ひろば 研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

一畑電車の7000系と2100系

2023年11月03日 00時00分00秒 | 写真

島根県の私鉄、一畑電車の川跡駅に停車中の7000系デハ7004と2100系です。なお、撮影者は私ではなく、私の妻です。

 左側が7000系デハ7004です。最近の中小私鉄では大手私鉄など他の鉄道会社から譲り受けた車両が多いのですが、この7000系はオリジナル車両です。但し、JR四国7000系を基にしています。

 実は、一畑電車は元東急1000系を購入していますが、北松江線および大社線での運行に必要な車両数を確保できなかったため、新たに製造されたものです。一畑電車としては実に86年ぶりの自社発注車両であるとのことです。東急1000系は今でも池上線および東急多摩川線で運行されていますが、上田電鉄、伊勢鉄道、福島交通にも譲渡されており、活躍しています。18m車であることが中小私鉄からの引き合いがあることの理由でしょう。

 右側は2100系です。こちらは元京王5000系(初代)です。1994年および1995年に京王帝都電鉄(当時)から譲り受けたもので、製造されたのは1963年から1969年まででした。京王新線、および線路幅の異なる井の頭線を除く全線で活躍していましたが、1996年に京王帝都電鉄の路線から完全に引退しました。製造から50年以上が経過している訳で、一畑電車でも廃車が進んでいます。なお、京王5000系(初代)は富士山麓電気鉄道(かつての富士急行)、高松琴平電気鉄道、伊予鉄道などに譲渡されましたが、京王線の線路幅が1372mmであり、一畑電車、富士山麓鉄道および伊予鉄道は1067mm、高松琴平電気鉄道は1435mmであることを記しておきます。

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