ここまでの饒舌さに比べて、ローマ、アウグスブルク、ベネチア、アントワープと20年近く放浪学生・学者の生活を送り、ついにはイギリス船のパイロットとして平戸向けの航海の途中甑島沖で難破した末に葛籠の地に辿り着くまでは極度に簡略化されて述べられていた。そこで一休止して、今度はEzgiの家の歴史(山岳ユダヤ人にして、キジルバシ、そしてユニタリアン:奇妙に見えて妙に平仄があうお話だが、今回は割愛する。また触れる事もあるだろう。)が語られた所で、To be continuedとテロップが出て終わった。
益兼・滋摂縁起は結局語られることなしに終わったのだろうか、それとも優紀の編集?答えられる事が無い疑問とともに、もう一つの疑問が残った。今回語られた縁起は私にも初めてのものだった。名祖がセファルディのポリマス(航海・鉱山・会計・数学・暦・地図)・ポリグロットであった事しか私は知らない。和尚:継の家にだけの伝承なのだろうか?それとも元ないし若様の家にも何らかの言い伝えがあるのだろうか。我が家にのみ伝えられた技芸があった事も事実だから、何の不思議もない事ではあるとも思う。そしてEzgiが私に言った言葉。「あなたのご先祖様と私のご先祖さまはボヘミヤかバルカンのどこかであっているかも知れない。400年ぶりの運命の出会い。」漸くこの謎の呪文が腑に落ちた。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます