こないだ歌謡コンに行って、ちょっとまた竹島宏さんにハマッてみてますが。
以前よく聴いていたんだよねぇ。
ただ彼の歌は恋愛の歌が主なので、恋愛をしていない私としては、
いまいち感動が薄いと言いますか・・・。歌の雰囲気とかメロディとか
声とかはすごく好きなんですけどね。やっぱり、歌詞って自分の実体験と
重ねたりして、詩の中に入り込んでしまって感動するっていうのが、私には
ありますので・・・
なので、そういう意味では、氷川氏のは恋愛系ってよりも、人生の荒波を
越えて行け、とかみたいなのが多かったりするので(恋愛のもありますよ、
そりゃ。)
そっちの方がグっと持ってかれる感があります。
だけど、ちょっと今回竹島さんの歌を聴いてみたら、ちょっとかなり持ってかれ
た歌があって・・・
まぁ、恋愛してたわけじゃないんですが、私の場合はね。
でも、まぁ、ある意味。
ちょっといっとき、心にある人が存在してたことがこの前まであったので、
なので、こういう時は、この竹島宏さんの歌がグっと来て、思わず涙出そうに
なって・・・
これは!
って感じで。
やっぱり、オラクルカードでもなんでも、「目に入ってくること」や「耳に
入ってくること」に偶然というのはなく、必然ということでしょうかね。
竹島さんが出る回の歌謡コンが当たったってのも意味があったというか・・・
実は最近私が感じていたことがそのまんま歌になったようなのがあって・・・
2010年頃?の歌なので、当時はなにげに聞き流していましたが・・・
今回聞いて、まぁ、実体験じゃないけど、「あぁーーーこういう歌なのか」って、
やけに「ほぉー」と思ってしまいました。
タイトルが「この身を投げて」って言うんで。
以前は、よく考えもせず、まぁ、これは、一般論として演歌にありがちな
好きな人を想って、失恋でもして自殺でもするような歌なのかと思ってたん
ですね。この身を投げるぐらいあなたを愛してます、的な?
そしたら、違ってて・・・・
とんでもなくスゴイ歌詞でしたよ。
素晴らしい!
そして、このせつないメロディと竹島くんの声が絶妙に合わさって、
本一冊でも読んだかのごとく、感動!!
この歌は・・・
愛する人が過去の想い出をずーーーっと引きずっていて、
現実を見ずに時間が止まったように生きているんですね。
過去に生きていて、今に生きていない。
前を見て生きていれば、もっと別の人生があっただろうに、意識が過去に
引っかかったまんま、抜け出せないで苦しんで悲しんで生きている。
そして、自分のまわりに、こう、なんていうんでしょうかね、結界を張って
人を寄せ付けないのかな。愛されることは望むんだけど、自分から人を愛す
ことはない。
他人から見たら、この人が苦しんでいるのは、過去に生きてるからっていう
のが一発でわかるんだけど、本人は気づいていないのね。
こんな姿を見て、主人公が胸を痛める。
でも決して、相手の心の痛みを「そんなもん!ばっかじゃないの?」
とかって軽んじるのではなく、相手の痛みは「よくわかるよ、辛かったよね」
って、相手の悲しみにちゃんと共感してあげられてるのね。
だからこそ、もうそんな苦しみからは解放させてあげたいと願う。
「怖くないから、前を見て」って。
過去に縛られて、どういうふうに生きたらいいのかわからなくなったあなたに、
新しい生き方をみつけてあげるっていう歌なのね。
過去に縛り付けられたあなたの魂を解き放そうっていう・・・
そして、そこにほら、浄化の火が焚かれているから・・
この身をここに投げよう・・・と。
いや、肉体じゃなくてね、そんなことしたら死んじゃいますから。
じゃなくて、この肉体に宿る魂ね。魂にまとわりついてしまったしがらみとか、
「過去」という実態のない重荷にグルグル巻きにされた魂をこの炎に投げなさい、
と。
軽くして、浄化して、また新しい人生を一から始めよう、
そうすれば、苦しみからも解き放たれるよっていう・・・
みたいな歌なんですね。
かと言って、メロディがすごくせつないので、そうは言ってもその人が
頑として動かなくて、主人公はどうすることもできないっていう悲しみを
歌っているのですけど。
この主人公の愛は深いですよね。
単に「自分を愛してくれ」的な自分本位の気持ちだけじゃなく、相手に
幸せになって欲しいのです。人生は、いつまでもいつまでもあるわけじゃない、
だから、あなたにもあるはずの幸せをつかんでほしい、と願う。
今の自分にはすごくぐグッと来る歌で・・・
関連記事がこちらなんですが・・・
その1
その2
この歌をあの人に贈りたいと思います。
まさに私の想いそのままです。
私からKさんへ・・・・
あなたが今も想い出だけを 心に宿し生きるなら・・・
すぐに駆け寄り、肩を抱きしめ、違う生き方みつけてあげる
詫びる言葉は帰らぬ過去も 胸に隠した傷も裸にする
この身を投げて すべてを捨てて
熱い炎で燃やせるならば
愛されるより 愛することで きっと きっと明日が変わったはずなのに
あなたが今日もきれいなままで 涙の続きしてるなら
濡れたまつげを指で拭き取り 違う未来を探してあげる
痩せた体を縛り付けてる そんな悲しみなんか 解けるはず
心の中を 切り取り 愛を奪う力が右手にあれば
命の限り 命を染めて きっと きっと二人は暮らしたはずなのに
Hiroshi Takeshima 竹島宏 - この身を投げて - PV