泣く子も笑う一節を見つけてしまったので、追加。「イスラームから見た西洋哲学」151P註 (54)パスカル ブーレーズ・パスカル(1623-1662)フランスの哲学者、宗教思想家、物理学者、数学者。円錐曲線の研究によって「パスカルの定理」を発見。確率論の創始や計算機の発明など、多くの科学的業績を残した。またジャンセニズムの神学者としても活躍し、イエズス会の異端審問を批判した。著書「パンセ」では有名 . . . 本文を読む
中田孝さん、私にとっては全く異形なプロセスでお考えになる方ですが、「イスラーム学」「イスラーム法とはなにか」「カリフ制再興」等の一連の著作には蒙を啓いて頂きましたし、金網バリートゥードとしか言いようが無い、飯山陽*さんとの往復書簡「イスラームの論理と倫理」は一級のエンタメとして楽しませていただきました。 その勢いで購入した河出新書の新刊「イスラームから見た西洋哲学」(2024.1)。 やっつけ仕 . . . 本文を読む
宮崎一定さんの1957年の論文「シナの鉄について」、中国史における鉄のモノグラフィーとしては古典的論文です。定説と言ってもこの論文の漢代部分はこれまた古典的と言える江上波夫さんの1950年の論文「馬弩關 と匈奴の鐵器文化」に沿って書かれています。 江上さんの上記論文は、戦前・戦中の発掘による実体験、考古学的知見、漢字文献に則った当時としては優れたものであったと考えますが、時代的制約を . . . 本文を読む
広島市長が研修で教育勅語を引用した事が、X上で話題になっていましたが、擁護者を含めてこの話題でTweetした人の内、以下の勅語がすんなり読めているのか疑問。無駄で熱い情念の争闘としか見えません。 教育ニ關スル勅語(明治二十三年十月三十日) 朕惟フニ我力皇祖皇宗國ヲ肇ムルコト宏遠ニ徳ヲ樹ツルコト深厚ナリ我力臣民克ク忠ニ克ク孝ニ億兆心ヲ一ニシテ世々厥ノ美ヲ済セルハ此レ我力國體ノ精華ニシテ教育ノ淵源亦 . . . 本文を読む
次のインパクトは「遊牧民から見た世界史」(1997、2003)と「Empires of the Silk Road: A History of Central Eurasia from the Bronze Age to the Present 」(2011:日本語訳2017)。杉山さんの方が遥かに早く上梓されているのですが、文庫本(増補版)がでた2011年、この年出版されたBeckwithの上 . . . 本文を読む
In the time of Duke Huan of Ch’i [the position of] the son of Heaven hadbecome humble and weak, while the feudal lords used their energies in attacking [one another]. The Southern Yi and Northe . . . 本文を読む
長々述べてきた二重視、もう少し広い視点で見れば平川祐弘さんの目に写った、”堀悌吉さんの問題意識”の一部として捉えるのが妥当だと思いますが、本件プロパーについての別アプローチの可能性を二つほど述べて、終わりにします。 <可能性1> ラテン・ゲルマン・スラブどこから見ても辺境のちであるルーマニアに視座を置く事、エリアーデ・シオラン・イオネスコ・クリステヴァ。このうちのだれかも . . . 本文を読む
フランス側の体系化者に沿った、著述/祖述/紹介による二度目のフレーム化の過程でロシア/ヨーロッパの接点⓶は神棚に飾られ、創始者・淵源は後戸の仏から廃棄され消失される事となります。 1970年代から80年代の著述を例にして挙げると、浅田彰さんや山口昌男さんそして中沢新一さんの一連の著作が挙げられます。 こうした二重のフレームによる”消毒”の影響は、水野忠夫さんのロシアン・ア . . . 本文を読む
もう一度貼ります ➀ ⓶ ③A-❶ エイゼンシュタイン メイエルホリドA-❷ イリイン ソロヴィヨフB-❶クリステヴァ バフチン ※B-❷ティヤール・ド ヴェルナディツキー ※ シャルダンC-❶レヴィ・ストロース ヤコブソン トゥルベツコイC-❷コレージュ・ド コジェーヴ . . . 本文を読む