ありがとうって伝えたくって

「同軸コリニアアンテナ研究会」でgoogle検索するとHPをご覧いただけます。研究成果がまとめてあります。

鶴見岳レピータの(同軸コリニア設置)伝搬実験終了

2023年05月21日 18時05分22秒 | 同軸コリニアアンテナ

大分県別府市に設置したレピータアンテナを同軸コリニアへ換装後の伝搬実験の報告が手元に届いた

レピータの管理Grは、今回問題となっていて電波の届かない大分市の一部だけでなく

県内の山間部の谷あい、山陰の道路を中心に走って総合的な伝搬状況の調査を行ったようだ

大分出身の私ですら舌を巻くような地域も含まれていて伝搬実験はかなり周到に行われた

【奥に霞んで広がるのが大分市内】

【眼下は別府市と国東半島方向】

結果報告

・福岡・行橋の局(80k)のハンディ機 230mw+ホイップと安定的にQSOできました。
・広島駅前のGPの局と四国・松山道走行中のモービル局が使っていたので、遠い方面の飛びも大丈夫

・大分空港から先の国東方面で信号はQSBがあってもGPみたいな浮き沈みではなくてもっと細かい周期で変動しているためか了解度が良い印象を受けました。

⇛遠距離の通信も従来通り確保した上で、不感地帯の解消+αでQSBの改善も実現

実験地域⇛県内全域に近い

・佐賀関、豊後大野方面のテストを行い、別府湾岸と国東方面

・長湯、久住方面、帰路の竹田方面〜大分市内の間で交信テストを行いました。

自作のアンテナだから実現出来ました

  • 半径20km内の電界強度改善
  • 山陰になる地域の不感地帯解消

レピーターのアンテナ交換(同軸コリニア設置)&伝搬試験に立ち会った

2023年05月05日 22時29分22秒 | 同軸コリニアアンテナ

4月に入って大分の430レピーターの管理者から

「麓の大分市や別府市よりも遠方の局の方が信号強度が強い状況が見受けられておりました」

との相談があり一度ダウンチルトタイプのアンテナでテストを実施したいとの申し入れがあった

要望は明確で設計は容易だった

  • 半径20km内の電界強度改善
  • 山陰になる地域の不感地帯解消

設置場所は標高1300mを超えた場所でサービスエリアは眼下に広がる大分平野だ

写真中央の右側にあるのが高崎山でこれに隠れた地域が不感地帯となっている

【レピーターの設置場所のロケ、標高1300m超え】

標高から考えると主サービスエリアが近すぎ現在使用している市販のアンテナでのカバーは非常に難しいことは確実だった

そこでこれまでレピーターでは製作例のないダウンチルト角5度+αに決定して製作を行った

念の為現地のアンテナ設置状態を写真で頂き設計のチルト角で支障がないかの確認も行った

また同軸コリニアで100%改善出来る保証もないのでサンプル品として送ることにした

ただ最近はサンプル品を送付して戻ってきたことがない(そのまま購入となる)ので完全防水の出荷仕様で送付した

【レピーターのアンテナ設置(設置完了時)】

偶然にも大分に帰省し移動運用を行う5月3日にアンテナ設置&伝搬試験が決定したと連絡があり立ち会うことにした

【伝搬実験】

最初はアンテナを仮設して既存のアンテナと比較実験を行った。山陰となっていた地域の不感地帯は完全に解消された

その後の各地域での信号強度の確認を行って概ね強くなっている事が確認出来、最終的な設置を行った

今後関係者からのレポート等を総合的にまとめアンテナ換装の評価をレポート頂くことになった

【まとめ】

  • アンテナをポールに組み込んでも周波数特性が殆ど変化しないとの報告を頂いた
  • 同軸コリニアをレピーターへ提供してきたが自分の制作したアンテナの設置&伝搬実験に初めて立ち会えた
  • 回線設計は地図と現地の写真を参考にして行ったが想定通りの伝搬を実現出来た

納入実績更新と立山レピーター

2022年07月23日 06時24分46秒 | 同軸コリニアアンテナ

今月の動向、他

今月立山レピーターへ納入した新型コリニア15段同軸コリニア(ダウンチルト)が7月16日に立山山頂に設置されました

レピーター管理者からの設置後所感は下記の通りです。同軸コリニアユーザレポート同様の感想ですね

”交信されていた新潟市西区は完全に山の陰で裏ですのでひど
く悪条件ですが、どうしてあれだけ強力に届いていたのか不
思議です

出力は低いままどころ(注:元々2Wだったので1W程度か?)
か更に弱くなったのでないかという感覚があります。
この弱い出力で山の陰の新潟市まで飛んだのは驚きでもあり
ました。”

立山レピーターのシグナルレポートまたは交信レポートをお待ちしています

運用方法についてはここをご覧下さい(439.12MHzです)

今年は奈良県からの依頼が突出!?


●東京都内 レピーター局用430MHz 10段同軸コリニア(山岳・海上用ダウンチルトタイプ)

     諸島向けレピータ用

●東京都内 レピーター局用430MHz 15段同軸コリニア(通常タイプ)

 都内レピータ用

●茨城県内局 430MHz 20段同軸コリニア(山岳用ダウンチルトタイプ)

 標高2000m移動局用ダウンチルトタイプ

●奈良県内局 430MHz 10段同軸コリニア(山岳ダウンチルトタイプ)

●千葉県内局 1200MHz 16段同軸コリニア(ノーマルタイプ、アパマン固定局用)

●静岡県局 G5RVアンテナ

●神奈川県局 430MHz 10段同軸コリニア(通常タイプ)

●静岡県局 G5RVアンテナ

●愛知県局 430MHz 10段同軸コリニア(通常タイプ)

●長野県局 430MHz 11段同軸コリニア(通常タイプ)

●長野県局 144MHz 8段同軸コリニア(通常タイプ)

●静岡県局 G5RVアンテナ

●茨城県局  1200MHz 31段同軸コリニア(通常タイプ)

●奈良県局 430MHz 10段同軸コリニア(通常タイプ)

●奈良県局 1200MHz 26段同軸コリニア(通常タイプ)

●富山県局 430MHz 15段同軸コリニア(ダウンチルト)

●奈良県局 430MHz 15段同軸コリニア(ダウンチルト)

●山口県局 430MHz 10段同軸コリニア(通常タイプ)


今月の同軸コリニア納入実績(6月26日更新)

2022年06月26日 17時15分46秒 | 同軸コリニアアンテナ

●東京都内 レピーター局用430MHz 10段同軸コリニア(山岳・海上用ダウンチルトタイプ)

     諸島向けレピータ用

●東京都内 レピーター局用430MHz 15段同軸コリニア(通常タイプ)

 都内レピータ用

●茨城県内局 430MHz 20段同軸コリニア(山岳用ダウンチルトタイプ)

 標高2000m移動局用ダウンチルトタイプ

●奈良県内局 430MHz 10段同軸コリニア(山岳ダウンチルトタイプ)

●千葉県内局 1200MHz 16段同軸コリニア(ノーマルタイプ、アパマン固定局用)

●静岡県局 G5RVアンテナ

●神奈川県局 430MHz 10段同軸コリニア(通常タイプ)

●静岡県局 G5RVアンテナ

●愛知県局 430MHz 10段同軸コリニア(通常タイプ)

●長野県局 430MHz 11段同軸コリニア(通常タイプ)

●長野県局 144MHz 8段同軸コリニア(通常タイプ)

●静岡県局 G5RVアンテナ

●茨城県局  1200MHz 31段同軸コリニア(通常タイプ)

●奈良県局 430MHz 10段同軸コリニア(通常タイプ)

●奈良県局 1200MHz 26段同軸コリニア(通常タイプ)


大分県別府市鶴見岳移動運用 5月4日

2022年05月07日 06時08分25秒 | 同軸コリニアアンテナ

5月4日(水)に大分県別府市の鶴見岳1375mで430MHzで移動運用を行いました

鶴見岳は九州特有の高山植物「ミヤマキリシマ」の群生地です。見頃は5月末と聞いていたので期待はしていませんでしたが開花が始まっていました

【ミヤマキリシマ】

【ミヤマキリシマの向こうには大分市内と野生猿で有名な高崎山が見えます、満開になるとピンク色一色で綺麗です】

●今回の運用地 鶴見岳(1310m付近)

狭い山頂で観光客に迷惑をかけないように少し下った場所とした

【正面は四国、左側が山口、右側が大分市内、途中にある展望台にて】

●設備

15段同軸コリニア(ダウンチルトタイプ)、ハンディ機 5W

ポール 安かった頃に購入したDX Wire 10m Mini

iMUTO 40W PD電源

●運用

実は地方は430MHzが少ないと聞いていたので1時間も運用できれば良いと思っていた。

午前中は確かにバンド内は静かで4,5の山岳移動局が聞こえていてお声がけをした

11時半過ぎから本格的にCQを出し始めるとほぼ途切れることなくcallを頂き、帰りのバスの予定時間を大幅に過ぎてしまった

島根 1 山口 13 広島 2 岡山 1 愛媛 6 高知 2 福岡 4 大分 6 宮崎 1

●いろいろ

  • 地方でも思ったよりも同軸コリニアが知られていた

同軸コリニアと紹介するとHPで知っていますとおっしゃる方がかなりいらっしゃった。で「HPが書いた本人です!」と答えると驚いていた

同軸コリニアを購入頂いた方1局と交信、もう1局も同軸コリニアでの運用を確認できた

  • 一度、固定のアンテナで交信した後、ハンディ機ハンディホイップで改めてRSを送ってくれた方がいらっしゃた(TKS!)
  • 宮崎市からcallがあったのには驚いた(別記する)アンテナは東向きだったようだ
  • twitterで受信レポートを徳島から頂いた
  • 直接波では井原市250km、反射波では宮崎市最低300km-最大700kmを記録した(je2sde局が同じく宮崎局と750kmの交信がある)
  • まだまだ交信できたのだがバスの時間の関係で撤収したのは残念

●宮崎市との交信

宮崎市との交信を取り上げたのは伝搬の不思議さを共有して頂くためだ

宮崎の移動局は東向けと言っていた、また

  • 宮崎市と別府市は間に山が連なり直接波では交信できない
  • 四国の石鎚山系があるがこれの反射は宮崎市・別府市の交信には使えない

の条件がある

下図が鶴見岳と宮崎市の関係になる

宮崎局がむけた東には太平洋以外に何もない

鶴見岳の同軸コリニアは無指向性アンテナでピンポイントな反射は期待できない

運用場所からの太平洋への抜け道は佐伯市から土佐清水市までの豊後水道しかない

  • 土佐清水市経由の太平洋反射は宮崎まで750km
  • 一番近地点の佐伯を抜けるルートで宮崎まで400km

相手局の13eleスタックが太平洋上の反射を拾ってとダウンチルトによる強力な太平洋上の面反射の成せる伝搬だろう

地方でも山に登ると結構交信できる事が分かり楽しく1日を過ごせた


大菩薩峠運用 Ⅱ

2021年08月15日 13時33分30秒 | 同軸コリニアアンテナ

7月24日に引き続き、8月10-11日にも大菩薩移動運用を行った

430MHzのアンテナは同軸コリニアの9段と15段を使用した。

9段は俯角(下向きの角度)5度

  ここは関東平野まで約50kmあり俯角が深すぎるかと考えていた

   40kmで主ローブが地上に到達する→少し角度が深い?

そこで角度を少し浅くした15段俯角3度程度を制作し使うことにした

【少しだけ解説】

通常のGP系は下図のように俯角が無い、つまり水平方向が一番強い。山岳移動で垂直にアンテナを設置すると上側放射の電波は宇宙へ飛んでいく

標高が低ければ山岳移動局との交信に使われるが2000m近い山では上側放射は無駄だ

そこで山岳移動のアンテナは俯角を持たせるのが正解だ、概念は下図のとおりだ

「標高と飛ばしたい場所までの距離によってAまたはBのように設計する」

GPだけでなくビームアンテナも本当は同じだ

標高が1000mを超える山岳移動用に作成したのが今回の15段同軸コリニアだ。

また9段は15段の不感地帯用つまり近距離用アンテナとして開発した

関東平野で考えると

15段は主ローブ及び上下放射が関東平野に落ちるAタイプ、9段は上側帯域が関東平野に落ちるBタイプだ

というわけでAタイプBタイプの違いを確認する移動運用だった

【初日は強風(最大20m超え)で9段同軸コリニアしか設置できなかった】

今回の設備

リグ:DJ-S47S(430MHz)4W、DJ-G7(1200MHz)1W

アンテナ:430MHz 9段同軸コリニア(俯角5度)、15段同軸コリニア(俯角3度)

ポール:8mグラスポール、4mケーブルキャッチャー

運用

8月10日は午前中は天候不良、午後からは強風のあいにくのコンディションだった。

それでもしなりの少ないケーブルキャッチャー4mを使用したので強風でもびくともしなかった

翌日11日は強風も収まっていたので8mのグラスポールを使用して15段同軸コリニアに交換

朝6:30から運用を開始した。最近は地上での運用でも途切れることなくコールを頂くので

出力はQRP4WではあったがメインCHに一回も行くことなく途切れずにお声がけ頂いた

先日の7月24日の運用も含めて200局余りのかたと交信を頂いた。

さて実験結果

100kmを超える局との交信比率

9段同軸コリニア 近距離用: 100km超え率    14/84=17.7%

     最大165km 神栖市 八木スタック my 59  

15段同軸コリニア 遠距離用: 100km超え率 16/64 =  25.0%

 最大168km      ひたちなか市 モービルホイップ my 51

   155km      匝瑳市     GP  my 59

下記の結果も踏まえ、それぞれのアンテナの特徴が出ているように思える

ちょっと複雑と言われた局(距離100km)

2日にわたってコールを頂く

船橋市マンション 9段コリニア 8/10 東向け固定3エレ his-my 55-56

          15段コリニア 8/11 室内ホイップ    his-my 59-59

「八木よりも室内ホイップの方がよいなんて複雑な心境です」と言われました

・そもそも私のアンテナが良くなった(Sで2)

・同軸コリニア⇔八木(特にエレメントの少ない)は相性が悪い

確かに室内ホイップの方がよく聞こえるとは・・確かにね

818のホイップから(距離98km)

こちらも2日にわたってコールを頂く

同じホイップアンテナでも・・・

栃木県下都賀郡     9段コリニア 8/10 室内ホイップ    his-my   51-59 his  5W

          15段コリニア 8/11 室内ホイップ    his-my   31-59    his  1W

実は51ではなくて50の状態から5W⇒1Wなのできつかった。しかし語尾は取りにくいが話の内容はほぼ取れた

コールサインが一番取りづらかった

交信頂いた皆様、ありがとうございました

また、実験に伴い御使用アンテナの案内を頂き、ありがとうございました


同軸コリニアアンテナの使い分け?

2021年07月18日 21時11分23秒 | 同軸コリニアアンテナ

今日はアンテナの使い分けについて説明したい、430MHzでメインで使用している同軸コリニアは下記の通りだ

●15段同軸コリニア(NN)

最近は標高の低い場所(100-200m)での運用が多いので15段同軸コリニアを主体に使用している

10段と比較するとSが1-2違うのでメインアンテナ。段数の差は1.5dB余りしかないので不思議。しかし事実だ

最近のノーマルタイプは若干ダウンチルトをつけてある。10km進むと主ローブが150m沈み込む程度

しかし平地の住宅街でこれを使用すると全く使えないアンテナであることは明白だ

(そういう方にはチルト角のないアンテナを提供している)

先日赤城山の1400m地点からこのアンテナで運用したが理論的には100kmで主ローブが着地するわけで

簡易計算するとアンテナから半径30kmが不感地帯になっている。700mで15km

メーカ製のGP(主ローブは0度)を1400m地点で傾けもせず使用するのは全くの間違いであることが分かる

  • つまり多段GPは段数と標高に比例して足元の不感地帯が広がることが分かる

15段同軸コリニアの新ノーマルは標高2-300mの移動運用ではオススメである

●10段同軸コリニア(NN)

垂直面が広いので15段よりは更に使いやすいが、Sは1-2落ちる(メーカー製のどのGPと比較しても遜色ない)

実は多段になるほど八木・ビーム系アンテナとの相性が悪くなるが10段以下では明確に出ない

下側の放射は-7度あるので2kmちょっとで150m低下。100km以内の通信や山岳移動局との交信でも使える

●22段同軸コリニア(NN)

同軸コリニアも基本的に段数に比例してゲインは向上する。しかし垂直面が狭くなるために使い方は難しくなる

さらに1400m地点での不感地帯は半径40kmに達する、700mで20km

●9段同軸コリニア(ND)

15段以上での不感地帯を解消するためにND(ダウンチルト)を使う。

1400mでの主ビームの着地点は50km。不感地帯は14kmしかない。

また水平線より上への放射が期待できないので山岳移動局との交信のSは低下する

水平放射はあるので東京UHF(標高1550m)からでも長野と交信できている

基本的には9段の同軸コリニア(ND)と22段を組み合わせて使うのが推奨

2000mを超える山岳移動局には更にダウンチルトのきついアンテナを提供している

ダウンチルトアンテナがなくてもアンテナを地上方向に倒して運用すれば問題ないがコンテストやポールに取り付けての運用ではそれも難しい

●使い分け

  • 標高が300m以下であれば10段または15段同軸コリニア一本で問題なし
  • 標高300m-1000m9段同軸コリニア(ND)がベストさらに遠距離用に15段以上を投入する
  • 標高1000mを超える9-10段のNDDタイプ(近距離用)と20段以上(遠距離用)がベスト

●FAQ

Q:メーカー製GPより近距離のSは弱いけれど遠距離は強くなります!どうしてですか?

A:答えはここに書いてあります

Q:見通しでない場所との交信では八木よりもSが強いのですが?なぜですか?

A:直接見通せない場所へは障害物を迂回した場所から電波が飛んでいきます。特に最近のノーマル同軸コリニアは下向きに電波が出ていますので海面や地面で強く反射されます。その反射波が見通し外へ強く入感するのです。

八木同士では反射面である海面や地面に双方のアンテナが向かないと同等のことが出来ません。


第二回同軸コリニアアンテナ研究会合同移動運用 5月23日(日)

2021年06月13日 12時14分40秒 | 同軸コリニアアンテナ

今年の5月23日は同軸コリニアアンテナ研究会メンバーと伊豆諸島神津島への移動運用を敢行する予定でした

しかし今回も「コロナ」下の緊急事態宣言を受け島移動は中止としました。替わりに最近の移動運用地「横須賀」へメンバーと共に同軸コリニアを携えて移動運用を行いました

【10mポール一杯に展開した144MHz9段同軸コリニア】

【当局は変わらず430MHz帯15段同軸コリニアと最近常用している1295MHz7段同軸コリニア】

午前中から運用を始めましたが途中昼飯休憩の終わり頃に逸見(ヘミ)の三浦按針研究家「吉見さん」の来訪を受け2時間に渡って三浦按針の事跡研究を伺いました!

故郷臼杵の話や家康が逸見に按針の所領を与えたわけなど・・・新たな説を伺うことができました

なので午後の運用は14:30頃からとなりました

144MHzでは50局あまり、1200MHzと430MHzでは30局あまりと交信することができました。

交信して頂いた方、ありがとうございました、また交信に至らなかった局長さん次回宜しくお願いします


横須賀 鷹取山移動運用 6月12日

2021年06月13日 04時38分18秒 | 同軸コリニアアンテナ

今日は横須賀の鷹取山へ行ってきました

南側の一部は横須賀の山でブロックされていましたがそれ以外は遮るものがない?西にもよく飛ぶロケでした

最近の430MHzは妙に局数が増えてきていて土曜日の午後に高台の登ると空きチャンネルがない、更に「CQ」を出すと延々呼ばれます

4-5年前は日曜日でもコールが途切れがちだったのですが。最近の活況はやはりカムバック局が増えてきたせいでしょう!

今日の山頂は終始10-15mの風が吹いていましたが16時を過ぎた頃にはやっと風も落ち着いてきました

なので使用したアンテナは430MHzの9段同軸コリニアでした。15段も持っていたのですが強風ではQSBが大きすぎますので使用を諦めました

【鷹取山の展望台へ設置した同軸コリニア】

本日の設備

ハンディ機  5W,9段同軸コリニア

感想

●20年ぶり10年ぶりの交信もあり当時の周波数状況等や再更新に時間を要した背景で盛り上がる

●千葉長生郡からコールがありいつものLFAで呼んでもらう

●横須賀の軍港の話で再び盛り上がる!

●標高の低い山なのに地上よりはかなり涼しかった(強風のせいか)


お知らせ 2021年ハムフェア参加見送り

2021年05月22日 04時48分34秒 | 同軸コリニアアンテナ

「同軸コリニアアンテナ研究会」は2021年のハムフェアへの参加を見送ります

当研究会はブースで対面でご説明を差し上げるのが主となっています

コロナウイルスの終息のメドがない状況での参加の決断は無理です

現状では来訪頂いた方、参加要請した説明員にもリスクを背負わせる

(この時期にハムフェア実施する???むしろその方が疑問です)

来年以降、コロナが収束し皆様と再会出来ることを楽しみにしています

以上です

これを政治の無策というわけにいきません、それは普段自らの政治への無関心さが生んだ結果でしょう

 

 


同軸コリニアとビームアンテナを比較

2021年05月02日 21時06分27秒 | 同軸コリニアアンテナ

神奈川 大山の中腹で430MHzのビームアンテナと比較実験を実施

本日のアンテナメニュー

  • 15段ちょいダウンチルト同軸コリニア(最近の標準品)

    ちょいダウンチルト100m進むと主ビームは2m下がります、1kmでは20mです

    つまり地上ではフレネルゾーンが確保できません、従ってちょいダウンチルトは平地で使用できません

    切れた尾根筋や山頂では最高のアンテナです

    皆さんはマニュアルの数字で制作してくださいね

  • 2エレ2列2段=8エレ(変形Lazy-H、AWHとも呼ばれる) ゲイン 13.2dBi

    ホームセンターのアルミ平板と一番細い塩ビパイプで自作出来る非常コンパクトでお手軽なアンテナです

    高さ80cmエレメント間隔15cmです。これは2エレ2列2段(リフレクター付き)=カーテンビームです

少し離れて見る。左が2エレ2列2段右が15段同軸コリニア(スットン後なのでアンテナの固定用テープが一部外れている) 

移動地は標高750m、当日の交信は6局その他受信あり

移動地では富士山は見えない

  QTH 距離 受信のみ 2エレ2列2段 15段同軸コリニア 相手局アンテナ 備考
1 中郡二宮町 15km   59+++ 58 4eleループ  
2 相模原中央区 19km   55 51 不明  
3 町田市 22km   56 59 GP  
4 横須賀市 42.6km   52 50 8eleループ 富士山ビーム固定
5 千葉市美浜区 77km   55 59 X7000  
6 富里市 105km 入感なし 53 不明  
7 渋川市 119km 51 51 不明  

従来からの経験と結果からの考察

  • 15段同軸コリニアは想像以上に近距離には弱い

    対策案:近距離用として垂直面の広い4-6段の同軸コリニアを使用する勿論ビームアンテナを使うという手段もある(アンテナ嵩張りかつ死角があるので・・)

  • ビームアンテナ(垂直面広い)との相性が明確に出ている

    横須賀局とは富士山ビーム固定と移動地から富士山が見えてない事が関係する

  • 主ビーム着地後(30km以遠)はビームよりもSが良くなる

  • 富里市局は見通しのない場所と思われる従ってビームでは取れなかった

    (=山岳移動で良く発生する現象)

以下は実際に13エレ八木と新型10段同軸コリニアを使い2021年関東UHFに参加した局から質問があった(下記原文)

最初の1時間ほどに呼ばれた局をアンテナを切り替えながら強弱を メモしたものを地図にプロットしました。(添付参照)

八木アンテナは、筑波山での回折で東京・横浜とできるかと考えて 筑波山向きの固定にしました。プロット図に横須賀の局がありますが(距離150km) ビームがあっている八木アンテナより同軸コリニアの方が強く入っていました。 同軸コリニアが山を越えるのは、どのような理論なのでしょうかね

「多段同軸コリニア」や高利得GPを使用している方は上記を参考に10段以上の多段運用を組み立てて下さい


430MHzおよび1.2Gの同軸コリニアアンテナ比較実験結果まとめ

2021年04月22日 21時33分13秒 | 同軸コリニアアンテナ

前橋市赤城山中腹での伝搬実験

4月11日(日)に赤城山中腹に移動し1.2Gのアンテナテストを行った

比較で使用したのは31段同軸コリニアと14段同軸コリニアだ。当日は天気にも恵まれて気持ち良い移動運用がだった

赤城山有名実験地の写真

1.2G(1295MHz用)左が31段同軸コリニア(7mグラスポール)、右が14段同軸コリニア(4mグラスポール)

傾向(430MHzでの実験も合わせた傾向)

  • 基本的に31段の方が良い(3局は14段では入感もしなかった)

    基本的には段数の多いアンテナの方が良い

  • 八木との相性は段数が14段(=段数が少ない方?が確実に良かった

    対八木(←八木のみ)に関しては段数の少ない方が確実に有利だった。実はアンテナパターンから予想できる

  • 段数の少ないGPも段数が少ない方が良い(これも八木と同じ理由)

  • ループアンテナは31段の方が良いが相手のループのアンテナ特性のせいかロケの影響かは不明、今後追試を行う

  • 山頂移動よりもかなり弱いと指摘があった

下図でどちらのアンテナでの受信が強いかを太字で表している(画面を小さく表示すると太字の区別がつきやすい)

1.2Gでの比較結果

QTH 距離 モード 14段 31段 14段 31段 アンテナ
      UR UR MY MY  
横須賀市 145k FM 53 52 51○ 51 ツインデルタ+反射板
潮来市 142k FM 52 52 53 52 GP
成田市 140k FM 51 52- 52 55  
冨里市 140k FM 54 52 55 55 45x2
船橋市 120k FM 57 59+20 57 59+  
船橋市 120K FM 59 55 59 53 10mGP
世田谷 110k FM 51 53 51 52  
市川市 110k FM 57 59+ 57 59++ 32エレループ
足立区 100k FM 入感なし 51 入感なし 51 同軸コリニア21段
川口市 90k FM 54- 53 55 54- GP
    FM 59+10 59+5 55 55 yagi
越谷市 91k FM 入感なし 53 入感なし 51 GP
西東京市 90k FM 入感なし 51 入感なし 51 プリンテナ
春日部市 80k FM 52+ 57 51 56 srh951
川越市 70k FM 59 59 56 56 ツインデルタ
久喜市 70k FM 53 59 56 59+  

430MHzでの比較結果

QTH 距離 モード 9段 20段 9段 20段 アンテナ
      UR UR MY MY  
横浜港北区 100k FM 51 53 58 59 3段GP
高崎市 100k FM 58+ 59 57 59+ 7mh 3段GP
東京町田市 90k FM 57 57+ 59 59 X50
入間郡越生町 80k FM 受信のみ - - 59- 59+ -
埼玉みなの町 80k FM 59 59 59 59 6エレ八木
東松山 70k FM 59+20 59 59 59 8mh モビホ
葛飾 60k FM 59 59 59+20 59+20 26mh GP
船橋 60k FM 59+20 59+20 59+20 59+20 17mh 20*2クリエート
杉並区 60k FM 58 54 59 58 8mh 12*2八木
上尾 55k FM 59+ 59+30 59 59 12*2
鴻巣市 50k FM 53 53 59 59 7mh X7000
春日部市 42k FM 57 59 59 59+ 35cmホイップ
小山市 30k SSB 59 59+20 59 59+20 -
結城市 24k FM 59 59 59 59 8mh 10エレ
水戸 20k FM 51 52 57 58 8段GP
               

つくば市で実施したアンテナ比較実験の評価

2021年04月18日 20時41分23秒 | 同軸コリニアアンテナ

先日つくば市「子授け地蔵駐車場」で実施したアンテナ比較実験の結果がまとまった。

430MHzの9段と20段の比較結果だ。20段の方が強いだろ!と思ってはいけない。

「エネルギー保存則」で考えると全方向で強くなるはずはない!!

傾向

  • 本アンテナはダウンチルト特性を持っているので近距離(60km以内圏)は20段が強い
  • 60k-80k圏は9段が強くなるようにみえた
  • 更に90k圏を超えると再び20段が強くなってくる
  • ビーム系相手では明確に差が出ないか段数が多い方が弱い

あくまで傾向であって1.2Gでの実験も合わせて評価したい

下図でどちらのアンテナでの受信が強いかを太字で表している、総じて20段がやはり有利に思える

QTH 距離 モード 9段 20段 9段 20段 アンテナ
      UR UR MY MY  
横浜港北区 100k FM 51 53 58 59 3段GP
高崎市 100k FM 58+ 59 57 59+ 7mh 3段GP
東京町田市 90k FM 57 57+ 59 59 X50
入間郡越生町 80k FM 受信のみ - - 59- 59+ -
埼玉みなの町 80k FM 59 59 59 59 6エレ八木
東松山 70k FM 59+20 59 59 59 8mh モビホ
葛飾 60k FM 59 59 59+20 59+20 26mh GP
船橋 60k FM 59+20 59+20 59+20 59+20 17mh 20*2クリエート
杉並区 60k FM 58 54 59 58 8mh 12*2
上尾 55k FM 59+ 59+30 59 59 12*2
鴻巣市 50k FM 53 53 59 59 7mh X7000
春日部市 42k FM 57 59 59 59+ 35cmホイップ
小山市 30k SSB 59 59+20 59 59+20 -
結城市 24k FM 59 59 59 59 8mh 10エレ
水戸 20k FM 51 52 57 58 8段GP
               
QTH不明892m 山岳移動 FM 51 50 51 50 ホイップ

 


同軸コリニア研究会初の合同 つくば市移動(4月4日)

2021年04月04日 19時55分38秒 | 同軸コリニアアンテナ

同軸コリニアアンテナ研究会は設立以来初めて合同移動運用を実施しました。

きっかけは移動用ポールを茨城に届ける予定があり、そこで茨城のコリニアメンバーに声をかけるとOKを頂いたのがきっかけです。

流石に「同軸コリニアアンテナ研究会」の移動運用だけに3人で合計10本ものグラスポールが集結し、半数は10mポールで・・そのうち5本(10mポール3本、7mポール、8mポール)を使って各周波数の同軸コリニアを設置しました。

今回の移動運用の目的は、新設計の山岳用同軸コリニアと地上用コリニアの比較実験でした。

新設計のアンテナをメンバーの一人にも制作テストを行って貰いましたが、やはり通常タイプと異なるために何度も調整をやり直しとのことでした。

さてアンテナの今回のラインナップは下記の通りです。

  • 144MHz9段(旧タイプ)
  • 144MHz9段
  • 430MHz20段
  • 430MHz9段NN(地上用)
  • 1295MHz31段(30段と思っていましたが製作時の呼びエレメントも取り付けていて31段でした!)

(旧:旧タイプの同軸コリニア、NNと記載されているのは新設計の地上用、無印は山岳移動用同軸コリニア

[子授け地蔵駐車場にて]

144MHZはJE2SDE局、430MHzは7N2EUT局、1295MHzは私7K3diwが担当しました

新設計アンテナのメンバー評価はやはり新アンテナとの結論でした。今後は山岳用には新設計のアンテナ提供して行く予定です

昼ころには時折雨がパラつく天気でしたが楽しい移動運用でした。

各メンバーからの詳しいデータが入手でき次第、ブログにアップする予定です


5エレループと同軸コリニアの比較実験結果

2021年03月17日 20時06分52秒 | 同軸コリニアアンテナ

本実験は下記の条件下で比較した結果であって、条件次第では結果が変わることも考えられる

実験で使用したアンテナ 5エレループ、10段同軸コリニア、15段同軸コリニア

  • 5エレループは「グローバルアンテナ研究会」のHPに書かれている通りハンディ機直付で左右に360度回し更に上下に動かしてSが最大を探す
  • 同軸コリニアは給電点を2m前後に固定し、アンテナを傾けてS最大を探さない
  • 標高140mで東北東から北(千葉市方面から丹沢山塊)を望む場所
  • 切替器は2系統なので15段と5エレループで比較した
  • 片方が強い場合は、相手局がビーム方向を変えた、またはコンディションの変化が考えられるので再度もう一方でSを確認する
  • 大事なことを書き忘れたがこの同軸コリニアは新型の「微妙なダウンチルト」だ

では結果を掲載する。両方のアンテナで強かった方を黄色で塗ってある。

15段同軸コリニアでは9勝1敗3分だった。

赤字の地域で両方のアンテナのS差が大きいのは相手局が見通し外(山の陰)にいる。一番わかり易いのは大山北尾根だ。この場所は大山の裏側で直接波での交信が出来ない場所だ。

なのでループを相手に向けてもSは強くはならない。

(50はSメータが触れないが受信できる、-は時々点灯するを表す、+はオーバー)

この結果をプロットしてみたのが下記の図となる

同軸コリニアがS2超えて強いのが、S1-2強いのが、変わらず、ループが強いが

地図上に線が引いてあるのは70-80km圏だ

最初に書いた条件下では15段同軸コリニアと5エレループは圧倒的な差?がついた。

この図では傾向が判然としないが確実に言えるのは見通しがない地域はビームアンテナよりも同軸コリニアが強い(本アンテナを試験して頂いた他の方も指摘されている)

(達磨山局は、関東方向が見通しでないことを見越して富士山にビームを向けていたが5エレを富士山に向けるよりも同軸コリニアの方が強かった)

また10段と15段の信号差はS1程度だったので段数比率と比例していた。(上記結果からS1引き算すると・・勝敗が少し変わる)

以上が無線機直付ループアンテナと15段同軸コリニアの今回の比較結果だ。次は標高の高いところで実験するが・・9エレループにしないと相手にならないか?

そういえばループは正しい方向に向けて上記のSであり、同軸コリニアは向ける必要もない!

それじゃあ、混信に弱いだろ!との話もあるが・・今回の実験では市川市局だけで混信があったがループでも同じく混信していた。

私も初めてアマチュアの免許を取得してから50年たった。無線の変遷の歴史の中で430MHzは携帯電話代わりに使われビックアンテナが林立する時代も確かにあった。

そんな時代ならば無指向性アンテナなんて混信で使えない・・は当てはまると思う。しかし今は時代が全く違う。

時代錯誤の常識を現在に持ち込んでる「魑魅魍魎」のOM達は退散して貰いたいものだ!