時の流れは速いものです。東日本大震災からちょうど11年となりました。
しかし、福島第一原子力発電所の1号機のことを考えると、まだ11年しか経っていないともいえます。放射能のレヴェルがどの程度なのか。どう考えても、廃炉にしたところですぐに解体も何もできないでしょう。デブリも処理できていません。そもそも、短期間で解決しようとすることができないのです。早期解決などの主張は、カタストロフを「なかったことにする」と言っているのと変わりがありません。
皮肉なのか嫌味なのか何なのかわかりませんが、ロシアのウクライナ侵攻でチェルノブイリ原子力発電所が占拠され、電源喪失が生じていると報じられています。この原子力発電所での大災害が発生したのが1986年のことです。それから36年が経過し、再び事故、というより事件が発生するかもしれません。1986年の事故の際には、当時のソヴィエト連邦はもとより、東欧諸国などにも大きな影響(マイナスの)がありました。2022年、再びカタストロフが起きるのでしょうか。そうであるとすれば愚行です。もっとも、冷めた表現を使うならば人間は愚行を重ねる生物ですから、これからも原子力発電所の災害は何回でも発生するでしょう。その度に、庶民が犠牲になり、国であれ会社であれ、トップは責任を負うことなく逃げます。こうして組織は維持されるのですから。
勿論、こんなことが当たり前のことであるというのはよくありません。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます