pride and vainglory -澪標のpostmortem(ブリッジ用語です)-

初歩の文書分析と論理学モドキ(メモ)

アジテーション:近くて遠い世界❸早熟な天才:構造主義➀

2024-04-23 08:24:25 | 与太話
 日本でのN.トゥルベツコイ紹介の嚆矢が、行地社による「ヨーロッパと人類 」の翻訳であったことはこれまで述べた所ですが、ドゥーギン⇒グミリョフ⇒N.トゥルベツコイと言った良くも悪くも”西欧ジャーナリスムの眼(ある種のオリエンタリズム)"を通して復活したこのルート以外にも、これまでに以下に記すようなルートで紹介された事があります。 ➀音韻論の創始者であり「音 . . . 本文を読む
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アジテーション:近くて遠い世界❸早熟な天才(承前)

2024-04-19 09:13:09 | 与太話
バックグラウンド❶1904年:日露戦争⇒ロシア第一革命❷ヴラデイミール・ボロガス:「人民の意思」メンバー:左派ナロードニキ❸トゥルベツコイ兄弟(ニコライの父と叔父:当時40歳過ぎ):Беседа(体制内リベラル)の中心メンバー❹ニコライの祖父の名前ニコライ(1900年没:モスクワ音楽院の創設者) 勿論”早熟故に遭遇した悲喜劇”と表現通りに受け取るのが常道ですし、す . . . 本文を読む
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アジテーション:近くて遠い世界❸早熟な天才

2024-04-15 19:56:13 | 与太話
  トゥルベツコイの民俗学・民族学関係エッセイの英訳アンソロジー「The Legacy of Genghis Khan」の序文は、V.V. イヴァノフが、ローマン・ヤコブソンから直接聞いた話として、ある逸話を述べる事から始まります。 その骨子は以下の通りです。 ❶著名な民族学者ヴラデイミール・ボロガス(N.A.タン)が、学術的書簡を取り交わしていた、トゥルベツコイ一族の一人であるニコライ . . . 本文を読む
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アジテーション:近くて遠い世界❷

2024-04-11 13:01:34 | 与太話
 前回「脱線・寄り道❶ナターシャの踊りから①ユーラシア主義の波」にて言及した際は迂闊にも斜め読みで済ませてしまった、「西欧文明と人類の将来」 訳者序です。 トルベツコイの原著が1921年末上梓ですので、1926年の紹介は当時の事情から考えるとかなり早いと言えます。満鉄・行地会のアンテナの高さに驚くあまりに、訳者序文を斜め読みしてしまっていました。 訳者は革命直前にペテルブルグ大学に留学した島地三郎 . . . 本文を読む
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アジテーション:近くて遠い世界❶

2024-04-07 22:35:03 | 与太話
物理的にも時間的にも認識の枠組み的にも遠い世界の物語まずはご一読を譯者序 トルベツコイ教授は現代に於ける歴史學の大家にして兼ねて又社會學の権威である。教授今十年に亘る考察の成果「西欧文明と人類の将来」を發表して、これを世界の論壇に投ず。外形は僅々百餘頁の小冊子に過ぎざれども之が内容する所は、非凡なる識見、廣汎なる學殖。精緻なる論理に基ける欧羅巴文明の批判であり、其根本悪の指摘であり、最後に其討滅の . . . 本文を読む
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大脱線:夜店の裏側3

2024-03-23 14:49:34 | 与太話
Thomas Barfield: 「Shadow Empires: An Alternative Imperial History(2023 Princeton University press)」おけるEmpireの分類1. Endogenous:自生的発生 EX ローマ、アケメネス朝ペルシャ、漢2.Exogenous:対峙的発生   2.1 Maritime  E . . . 本文を読む
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大脱線:夜店の裏側2

2024-03-20 11:53:30 | 与太話
 元々アフガニスタンのArea Study(ラフに言えば、社会人類学・歴史学・地理学etcの学際学)」から研究者としてのスタートしたThomas Barfield氏はソ連のアフガン侵攻によってフィールドを失い、それまでの蓄積を古代に振り向けた結果が1989年「The perilous frontier: nomadic empires and China 」であり、タリバン崩壊後はまたフィールドを . . . 本文を読む
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大脱線:夜店の裏側1

2024-03-16 07:36:35 | 与太話
 今や古典と言ってもいい、Nichola de CosmoのAncient China and Its Enemyを通奏低音、2020年代に入って英語圏で急速に増えたモノグラフをバックグラウンドにして、Bryan K. MillerのXiongnuを読もうとする試みを始めた所で、別の切り口からのアプローチが目に入ってきました。 きっかけは、日本中国学からみた漠北との軍事史記述が気になり始めたことで . . . 本文を読む
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時事脱線

2024-02-19 08:05:47 | 与太話
 広島市長が研修で教育勅語を引用した事が、X上で話題になっていましたが、擁護者を含めてこの話題でTweetした人の内、以下の勅語がすんなり読めているのか疑問。無駄で熱い情念の争闘としか見えません。 教育ニ關スル勅語(明治二十三年十月三十日) 朕惟フニ我力皇祖皇宗國ヲ肇ムルコト宏遠ニ徳ヲ樹ツルコト深厚ナリ我力臣民克ク忠ニ克ク孝ニ億兆心ヲ一ニシテ世々厥ノ美ヲ済セルハ此レ我力國體ノ精華ニシテ教育ノ淵源亦 . . . 本文を読む
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再開?

2023-09-30 14:35:24 | 与太話
大修理 . . . 本文を読む
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テキストの氾濫と連関❶Duel②

2023-09-09 07:19:26 | 与太話
チ . . . 本文を読む
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テキストの氾濫と連関❶Duel➀

2023-09-07 06:52:13 | 与太話
Gunpowder余話 . . . 本文を読む
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新書ラプソディ❷(文春新書)16世紀「世界史」の始まり➀不思議の書

2023-08-06 11:21:57 | 与太話
とても素敵な材料? . . . 本文を読む
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新書ラプソディ❶ちくま新書②中世哲学入門(承前)

2023-07-29 23:37:44 | 与太話
すこし脱線 . . . 本文を読む
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新書ラプソディ❶ちくま新書②中世哲学入門

2023-07-29 22:44:19 | 与太話
今回の対消滅は( ´艸`) . . . 本文を読む
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