今回は、東急で初の急行専用車と言ってもよい2代目6000系です。2008年に6両編成6本が登場し、大井町線の急行専用車として運用を開始しました。2017年秋には7両編成化が進められ、現在は全て7両編成です。また、田園都市線の二子玉川駅から中央林間駅までの区間も急行として走行します。少なくとも、私の知る限りでは各駅停車として運行されたことがありません〔九品仏駅で行われるドアカット(扉非扱い)のための装置を備えていないためです。また、大井町線の他の駅でも7両編成ではホームが短いために1両か2両分くらいがはみ出してしまうところがあるはずです〕。
この6000系は5000系をベースにしているのですが、前面のスタイルはかなり異なります。先に池上線・東急多摩川線用として登場した2代目7000系にも似ていますが、6000系のほうが直線的なデザインです。
大井町線は、純粋な新車が投入されることが少ない路線で、大井町駅から二子玉川駅までの区間が田園都市線であった時代に7200系が投入されたものの、基本的に東横線で使用された車両が転属するというパターンが多いのでした。現在、各駅停車用として運用されている9000系がまさにそれです。もっとも、9000系の9007Fだけは当初から5両編成で大井町線に投入されています。6000系は、おそらく、9007F以来の大井町線用新車であり、1979年に大井町線の名称が復活してから、初めて同線用の純粋な新車として登場した系列です。
ヨメが子供の頃から結婚前まで長いこと東急ユーザーでしたが、「えっ?コレ東急なの?」って驚いてました。
21世紀に入ってから、他の大手私鉄が凡庸というかあまり格好のよくない通勤電車を登場させたので、とくに6000系のデザインは奇抜に見えるのでしょう。
でも、大井町線のイメージを変えるのに成功していますし、田園都市線でもわかりやすいのです。
そう言えば、8090系が登場した時も違和感を覚えたものでしたが、馴染んでしまいました。