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そしてプロパガンダが残った (4):官製デマクラシー

2022-08-01 18:52:41 | WW1&2
ペロシは何をするんだろうという奇妙な時間帯になっている。何がしたいんだか誰もはっきりしたことはわからない。

万一撃墜されたら米中間の緊張関係が一気にエスカレートし云々という解説も、それはそれなりに正しいんだろうけど、でも他方で、もしそんなことがあったら共和党の一部が庭でうししと花火を打ち上げるんじゃないかという気がする。それも現実。

そんな中、安部ちゃんが暗殺されたことをきっかけとして噴出した統一ムーニーと自民党の糞な関係に関する暴露によって、いろんなものが発見できてなかなか面白い。

これまで、1970年に東京で開かれた、世界反共連盟 (World Anti-Communist League、略称WACL)世界大会というのが大きな催しだったというのはいろんなところに書かれていて、概ね、こんな写真が付いていた。

率直に言って、安部の国葬を9月に武道館でと聞いた途端、反共連盟再び集会なのか、と思った。




今回、報道特集が番組を作り、その中にこの1970年の大会の様子の動画があった。カラー映像。

「我々は世界を支配できると思った」米・統一教会の元幹部が語った"選挙協力"と"高額報酬"の実態【報道特集】
https://news.yahoo.co.jp/articles/ca1a233a3552197fb64d57be30cbbfdd7ee72e28


その一部、1970年の部分が入ったところを2分ぐらいの短い動画にしていた人がいたので、それを失敬して、保存して、別途自分のtweetでアップしたのがこれ。

 


■ 官製デマのブースト大会

このイベントは結構な大きさで、まして当時日本は上り調子の国で、戦犯変じて億万長者の笹川さんが付いているわけだから、多分、流れ的に、このイベントが、この親ファシストらの野望を「反共」で取りまとめてもっともらしいものにしていく契機になったんじゃないかと私は愚考している。

要するに、デマの官製化の一里塚ではないのかと。

北方領土はソ連の不法占拠という説の流布もそうだし、東欧の人々はソ連帝国主義の犠牲者である、占領されたのだ~、ソ連を倒せとかいうデマはこのあたりから始まってると思う(開花するのは80年代後半)。


wikiにはこんな記述があった。国際勝共連合

1970年
世界反共連盟(World Anti-Communist League、略称WACL)世界大会を開催[7]。
7月13日 東郷記念会館(渋谷区神宮前)で開催された「赤色帝国主義に抗議する集会囚われたる欧州諸国民の週間・日本大会」に生長の家(現・生長の家本流運動)、「世界反共連盟」日本支部等の団体と共に参加[24]。


こうやって、言い募っていって、西側の現在は、ソ連が勝ったことすら打ち消されているという、恐ろしいことになっている。

そこらへんはいろんなところで書いた通りだけど、実にまったく単なる曲解でしかない。

実は単純な話で、欧州各国で、ナチが負けたらソ連シンパが勝ったというだけの話。

ナチはドイツ帝国のドイツだけで起こったのではなくハンガリーもポーランドもどこもかしこも現地ナチ、現地ファシストがいた、あるいはナチ化していた。そこでナチが子分の欧州諸国を引き連れてソ連に侵攻して、短時間殺人記録でも作る気なのかというスピードで、ソ連領内で大量の人殺しをしたものの、結果的に敗北。すると、各国の現地でも、反ナチが勝つ。少なくとも、だから言っただろう~になるのは火を見るよりもあきらか。

そして、現地のナチは別に数年だけナチが流行ったんじゃなくて、30年代を通してファシストと反ファシストの戦いがあって、後者はファシストにいじめられてソ連シンパになっているから、ナチが破れたら、もうナチは御免だとなって何も不思議なことはない。

その後、ソ連圏として西側から孤立してしまったのは、別にソ連のせいだけではない。むしろ、冷戦とかいうからこうなった。その意味で、文句があるなら、チャーチルにでも言えという話し。

それを、西側では、だいたいハンガリー動乱あたりから、ソ連帝国にやられた東欧諸国とかいうプロパガンダでソ連は悪い奴運動の餌にしてきた、って感じですね。


ちなみに、ハンガリーは自分の軍がソ連攻撃に参加してソ連での大量死に貢献しているわけだから、スターリングラードでドイツが負けた時、こりゃもうダメだとスターリンと交渉して自分から降伏した。その意味で、ちゃんとした政府だった。ところが、先に降伏されると都合が悪かったドイツが、ハンガリー内のナチをけしかけて、もう一回戦いの構えにし、結果、ハンガリー内でナチとソ連軍が戦ったため戦場となった。ならなくていいのにそうなったのは、ナチのせい。

詳しくはこのへんで。
1945年2月13日、ブタペストついに陥落
https://blog.goo.ne.jp/deeplyjapan/e/f43462c41584cd5ba94900c1c8ff90ef


そして、そのハンガリー・ナチが勝てばよかったのにという、当時としてもそもそもあり得なかった想定を未だに悔しく思っているのが、ジョージ・ソロス。

バンデラ主義者の政権を支援するソロス


ということなので、極東の戦犯集団と、ナチ時代の栄光こそ永続すべきとでも思ってるらしい、ソロスとかガリチアのウクライナ人たちは、同じように倒錯し続けている


■ 戦犯保守族

で、いろいろ思うに、笹川、児玉、岸といった戦犯保守族というのは、徹底的に日本にも日本人にも愛がないと改めて思う。

デマを仕掛けて政治からの資金をあてこみ、他方で宗教の仮面をかぶって違法な集金システムで人をないがしろにし、さらに、競艇のあがりで潤う。

その上、その末裔は、今度はカジノで儲けようとしていたと言っていいと思う。あらゆるものが利益のタネ。そして虚しくプロパガンダが残る。


■ 参考記事

戦後政治の舞台裏シリーズが表に出ているの巻 

そしてプロパガンダが残った (3):デマクラシー



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5 コメント

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宗教アヘンの引き込みしたナチ派政治屋 (ローレライ)
2022-08-01 19:46:00
韓国から宗教アヘン輸入の引き込み役に立った日本のナチ派政治屋の売国奴転向が日本右翼の売国奴化の流れとなった!
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老いて殺される仕事のペロシ女史 (ローレライ)
2022-08-01 19:53:33
まるでサラエボで殺される皇太子みたいな仕事を匂わせるベロシ女史の極東クルーズ!
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疫病神ペロシ (セコイアの娘)
2022-08-03 09:18:49
大迷惑。
ウクライナが失敗したからって、アジアに放火しなくていい!
墓場に入る前に、一つぐらいは良い事しろ。
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忠犬ペロシ (セコイアの娘)
2022-08-03 13:41:43
人生最後のご奉公。
何ひとつ碌なことをしなかった人生だった。
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Unknown (トム)
2022-08-04 12:00:26
いろんなことに無知で、勉強のために拝見させていただきました。
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