「ゲット(Get)」っていう言葉あるじゃないですか。「手に入れる」という意味で
今では、日本中どこでも普通に日本語として通じますけれどもね。
あれって、実は「100匹目の猿現象」により広まった言葉だと思うんですよね。
しかもその100匹の中にこの私も入っているのではないかという・・・。
以下 wikipwdiaより
【宮崎県串間市の幸島に棲息する猿の一頭がイモを洗って食べるようになり、同行動を取る猿の数が閾値(ワトソンは仮に100匹としている)を超えたときその行動が群れ全体に広がり、さらに場所を隔てた大分県高崎山の猿の群れでも突然この行動が見られるようになったという。このように「ある行動、考えなどが、ある一定数を超えると、これが接触のない同類の仲間にも伝播する」という存在しない現象を指す。】
で、
それがいつ頃日本に広まったかといえば、たぶん1995年後半なんですね。
私はその頃、カナダに住んでいたので、脳の言語中枢も英語にフォーカスされていまして、
でも日本人と話す時には日本語になるんですが、どうしても、たまに日本語の単語が
出てこなくなることがある。
ルー大柴さんじゃないけど、日本語の中に英単語を所々入れながら喋ってしまうことが
ありました。
「今日はレイニーデイ(雨)だからさ、どこにも行かないで家にステイしてようかと
思ってるんだよね。」とか。
いや、べつに かっこつけてるとか、英語かぶれになっているとかそういうことじゃ
なくて、ただ本当に日本語をド忘れするというか、一瞬、その適切な日本語の単語が
出て来なくなることがあるんですね。先に英単語が出る。
で、ある時、日本人と話している時に、私は「それを手に入れて来てあげるよ。」と言う意味で
思わず「それをゲットして来てあげるよ。」と言ってしまったんですね。
そしたら、その友達が大笑い。
「ゲットする」だってー!ははははは!って大笑いされたのを覚えています。
そう、あの頃は日本語としてそんな言い方は誰もしなかったですし、私自身も聞いたこともないし、自分がその時とっさに口をついて出たのでさえ初めてでしたから。
でもそれ以来、私はなぜか、馬鹿にされながらも自分が開発した?と思われる「ゲットする」という言葉を好んで使っていたわけです。 「わたし語」みたいな感じで・・・(笑)
そして間もなく帰国して、それこそ、その直後あたりですかね、急に日本でもあっちでも
こっちでも「ゲットする。」「ゲットする。」って言い始めたのは。
そして、私は「なんだ、みんなだって「ゲット」って言ってるじゃん。あたかも私がおかしいかのように笑われたけどさー」って思ったのも覚えています。
でも、ちょうどSMAPの「青い稲妻」で、木村拓哉さんが「GET YOU!」って言ったのも
その頃で、もしかしたら、その影響で「GET」が日本中に広まったのかはわかりませんけどもね。
でも確かに、あの当時の日本列島に「GET」という言葉がランダムにあっちこっちに
落ちて来て、それを誰かが無意識で受け取って、喋りだしたんだと思うんですね。
おもしろいよね。
人の意識は確かにつながっていますね。
あと、最近思うのは「○○的な」っていう言葉、これも100匹目の猿現象ではないかと
私はにらんでいます。
「あの人の名前なんだったけ?」
「えーと、確か、○○○○?」
「ああ、そうそう、確かそんな的な名前だった。」
みたいな、こういう使い方ね。
私も実は、この言い方をある時から急に使い始めて、てっきり自分以外に言ってる人は
いないと思っていたのですが、気づくと、みんな言っている。
私はテレビをあんまり見ないので、テレビのマネをしているってことはないので・・・
おもしろいよね。
無意識に受け取っているテレパシー。
逆説的に、何かを広めたい時は、ランダムにそれをばら撒けばいいのかな。
誰が受け取るかってのは、わかんなくてもいいんだよ、天にまかせる、みたいな感じで。
でも誰かが確実に無意識に受け取るんだよね。
受け取ってる本人的には「あ、今受け取ったな。」とかって全然自覚してないんだけど。
たまたま こうしてこうしてたら、こうなってた、っていう自然な流れになる。
100人に達したら、あとはブワーーって加速的に広がっていくという・・・・