった場合どうするか?

一番簡単な方法は、位相整合部の長さを調整するのが手っ取り早い。

上記例ならば現在中心周波数が145.5MHzなので144.2MHz付近にもっていきたい。

(145.5-144.25)/145.5=0.86となる。

つまり、位相整合部を0.8%つまり700mmx0.008=5.6mmすればよい。

ここで上側の位相整合部だけで5mm長くする方針を決定した。

結果は、予想通りだった。その上、143MHz-145.5MHzまでSWR1.5以下というおまけ付きだった。

詳細データと手法は、明日のブログで。

【移動運用】

結局、完成したのは2m5段コリニアだ。(長さ4mちょっと。事情により1段減)これをザックに入れて小仏城山山頂へ向かった。

朝9時の山頂は登山客もおらず山頂からスカイツリーも横浜ランドマークも見えていた。

しかし、10時を過ぎる頃にはもやって見えなくなってしまった。

【中華製の白い同軸(3D2Vタイプ)を使用した。】

コリニアのコネクタはSMAコネクタを使った。これに3DFBのSMAJ-MPの同軸1mでリグへ接続した。

9時台のバンド内は閑散としていてCQを出している局を見つけて声をかけていく。

しかし、3局で終わり!!

それではと・・CQを出すと最初はポツポツ呼ばれたが、10時を過ぎた頃から2時間程度途切れずに呼んで頂けた。

使用リグ: FT817、5W

アンテナ: 5.6mグラスポールの5段コリニアアンテナ

(当初は別の山に行く予定だったので10mポールを持ってなかったのは残念)

移動地: 小仏城山山頂(670m)

・2mをコンテスト以外で運用するのは10年ぶりだったので、色んな方から声をかけて頂いた。

・『コンテスト(430MHz)以外で初めて通常QSOです』とおっしゃる方も多かった。

(10数年以前は2m6mばかりやっていた。2000-2005年はHF。以降は430MHzばかり)

・430MHzでは問題なかったが、2mSSBでは業務用のアンテナ群から(そうななのかな?)

59を超えるノイズが時折飛び込んできた。(これが原因で一部の局にはご迷惑をかけました)

交信頂いた皆さん!ありがとうございます。


厚木白山移動運用 2月7日

2016年02月08日 16時18分08秒 | 山移動

久しぶりに山へ?移動運用に出かけた。実はVNAを使って調整し直したコーリニアアンテナの動作を確認したかったのだ。

屋内でコーリニアアンテナを一部丸めて、調整したので(それで調整できるの?の意味もあり)、その仕上がりを確認したかった。

『厚木市白山(はくさん)』

今回の移動地は、厚木にある低山、白山284mだ。

この場所、一昨年に山頂の杉が伐採されて、関東平野が一望出来るようになった。南方向には江ノ島は当然として、更には大島が見える。この日は雲が掛かっているのに微かに「利島」「新島」さえも見渡せた。

本厚木からバスで30分程。飯山観音バス停で下車して、バス停から歩いて40分程で山頂展望台に到着だ。

飯山観音の入り口付近では梅の花が咲き始めていた。

[長谷寺(ちょうこくじ)の梅]

白山山頂に到着したのは、12時ジャスト。展望台直下にある2つのテーブルも、展望台の周りにも、シートを広げて20人くらいが思い思いに昼食を摂っていた。

これは多くの山頂でよく見られる光景。

例の御嶽山の噴火は、このゴールデンタイム11時52分に起こってしまったわけだ。

あと2時間後であったら・・あれほどに悲惨な結果を招かなかったはずだ・・

 脱線した。混雑の中でCQを始めると狭い山頂では迷惑なので、食事を取った後にアンテナ設営と移動局への応答でシバシ時間を過ごした。

13時を過ぎると団体さんも下山し、山頂も閑散としてきた。

[展望台に上げたコーリニアアンテナ]

いつもそうだけど、山は14時くらいになると、誰も居なくなる。この日も同様だった。

『調整結果』

さて、室内で調整した結果を確認すると・・・

VNAを使ってスタブ調整をやり直し、ラジアルの位置を確定させた。但し、ラジアルの位置は、コーリニアアンテナのマニュアルに書いた通りだった。

実際に確認すると、433±2MHzは、リグのSWRメータが全く動かない。つまり、1。±3MHz付近で1.3程度と室内で調整したとは思えない出来だった。

これで、コーリニアの調整方法がひとつ分かった。別途、ブログに上げる予定。

『運用』

無線運用は、展望台の手すりに5.3mグラスポールを取付けコーリニアアンテナを上げた、そこから展望台下のテーブルまで5DFB 5mケーブルで接続した。

13時過ぎから運用を開始した。最初は、移動用ポールの使い勝手やバッテリー、手作りアンテナの話をしながら、ゆったりとラグチューモード。

14時を過ぎた頃からパイル?状態(←日曜日はいつもそう)になって、短時間で交信を進めていった。

調整しなおしたコーリニアは、低山にしてはかなり良い飛びだった。

14時半過ぎた頃から日差しが無くなり、雪が舞い始めて、体中が冷え切った。低山と言えど山は山。いつも感じる。

終了間際の15時ちょっと前に、「見城山」(厚木 400m)からハンディ機でコールを頂く。私は何度もここで運用したが、他の方が運用しているのを聞いたのは初めてだった。

運用局曰く。一日いて、4人しか通らなかったとか・・迷惑をかけずに運用できる場所のひとつだ。

15時には、アンテナを片付けて下山をした。山は寒かったけど・・地上は、そうでもなかった。

交信頂いた皆様、ありがとうございました。楽しく交信出来ました。


FT-817が戻って景信山へ

2015年10月12日 19時51分22秒 | 山移動

FT-817が修理から10月10日19時頃戻ってきた。もっと早く戻ってくれば全市全郡に・・・

が、もっと早く817が戻ってきたとしても、今回は雨の影響で全市全郡への参加が出来なかった事には変わりなかった。

そこで、FT-817の試運転を兼ねて八王子にある「景信山」へ移動運用を行った。

本当に久しぶりの山行きだったので、小仏バス停からの1時間程度の楽な道のりも・・休みながら、かなり汗をかいてしまった。

これからは、少しずつ山移動を行って・・足を元に戻すか。

[景信山の山頂から。今日、地上は霞んで景色は今ひとつ。カメラを忘れてスマホにて]

運用バンド、モード:430MHz、FM 

設備:FT-817、2.5W、コーリニア13段

・移動運用で初めて「銚子局」と交信が出来た。景信山は、思ったよりも飛んでいる?

・1局あたりの交信時間が比較的長く、交信局数は多くなかった。


乗鞍岳剣が峰移動運用 岐阜県高山市

2015年08月11日 16時59分59秒 | 山移動

9日は、平湯温泉を基点として乗鞍、畳平へ向かった。バスターミナルのある畳平は、標高が2702m。

すでに高山病を起こす標高だ。果たして3026mの剣が峰に到達できるのか?

ま、今回は無線する元気があれば運用と思っていた。一旦、お花畑へ降りて周回したあと、ゆっくりゆっくり登っていった。

肩の小屋では、お汁粉を食べて、慌てずに剣が峰を目指す。

[休憩した肩の小屋を過ぎると剣が峰へ本格的な登りが始まる]

[岩のごろごろした登山道、急な登り、途中で休憩してる人も]

ゆっくり登ったおかげで、いよいよ剣が峰が目前に迫ってきた。

ここまで、ことさらゆっくりを意識して登った。おかげで、高山病の症状に見舞われることなく無事に到着だ。

まだまだ、余力がある。そこで、山頂直下のスペースでアンテナを繋いでみると、9エリアのコンテストか?思わず参加局1局に声をかけた。

[剣が峰まで標高差20mは、ない]

山頂直下のスペースでは、通行の邪魔になるので10mほど下りて13段コーリニアアンテナを上げた。

受信してみると、ん?猿島郡の移動局が聞こえてくる。こっちは5Wだし、聞こえるだろうか?と心配しながら呼んでみると、応答が返ってきた。

無事に交信終了。3000mの力か?

[運用地からの眺望。遠くには、笠が岳、槍ヶ岳や穂高連峰、白いドームは、コロナ観測所、剣が峰を目指す登山客]

リグ:FT817,5W周波数:433MHz 

アンテナ:13段コーリニアアンテナ

移動地:高山市 乗鞍岳剣が峰移動

交信地域:1,2,3,9,0

弱い電波を取って頂いた皆さん!ありがとう!


大山 見晴台への登山道が・・3月8日

2015年03月12日 06時42分42秒 | 山移動

先日、日曜日は仕方なくバスに乗って大山見晴台へ出かけてみた。

午前中は雨模様で、降ったり止んだりの天気。こんなときは、なぜか大山見晴台。

普段は登山客も多く、見晴台のテーブルも大混雑だ。こんな日ならば、静かにゆっくり過ごせる(無線)からだ。

しかし、行ってビックリ!この日は、『大山登山マラソン』当日で伊勢原駅前は、ボランティアでいっぱい!!

10時過ぎには、バスに乗ったが・・マラソン関係者ばかり。登山客など見当たらない。←思ったとおり。

途中、ランナーの通過で10分は待っていたけど・・ようやく大山ケーブルバス停に到着。

しかし、普通に雨が降っている。雨を無視して、カッパも着ず、傘もささず「ランナーが駆け上がる、中には歩いているランナーもいる」階段をケーブル駅へ向かった。

ケーブルで下社到着。

下社前は、到着したランナーと下りのケーブルを待つランナーでごった返していた。雨は変わらず。

『見晴台へ』

そして、ひとっこ一人いない静寂な見晴台への登山道へ入る。

ここは、度重なる崩落と滑落多発地点。ケーブルで来た家族連れ等が軽装で闊歩するから。(なら雨の中来るなって??)

その割りに、険しい登山道だからね。

出かけてビックリした!!見晴台までの全ての道のりで崖側に三本ロープの手すりが設置されていた。

さらに崩落した登山道には、こんな橋がかかっていた。

[右手奥に見える三本ロープの手すりが、全登山道に設置済み。崩落で狭くなった場所には、橋が作られていた。2ヶ所]

見晴台へ着く頃には雨も上がり、ゆっくり出来るかな?と思った・・確かにテーブルは既に乾いていて座れそうだったけど、折からの強風(20mくらいはあった)で、一瞬で体温が奪われる。休憩すら出来ない状況。

登山道の岩陰で体を温め、少し休んで、日向薬師へ向かって下山を開始した。

見晴台から少し下るとガスから抜けて、下界が見えた。

[新宿の副都心か?]

[そして喧騒の下社も見えた]

『日向ふれあい学習センター』に降りると、あの強風が嘘だったようなのどかな晴れ模様だった。

15段コーリニアの威力を試そうと出かけてきたけど、そこそこ良い汗をかくことが出来た。