ありがとうって伝えたくって

「同軸コリニアアンテナ研究会」でgoogle検索するとHPをご覧いただけます。研究成果がまとめてあります。

大分でマルチバンドマイクロバート!

2022年06月01日 05時17分40秒 | MVアンテナ

大分ではマルチバンドマイクロバートが活躍した

別府での運用は海岸にある公園で行った。市街地のド真ん中で垂直系のアンテナという・・一般的にはノイズの影響を受けるロケ・設備だったが問題なく運用できた。

同軸コリニアもマイクロバートも垂直系のアンテナは場所を取らずにすぐに建てられるのが良いところだ

更に両方とも比較的都市ノイズには強いようだ

交信頂いた皆様、ありがとうございました!

【別府マリーナの横、対岸が大分市内、右手の山は野生猿で有名?な高崎山(たかさきやま)】

マルチバンド化のコイル


マルチバンド対応マイクロバートアンテナ(MVアンテナ)

2022年05月01日 21時46分25秒 | MVアンテナ

今日は午後から雨だったので1Fの室内でMVアンテナを展開した。

勿論、標高なくマンションの谷間からなので元々飛びは期待してない。丹沢の山から430MHzで50Wで運用する局すらも51でしか聞こえない!

だが、VNAでアンテナのコイル位置を調整すると(といっても外設置とタップ同じ位置だ)

7.0MHzから7.1MHzまではSWR1.5以下だ!バッチリ共振していた!ここは1Fの6畳の部屋だ!

聞こえてきたハムってQSOパーティ参加のCW局へ声をかけてみた

アンテナは

「カーテンレールから垂らした1.5mのラジエータ」「タップ式コイルはカーテンレールの上!」

「畳にドクロを巻いたカウンターポイズ」でトランシーバー直前にチョークコイルのMVアンテナなのだ

【本日の運用風景:KX-3とPCの間にあるのがMVアンテナのチョークコイル、こんなありえない設営での運用だ】

聞こえて来る局とは問題なくQSO出来た。MVアンテナはマグネチック・ループ的な動作をしている(信号よりもノイズがはるかに大きくダウンしS/N比が良くなっている)

今日の場所は非常にノイズの多い場所だけどノイズは聞こえない。聞こえてくる信号は非常にクリアだ

今回のMVアンテナセットは下記のようにして持ち運ぶ

【7,10,14のマルチバンド、ラジエータ長1.5m、カウンターポイズ8m、タップ式コイル(直径85mmx28回巻き)、チョークコイルも見える】

先週MVアンテナのタップ位置調整・確認中

アンテナトップを8mほどに上げて運用中

明日から九州で移動運用だ!430MHzも持っていきます

430は瀬戸内海沿岸には飛ぶと思います


新種マルチバンド対応マイクロバートアンテナ!!

2022年04月24日 18時04分47秒 | MVアンテナ

マイクロバートアンテナ?分かりやすく表現すればHF帯のモビホに長いラジアルを取り付けたような形状です

先人たちは真面目に製作されていますが、アルミパイプでは移動運用で使えないよなーと思っていた

2018年のハムフェアで仲間?JA0JHQ局が「同軸コリニア研究会」ブースで簡易型?マイクロバートを同時に出展した。(そのときの資料がJH0JHQ局のHPで紹介されている)

それを参考に簡易型マイクロバートを小規模移動運用として制作してきたが、これを更にマルチバンド化出来ないだろうか!と試作を始めた

最近では軽量なカーボンファイバー竿を使ったアンテナが世を席巻しているが、同軸コリニアと併用するためには・・カーボン竿は絶対に使用できない

一度カーボン竿に同軸コリニアを取り付けて計測したが・・惨憺たる結果となった(絶対に無理)

(というわけで今も新島に忘れて3年間、海岸のガードレールに放置されていた10mポールを

使っている、脱線しすぎ)

マルチバンド化の鍵はコイルだろうと大口径(85mm)のコイルを用意した。

(このコイルはフリーの3Dプリンターデータから作った、3Dプリンターの件は別項で!)

あとは「同軸コリニア」のスタブに使っている1.5Dの同軸ケーブルでラジエター、カウンターポイズを作る

つまり写真に写っているワニグチクリップを動かして周波数を変えようというわけだ。

このアンテナの構成部品は下記の写真だ

コイル以外に写真左下がラジエータ(つまりアンテナ本体、1.5m)、右下で巻いてあるのがカウンターポイズ(1.5D2V  8m)

7MHzでの結果は下記の通り、バンド内はどうにかSWR2.0以内に収まった。

特にCW付近はSWR1.5以内となった。

 

コイルの巻数計算値とワニグチの位置はほぼ一致して30uHの位置で共振した

他のバンドも確認したが7-14MHzで共振の確認が出来た

10MHzで共振コイルが13uHの位置、14MHzでは9uHの位置だった(室内でのテスト結果)

「マイクロバートの不思議な動作」

●室内設置でも共振コイルのインダクタンス値は同じで良い

→マルチバンド化はコイルのインダクタンス計算と空心コイルだけで簡単に設定できる

各サイズはJA1SCWさんのHPを参照、マルチバンド化はコイル次第

●一番の不思議は・・カウンターポイズ部分はコンデンサーとなっている?

→コイルのタップ位置を変えてVNAで計測するとしばらく同じ共振周波数を示す。が1-2分程度で少しずつ周波数が移動を始めて2-3分位でタップ位置の周波数に変わる

→最初はこれに気付かずタップ位置を変えても周波数が変わらないと思ってしまった

どちらにしてもマルチバンドマイクロバートが完成した!!


MicroVertアンテナ調整&運用

2019年11月10日 11時19分05秒 | MVアンテナ

最近、HFの移動運用ではMicroVertを使用している。

移動運用では設営時間や設置スペース、打ち上げ角の関係で垂直系を使用していたがJA0JHQさんの勧めもあってMicroVertを使い始めた。

MicroVert、短縮アンテナで帯域が狭い分使用時に少しコツが必要だがグラスポールに添わせるだけで簡単に運用可能だ。

下記は新潟での移動運用風景だ。あまりコンディションは良くなかたがCW 10W運用で0-9エリアまで交信が出来た。

【8mポールに取り付けて運用、津南町にて】

同軸コリニアアンテナ研究会メンバーのひとりも固定でMicroVertを使い始めて良好な結果を得ている。

構造を簡単に表すと「上側エレメント」「延長コイル?」「下側エレメント(ラジアル)」そして「チョークコイル」の4つから成る。

特に上側エレメントは巷の制作例はアルミパイプで作られるが単線を使用しているのが特徴でJHQ方式と呼びたい。

単線方式はメリットは調整が簡単。デメリットは帯域幅が狭くなるということだけど・・

ノイズの受信強度も下がるので一概にデメリットだけではない。これは同軸コリニアに通じる所がある。

7MHzでSSBはザーザーとノイズが混入するけどCWに切り替えると静か・・は正にこの理論だ。

SSB帯域幅2.1kHz、CWの帯域幅0.5kHzならば2.1/0.5=4.2 4.2^2=17.64よって13dB改善される。

(帯域幅が半分ならばノイズ強度は6dB改善、1/4ならば12dB改善だ)

アンテナも帯域幅大はノイジー、帯域幅小はノイズ改善。の関係にある。磁界ループアンテナを考えれば一発で理解できるだろう。

脱線が過ぎたが短縮で失う利得とノイズ低減効果とのトレードオフを考えながら使う必要がある。

次はこれをテーマに測定器を登場させようと思う。

では調整風景を・・ランチの帰りに信じられない場所で調整した。

【桜木町、ランドマーク直下で調整】

メンバー局のベランダに設置したMicroVertは国内QSOも楽々出来ているようだ(50W SSB)

MicroVert、本質は何アンテナ?かが議論になるところだけど一つだけ書くならば1/2λ垂直ダイポールではない。

この給電方式、間違いなく構造は1/4λGPだ。しかしMMANAを使用したところで解析値は一致しない。

同軸コリニアも同様だけど同軸を使用したアンテナの解析はモデル化してきっちり電磁解析を行わないと本質は掴めない。

MicroVertの原典を見ると磁界ループと同じ原理、同じ放射と書かれている。調査するか?

結論:

MicroVertは垂直系でアンテナ長も比較的短く、場所も取らない割にノイズレベルが低く良く飛ぶアンテナといえる

同軸コリニア、MicroVert・・同軸系垂直アンテナは面白い


これって?MV?

2018年08月08日 20時16分34秒 | MVアンテナ

先週末はコンテストにも参加せず?アンテナ試作を行った。それが下記の写真だ。

このアンテナ・・よく見るとチョークがついているので、まさか?と思う方も多いだろう。

しかも1.5D2Vケーブルだ。上部エレメントもアルミパイプではなくコリニアメンバーご用達の1mmΦアルミ線だ。

これでMVアンテナが出来るのか?と思う方も多いようだが

JA0JHQさんの知恵を借り更にモディファイすると・・VCHよりも小さなコイルでMVアンテナになった。

細いアルミ線なので長めに製作したが結果はJA1SCW氏HPのアルミパイプとほぼ同じ長さで調整が出来た。

(アルミ線150m、同軸8.5m、共振インダクタンス30mH 16回巻きΦ68mmとなった)

そもそもアルミ線のなので継ぎ足しカットも自由自在だ。

上側エレメントとラジエータ(RFC以前の同軸)の調整で6.9MHz-7.4MHzまで共振周波数が移動した。

【アンテナを通常設置状態で計測したのでノイズが入っている】

ひとまず受信で使用したが・・ダイポールと遜色ない。飛び方が違うので単純に比較は出来ない。

また山岳移動用のグラスポール8mが使用できるのでMVアンテナの使用頻度は高くなるだろう。

今後は10MHz、3.5MHz用を用意する予定。

MVアンテナはアルミ線で簡単に作れるのでチャレンジしてみては?