今日は一日忙しかったので何が起こったのか、何がなんだかわからないのだが、唐突に、
「安倍首相、「一帯一路」と連携へ」対中けん制から転換
https://this.kiji.is/315172162732819553
だそうだ。
連携っつったって、別に何か特別なプランがあるわけでもなさそう。
安倍晋三首相は、自身が掲げる対外政策「自由で開かれたインド太平洋戦略」を、中国主導の現代版シルクロード構想「一帯一路」と連携させる形で推進する意向を固めた。対中けん制外交の柱に据える同戦略の目的を転換し、新たな日中協力の足掛かりにする。複数の政府筋が17日、明らかにした。
というけど、インドがそもそも、ロシア・インド・中国の3国の枠組みを崩さず頑張りましょうという姿勢なので、「自由で開かれたインド太平洋戦略」が、「一帯一路」と排他的に存在しているという事実はこれまで存在していないというべきではなかろうか?
単純に、日本政府が勝手に「そんな感じ」を振りまいていたに過ぎないというべきじゃないっすかね。誰に向かって? 日本国民に向かってでしょう。
日米 vs 中国、みたいな話も、そもそも米中は上は政府から下はビジネス好きの一般人まで、かなりの程度むしろ仲がええやん、なので、はなからへんなことを言っているのはガラパゴスランド・日本だけみたいなところはあった。
というわけで、総じていえば、日本国民に対しては結構な方針変換ではあるわけでしょ。事実としてどうかというより、もっぱらプロパガンダ作戦としてどうかというところもありそうだが。
で、気になるのは、こんな話を共同通信が匿名の関係者の言をもとに書いていること。これって、ほんとにオフィシャルなんだろうか?
つか、安倍より強いオフィシャルの可能性もあるのかな、とちょっと思ったりもする。
昨日のグテレスさんの件の異常さといい、何か、日本国民に見えないところで揉めてるんでしょうね、って感じがする今日この頃。いいかげん、自国民の政府を持ちたいものだ。
「一帯一路」は中国のみならず、経済的には、ロシアのユーラシア連合、イラン(ユーラシア連合に入る可能性大)を安定の中心としてめられている。さらに、インド・ロシア・中国の3国はすべてSCO(上海協力機構)に入って、そこで安全保障について、貿易について、域内の治安について語ることになってる。敵対しないで、協力しつつやれるはずだ、という強いイニシアチブが働いているのがSCOの特徴。
このへんで書いた通り。
SCO地域には世界人口の半分が住んでいる
ここの協力関係が熟してくる間の時間の日本は、ほんとにもったいたなかったなぁとか思う。