時々、他人様から「珍しい」と言われるほど、映画に興味がなく、ほとんど見ない私ですが、さすがに「男はつらいよ」は多少知っています。渥美清主演で、一体何作あるのかと思うほどに続いたシリーズですが、その主な舞台は葛飾区柴又であることは有名です。帝釈天を訪れる人も多いことでしょう。私も、小学生時代に一度だけ訪れました。
その柴又に行くには、京成金町線を利用するのが便利でしょう。京成高砂⇔京成金町の短い路線で、柴又は唯一の途中駅です。以前は京成上野から京成金町までの電車も運行されていましたが、2010年7月のダイヤ改正で金町線のみの運行となりました。
東武大師線を利用した日に、近いからということで西新井から北千住に出て千代田線・常磐線各駅停車に乗り換え、初めて金町で降りました。北口をよく見なかったのですが、南口は鄙びたような印象を受けます。その南口に、写真の京成金町駅があります。英会話学校やコンビニエンスストアも入居しており、それなりに利用客は多いものと思われます。
この駅にはホームが1本しかありません。駅員が配置され、自動改札機もありますが、ホームは広くなく、4両編成がようやく入りきる程度の短いホームです。ここから柴又までは完全な単線で、柴又から京成高砂までは、2010年7月ダイヤ改正までは複線、改正後は単線(入庫線との単線並列)です。
金町線の歴史をたどると、帝釈人車軌道という言葉に出会います。1899(明治32)年、金町から柴又までの路線として開業した人車軌道で、人が車を押して運行していたのです。明治期には人車軌道がよく建設されたようで、小田原から熱海までの豆相人車軌道は最も有名な例ですが、東京都(当時は東京府)内では帝釈人車軌道のみであったそうです。しかも、人車軌道であったころには複線だったという話もあります。
ここから金町線に乗れば、5,6分程度で京成高砂に着きます。金町線の電車が発着する5番線のみ高架で、しかも改札が別となっています。
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冒頭で、私は映画をほとんど見ないと記しました。最後に映画館へ行ったのは高校生の時で、六本木WAVEの地下にあったシネ・ヴィヴァンでイタリア映画を見たのでした。その前にも数回しか行ったことがありません。
ただ、その後、大学生になってから、六本木WAVEで映画のヴィデオを買いました。「真夏の夜のジャズ」(原題はJazz on a Summer's Day)です。一体何度繰り返してみたことやら。当時はVHSも高くて、14800円もしたのですから。
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