ありがとうって伝えたくって

「同軸コリニアアンテナ研究会」でgoogle検索するとHPをご覧いただけます。研究成果がまとめてあります。

同軸1/2λ?

2015年03月16日 11時37分51秒 | ラジコン

今週末は、なぜか熱を出して活動停止。仕方なく遊んでいたアンテナアナライザーの測定データをまとめてみる。

遊んでいたと書いたけど相当時間がかかった。

まず、51Ωの抵抗をアナライザーで測ってみる。アナライザーは、優秀なもので51Ωの純抵抗を表示した。

[アナライザーで抵抗を測る]

今回の実験の前準備。

任意長の同軸ケーブルのインピーダンスの最低点を調べてみる。周波数を高低させたけど、ここが最低点だ。

実は、この同軸は5.3m。300/9.565MHz/4 = 7.84m(1/4λの波長)なので同軸の短縮率は0.67ということだ。

短縮率がはっきりわかる。

同軸ケーブルにT型コネクターで、この長さのオープンスタブを取り付けると、9.565MHz近辺の妨害波を除去できる。

[インピーダンスの最低点を探す]

9.565MHzの1/4λ長の同軸に51Ωの抵抗を取り付けてみる。どうなるやら?

まずは、1/4λ近辺。SWR1.04 R=52測定誤差の範囲だ。理論通り、インピーダンス変換が発生してない。

[同軸の先端に50Ω抵抗を取り付けた]

低い周波数でもSWR1.06 R=53と測定誤差の範囲だ。

[周波数を上下に動かしてもSWRはほとんど変わらない]

次に、同軸ケーブルと異なるインピーダンスはどうなる?そこで、33Ω抵抗(計算値SWR1.5)を取り付けて同様の実験を行う。

1/4λの周波数で確認すると・・78Ωだ。1/4λでは、50Ωと異なるインピーダンスはQマッチで利用されているようにインピーダンス変換が起きている。

[9.565MHz付近、つまり1/4λ長では、R=78Ωだ。]

1/2λから1/4λの周波数で確認すると35Ωから78Ωまで変化していった。

[19.174MHz付近、つまり1/2λ長では、R=35Ωだ。]

なんの実験かって?「同軸長が1/2λでないと正しいSWRが測れない」は、上記の実験で確かめられた。

  • アンテナインピーダンスが50Ω近い場合、50Ω同軸の長さに関係なくSWRは1.0近傍。
  • そうでない場合、同軸ケーブル長で見かけのSWRが変化する。偶然SWR1.0のポイントもある。

ご存知の方も多いと思うけど・・注意してください。