前に、友達が言っていたんだけど、「死にたくなる時は誰にでもある。
どうしようもなく落ち込んで立ち直れなくなった時はムリに立ち直らなくてもいい。
そういう時は、とことん落ち込めばいいんだよ。そして、絶対に死なないという
前提で、そう言い聞かせながら、「完全自殺マニュアル」的な本を読む。読んでる
うちに頭がリセットされる。そして、いつの間にか、だんだん辛い事がどうでも
いいことに思えて来て、また元気が出て来る。」って。
確かに言えてるかもしれない。
辛い時に、「がんばれ、がんばれ」言われたり、「そんなことたいしたことじゃ
ないよ。気にしない方がいいよ。」とか、「神様は見守っておられます。信じま
しょう」的なことを言われて、ラクになった試しはない。
ここんとこ、本当に鬱なので・・
なので、今日はもうとことん落ちようと思って・・・
数年前に買った本をまた読み返しました。その名も「自殺したらあかん!東尋坊の
『ちょっと待ておじさん』」(2008年発刊 茂幸雄 著)
私が一番地獄に居た2008年に読んだ本。(ちょっと「名作本」っていうカテゴリー
にしちゃうと語弊があるかもしれないんだけど、まぁ、本の話ということで。)
癒しのオルゴール音が流れる暖かい温泉の休憩所には不釣合いな本。もちろん
カバーはかけてある。
日本の東尋坊というところは、自殺の名所だそうですが、そこに毎日のように
全国から自殺をしようと人が来るんだそうですね。
岩場に座って海を一人見ている人がいると、声をかけて助ける人がいるんだそうで。
岩場に座っている人をみかけたら、まず普通の挨拶をするそうです。
以下抜粋。
・・・・・
「こんにちは。どこから来られましたか?
ここまで来るの大変でしたでしょ。
途中で渋滞に巻き込まれませんでしたか?
何時ごろにここに着きました?
日本海の海はね、一見穏やかに見えますが、一旦海が狂い出すとものすごいん
ですよ。あの高い岸壁が波に飲み込まれてしまうんですよ。
しかし、一旦荒れがおさまると、何事もなかったように平穏な姿に戻るんです。
ところで今日はこの後、どうされますか?
宿は取ってありますか?」
するとね、こんな普通の声掛けでも、自殺を考えて来た人はすぐに涙ぐんでしまう
んです。突然、見ず知らずの人から声をかけられると、心のうちを見透かされたような
感じがするみたいですね。
そんな時、すかさず、
「今日まで苦しかったんですね。」
と言って、慰めの言葉をかけてあげるんです・・・・
これは、ほんの最初のページに書いてある文なんですが、これを読んだだけで
私は思わず涙がポロポロ出てしまいました。
なんか、やっぱり自己投影してしまうというか、自分が東尋坊に行って一人で
海を見つめているような世界に入り込んでしまうので・・・
そんな時に、こんな風に声をかけてもらったような気になりますので。
やっぱり、誰しも涙ぐむんですね。
本当に、普通の言葉なのに・・・
そしてね、「大丈夫ですよ。」って味方になってあげて話を聞いてあげて、
そして、自殺を思いとどまらせて家に帰すっていうボランティアをしている
方のドキュメント本なんですけど。
そして、その他、愛する人(家族とか友人とか)に逝かれてしまった遺された
人たちの苦しみの作文や、天国の故人に送るメッセージなんかも載っています。
以下抜粋
・・・・・
「私にはあなたを引き止める権利なんてないのかもしれない。
だけど私はあなたに生きていてほしい。
お願いだよ、消えちゃいやだ。いやだ。
だって、私、あなたに会いたい。
生きることは辛いことかもしれない。
だけど、辛さを人一倍、いや、それ以上に目いっぱい感じてきたあなただから
こそ、幸せを感じる力も強いはずだよ。」・・・・・・・
温泉の休憩所、幸い誰もいなくてよかったですけど、いちおう「泣いてませんけど」
と装いながら、涙をふきながら読んでおりました。
そうしたら、やっぱり、少しずつ悲しみも消えていくというか、もうちょっと
がんばろうかな的な気持ちになって来ます。
やっぱり、こういうヒドイ精神状態の時は下手気な自己啓発本を読むより
いいかもしれないな、と。ちょっと荒療治だけど・・・
人間、叶わない願い事はたくさんあるけど、「死にたい」という願いだけは
絶対遅かれ早かれ100%叶うから。 ある意味、願いが叶う日は一日一日
近づいているんだから・・・。そう思うと、少しラクになる気も。
逆に、スピリチュアルを信じないと豪語している人間で「絶対死にたくない。」
と思っている人間、死ぬのは怖くて怖くて・・・と思っている人間はある意味
気の毒だな。だって絶対、その願いは絶対叶えられないのに。
☆☆☆
実はね、数日前ね、会社に来るお客さんがお菓子を12個くらい持って来て
くれたんですよ。で、みんなで食べましょうってことになって。
で、いる従業員は私を含めて、たったの5人なんですね。
普通に考えて、全員の分あるじゃないですか。
でも、なぜか一人の分はないって言うんですね。
その5人でジャンケンして、最後に負けたヤツは食べられないってルールだかで。
勝った4人だけで分け合って、負けた一人に見せながらおいしそうに食べるっていう
遊びだかルールだかで。
で。私は勝ってしまったんですけど。
私の分け前は3個くらいあって。でも、べつにそんなに要らないし。
なので、「私こんなに要らないし、どうぞ、これ。」って
負けた人にあげようとしたんですけど、「それはダメだ。そんなことしちゃ
おもしろくない。」と店長が言い、負けた人も「いや、大丈夫っす。」って
受け取ろうとしない。若い二十歳そこそこの男の子なんですよ。
そして、その店長らが、
「いやー、負けたヤツの悔しがる顔見ながら喰うお菓子がうまいんだよー。」
とか満面の笑みで、お菓子を何個も食べるんですが。
負けた人も、それでおもしろがってるのかどうかわかりませんけど。
こういうのって、どうなんですか。
頭おかしくないですか?真っ黒ですよね、心が。
大人ですよ、大の。
自分よりも遥かに若い二十歳そこそこの子に一欠けらもあげないんですよ。
まぁ、年齢うんぬんではないですけれど。
私、こういう人、本当に大嫌いなので・・・
なんて、冷たいんでしょうか。なんて、愛のない行為。
テレビでこういうのありますが、ま、あれは、企画だとして、ヨシとしても、
現実にやります?
もし、お菓子が4個しかないなら、まぁしょうがないとしても、12個あるん
ですよ? てか、4個だとしても、私はちょっとは分けてあげるべきと思います。
単なる冗談とか遊びとか言ってますが、こんなのを楽しいと思える人の気がしれ
ないです。ありえません、私的には。
私はあんなお菓子もらっても嬉しくなかった。
ってか、これだけじゃないんです。
その店長は、他の行動や言葉にも、そういう黒い心が節々(ふしぶし)に表れて
いるんですよ。私も何度もひどいこと言われているし。
車のトップセールスマンで、人生で挫折を味わったことないんだそうです。
やっぱりね、って感じですが。
かと言って、どんだけすごい人物かと思えば、全然。話聞いてて、薄っぺらい。
まして風呂に1週間入らないというような悪臭漂うヤツであり。人を傷つけ三昧。
しかし、自分の心が黒いということに気づかない。ま、ヤツの場合、カラダも
垢だらけで黒いですけど。
ま、挫折を知らない人間なんて所詮、このザマです。内観することがないからね。
こういうのといつも接しなければいけない境遇。
こういうのがのさばって、偉そうにしている。こういう人達に虐げられている私。
こんなおかしな世の中にいると、本当に人間不信、人間嫌いが加速し、死にたくなります。
誰も味方がいない自分。
私は、冥府魔道を独りで生きる世捨て人と、いつも強がっていても、やはり、
辛い時には、誰か、愛にあふれた人にそばにいてほしいと思ったりもする。
でも、そんなのいない。
今日も、湯煙の立ち上る露天風呂でずっと空を見上げ、
「解放してください。連れてってください。空に引き上げてください。」
と願う。
そういえば、なぜ私はこんなに温泉が好きなのかと分析してみたら、結局
女風呂には男がいないから。街なかでは、もしかしたらバッタリ出会ってしまう
危険性はあるけど、女風呂にいさえすれば、私を傷つけるアイツラは絶対100
パーセント入って来ることはない。一番守られている安心な場所だから。
イヤな仕事の時間は時計が止まっているのかと思うほど、時の流れが遅い。
けど、こういう休みの日は、時が過ぎるのは早い。
帰路には、いつも聴くCDではなく、「かとーさん」にしてみた。
3曲入ってる方。これ、6月に買ったんだけど、実は、もう1枚の方ばっかり
聴いてて、こっちは11月のライヴの後、やっと聴き出して、私にとっては
まだ新しいCD.
暗い夜道にギターが静かに流れる。2曲目の間奏のメロディーがすごくいい。
キレイ。
いろんなシーンがフラッシュバックで脳裏に浮かぶ。
初めて会った時のこと。
怖くてあの店に入れなくて、松ちゃんに先に入ってもらい、そして、
やっと入って、思わず会釈してしまって、あの人がギターを弾きながら、
不思議そうな表情で会釈を返してくれたな・・・って。
あの時はこの曲を初めて生で聴いて、11月なのに、上からエアコン(冷房)の
冷たい風がここちよかったな、とか。しかも、雨降ってたな・・・。
それに、いろいろ・・・・過ぎ去った記憶だけが、心の氷を溶かしてくれる。
会いたいよ・・・
北・・・・?
方位のことは、今いる場所から2、30メートルの範囲じゃなくて、
自分の住居から100Km以上離れていることを指しますので。
いいかげんに、ここにいることを気づいてください。
ME VIDE SUM・・・・
今日図書館で、同じ本を手に取ってみたけど、こんな2段になってて細かい
字のぶ厚い本は、さすがの私も、足元にも及ばないなと自分がアホでは
ないかと思った。
こういうのを速読する彼はやっぱりすごい人だなと。
結局、私はいつものように、自分らしくファンタジー系児童小説やガーデン
雑誌を借り、夢の世界に現実逃避・・・
温泉の休憩所に掛けてあった。↓ 今日はやけに重く感じた。


まだこういうものが食べられるというのは、大丈夫な状態。でもちょっとキツかった。

今日はコーヒーフロート。