

苺のタルトです。春な感じとラブリーな雰囲気を出してみました。
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さて。
私が以前どこかで聞いたお話があります。
確か佳川奈未さんが言ってたお話だったかなぁ。
けっこう私、何かにつけて思い出すのね。
ちょっと紹介するね。
ある所に人生に絶望して死にたくなった男がいました。
「もう死ぬしかない。」
男は海へ向かいました。
「ここに身を投げよう・・・」
荒れ狂う海を前に、男は死ぬ前になぜ自分の人生がこうなってしまったのか、
砂浜に座って自分の人生を振り返ってみました。
すると、脳裏にある一つのビジョンが浮かんで来ました。
それは、砂浜に延々と続く二人分の足跡。
つまり4つの足跡がずーっと長く続いているんですね。
「誰の足跡だろう・・・」
よく考えていると、それは自分の足跡と、もう一人は神様の足跡だということが
わかりました。
どこまでも続く足跡・・・
長い人生をこうして自分は歩いて来たのです。
よく見ると、途中で足跡が一人分になっています。つまり4つあった足跡が
2つになっているんですね。それが暫くの間続いています。
「あれ?なんであそこだけ一人分になっているんだろう。」
そして、また途中から二人分の足跡が続いているのです。
なぜあの部分だけ途切れているんだろう・・・・
あの部分は、自分の人生のどういう時だったっけ・・・
男は、よーく思い出してみました。
「あー。そうだ、あれは自分の人生のどん底を歩いていた時だ。」
そう、それは、男の人生で一番辛く悲しく大変な時だったのです。
男は思いました。
「神様ひどい!あの辛かった時に、あんなに大変だった時に、なぜ僕を見捨てて
いなくなったんですか。あなたが神様だというなら、なぜ、一番助けが必要
な時に助けてくれず、僕を一人で歩かせていたんですか!ひどい!! 」
男は泣いて訴えました。
すると、どこからか声が聞こえて来ました。
「男よ、よく見なさい。それはあなたの足跡ではありません。それは私の足跡です。
あなたが辛くて動けなくなったので、私はあなたを背中におぶってずっと歩いて来ました。
月日が流れ、あなたがもう一度元気を取り戻し、一人で歩けるようになったから、
私はあなたを降ろしたのです。
私はどこにも行きません。
あなたの歩く道をいつも一緒に歩いています。
私が必要な時はいつでも私の名前を呼んでください。辛い時には、いつでもあなたを
背負って歩きます。あなたは一人ではありません。だから、だから、死んではなりま
せん。がんばって、生きるのです。」
そして。
男は何があっても倒れない強さを持って生きていけるようになりました。
・・・・・・とさ。
☆☆☆
ということなんですけれども。
いいお話だなーと思って・・・・。
どうでした?今までの人生。
楽しかった?
色んな事あったよね。ものすごい栄華の時もあったし、辛い時も最悪な時もあったよね。
けっこう他の人が体験しないようなひっどい事も体験しちゃったりした?
でも、それでいいんだよ。すべてがOK。
私は、荒波越えて来た人の方が好きだよ。
一度倒れた人の方が好きだよ。
辛くて動けなくなって、荒波の中で一度は溺れて沈んでしまってどん底を見て、
それでもちゃんと浮き上がって来たのって、かっこいいもん。かっこよすぎ。
私もそうやって頑張って来たよ。
あ、立ち話もなんだし、話が長くなりそうだから、とりあえず、
ちょっと座ってケーキでも食べない?
さっきおいしそうなのが売ってたので買って来たのよ。
ま、本当は手作りケーキもできるんだけど、またの機会にね。
冬だけどアイスコーヒーでいいかな?
どう?おいしい?
ねぇ、でもさ。
この厳寒の冬にアイスコーヒーを飲めるってどれだけ幸せか、考えたことある?
それはね。
あったかい部屋があるからだよね。
こんな寒風吹きすさぶ中でアイスってさ、すぐにあったかい室内に入れることが
わかってるからだよね。
あなたを愛してくれる人が待っていてくれるからってわかってるからだよね。
もし、家もお金もなく寝るところもなく、骨の髄まで冷え切ってしまってる状態で、
いつ温かい暖房の効いた室内に入れるかわからない状態で、しかも、自分の味方が
誰一人もいないっていう孤独中の孤独っていう状態だったらもうアイスコーヒー
なんか飲めたもんじゃありません。
絶対あったかいもの欲しがるんだよ。でも、そういう時は、それでもあったまらな
いんだ、実際は。 気温10度でもきっと飲めないと思うよ。
つい先日、テレビの正月特番で映画「おくりびと」やってたけどね。見た?
私はDVD持ってるのにまーた見ちゃったよ。
あの冒頭はね、
「こどもの頃に感じた冬はこんなに寒くなかった。」
っていう主人公のナレーションから始まるの。
子供の頃って、寒いっていうのは単に体感温度のことだけでしかない。
でもさ、大人になるとね、いろんな経験して来てるから、同じ0度でも寒い
という感覚が子供の頃とは違って来るんだよ。体感温度のほかに、心の中の状態
がプラスされて感じるのね。
おくりびとは、人の死について、人生についてを考えさせられる映画なのね。
で、しょっちゅう、銭湯が出て来るのよ。
なぜ銭湯なのか。
べつに八百屋とか、床屋でもよかったのに、なんか銭湯なのね。
でもね、あれはちゃんと意味がある。と勝手に私は思うのね、私は。
人の死というものに直面した主人公が、心で感じた寒さがあるの。
人はどこから来てどこへ行くんだろう・・と、答えの見えない未知の領域に
対する不安感や恐怖感、そういうものが重なって闇となって自分に迫って来る。
たとえば、温度計はただ単純に気温0度を指しているだけだったとしても、
心の中の闇の寒さの状態によってマイナス30度くらいに感じているかもしれない。
だから、無意識にあったかいお風呂(銭湯)を求める。無意識に。
たまたまそこに風呂屋があったように見えるけど、それも本当は、さっきの
話じゃないけど、自分を背負って歩いてくれてる神様的な存在が、せめてもの
慰めに銭湯に出会わせてくれたという粋な計らいなんだよ。
辛い時にでもね、気づいてないけど、そういう蔭からの援助があるんだよ。
今、こうして生きていられるってことはそういうことよ。
私もね、数年前、弟も死んだりしてさ、人間関係、仕事関係、その他もろもろ
何もかもがひどい状態で、それこそ地獄の底を這いずるような時があったのね。
あの時の冬は、異様にカラダがぶるぶる震えて震えて寒くて寒くてしょうがなかったの。
電気毛布を「強」にしても全然温まらなくてね・・・。
地の底から「グァー」っていう得体の知れない何か黒いものが襲ってくるような
恐怖感に縛られていたのね。
あの一番ひどかった時、なぜかお風呂屋さん(近代的温浴施設)に就職してね。
たまたま募集してたから、と思うけど、今となっては、導かれてたのかななんて思うよ。
あれ以来、温泉が病みつきとなってしまったけどね。
だから、今こうして、冬なのに冷たい飲み物を平気で飲んでいる私達は、
こころに温かいものがあるからなんだよ。幸せだからなんだよ。
温度計の気温は0度でも、こころで感じる温度は0度じゃないんだよ。。
春とかのポカポカな気温なんだよね。
今のあなたはきっとマイナス3度でも、マイナス5度でも、雪が降ってようと
平気で外でアイスコーヒーとか飲めると思うよ。今度試してみようよ。
そりゃ、些細なイラっとすることはいっぱいあるかもしれないけど、
でも・・・・・
基本、いい人生送ってるじゃん。
でしょ?
ちょっと、うしろ振り返ってみ?
どう?
足跡続いてる?
自分が歩いて来た道、足跡があって今がある。
きれいな足跡だよね・・・・
空が青いねー。きれいな空だよねぇ。
風がさわやかだねー。
歩くとズボって、深くはまってしまう砂もけっこう熱いでしょ。
これからも水飲みながら歩きなよ?
わかった?
たまにオアシス・Spring Waterがあるから、ちゃんと水分補給ね。
応援してるよ。
ということで、今年1年、よき年でありますように。
よき人生を・・・・
ハートの形。