昨日おでかけした韓国の特使団がゲットした一言。
北朝鮮 “体制保障されるなら核保有の理由はない” 韓国政府発表
3月6日 20時20分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180306/k10011353861000.html
韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領の特使として北朝鮮に派遣され、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長と会談した、大統領府のチョン・ウィヨン(鄭義溶)国家安保室長は、北朝鮮側が、朝鮮半島の非核化の意志を明確にし、北朝鮮に対する軍事的な脅威が解消されて北朝鮮の体制の安全が保障されるならば、核を保有する理由はないとする考えを明確にしたと明らかにしました。
こっちはロシアTASSに出てた記事。
"The North side clearly affirmed its commitment to the denuclearization of the Korean Peninsula and said it would have no reason to possess nuclear weapons should the safety of its regime be guaranteed and military threats against North Korea removed," Yonghap quotes Chung as saying.
ということで、まぁ最初からそうなわけですが、「二重の凍結」という、北は核ミサイル開発を凍結しろ、アメと子分はそのへんで大規模演習して挑発するのやめろ、という中露の提案の先にあるものが見えるような恰好になったといったところ。
北朝鮮問題、2017年の主な出来事
http://fanblogs.jp/dtj3/category_10/
久しぶりに貼っておこう。
言うまでもなく、昨日書いた通り、強制MAD効果もそこはかとなくある。
韓国特使団訪朝、ロシア&韓国は協力関係続行
で、この韓国の特使たちは、直ちにアメリカに飛んで2日間の訪朝の様子を報告するらしい。宗主国様にお知らせですか、というよりそれはそれなりにアメが後ろに隠れた恰好で当事者の意思を尊重したという形と考えるべきでしょうね。
Chung’s delegation will return to South Korea and then fly to the United States to brief American officials about the two-day trip to North Korea.
この形は、トルコ、イランあたりの行動に対するアメのアプローチよりは太い太い紐がついているけど、基本的に地域のもめごとを地域の主体者が語れるフォーマットをトランプ政権は許容している、と見ることはできるでしょう。どこまで意図が通っているか否かは別として。
いずれにしても極東情勢はプレーヤーがでかいし、米(というかthe West総体だが)に抗するところが中国、ロシアと2枚重なってるところなので、そう簡単にきれいになることはないだろうけど、改善方向に向かっていることは間違いないと言えると思う。
一方、ミョンバクさんは韓国の検察へ。これで朴さんに続き2人目。まぁぶっちゃけこの人たちが極東情勢の正常化への取組を妨害していたって話なんでしょう。
李明博元大統領を14日聴取へ 韓国検察 不正資金疑惑で
2018/3/6 16:52
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2776082006032018FF2000/
ということで同じように妨害していた日本の政権はどうなるんだ、なんだけど日本の政権の場合、民主党、自民党を問わずぐっちゃぐちゃに insane(正常でない)な人々が跋扈しているので、外交方針の変更または状況の変更に伴い交代するといった普通のことができない状況にある。笑えない、ほんと。
ただ、日本の現在の役割としては、核を放棄せよ、非核化だと叫ぶことにあるみたいなのだが、これは結構両刃の剣的な話なわけで、結構複雑。