いつの間にかロシアとアメリカは既に冷戦体制であるかのような感じになっていて、BBCとかガーディアン、NYT等々いわゆる欧米の主要紙だけを見ていると、ロシア非難、プーチン非難があきもせず繰り返されているのでこの体制は既に確定なのかと言いたくもなる。が、こういうニュースを見ると、一体今って何が起きてるの?と思わざるを得ない。
GE・日立連合、ロシア企業と提携 原子力燃料、米で加圧水型向け
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO02739650U6A520C1TJC000/
米ゼネラル・エレクトリック(GE)と日立製作所が合弁で設立した原子力発電所向け燃料事業会社は24日、ロシアの原子力企業ロスアトムの燃料子会社と米 国事業で戦略提携すると発表した。ロシア社から技術を得て、2つある原発のタイプ両方に燃料を供給できる体制を構築。原発を取り巻く環境が厳しくなる中で 収益基盤を強化する。
日経の記事は日本の企業を中心に説明しているのでなんか今いち何が起きているのかわからない記事になっているのだけど、要するに、
ロシア製の燃料がアメリカ市場に行きます、ってのが今日的にはニュースなのではなかろうか。多分。
Alliance brings Russian fuel to US market
http://www.world-nuclear-news.org/UF-Alliance-brings-Russian-fuel-to-US-market-2505167.html
ロスアトム(ロシアの原発メーカー)の傘下であるTVELフュエルと、
日立+GE(原発メーカー)の傘下であるグローバルニュークレア・フュエル(米)が提携する、という構図。
それからあらぬか、今日のTASSにはロスアトムは米国の原発燃料市場の10%を獲得しようと考えてるってな記事が出ていた。この輸出によって年間100億ドルの収益を見込んでます、だそう。100億ドルって1兆円+なのですごい取引じゃないですか、これ。
Russia’s Rosatom expects to capture 10% share on US nuclear fuel market
http://tass.ru/en/economy/878968
また、ロシアは全世界のNPP燃料市場の17%を占めている。
対象となっているのは、ロシア国内の76器の原発と、フィンランド、ブルガリア、ハンガリー、スロバキア、チェコ、ウクライナ、アルメニア、中国等14か国の原発、だそうだ。
あと、さり気に、つまり、BWRじゃなくて加圧水型原子炉 (PWR)が天下取ることになってるわけです的な流れが背景にあるということなんじゃないかという気もする。
別に今更言うことでもないけど、ロシアには石油と天然ガスしか売れるものはないわけですとか未だに言ってる「評論家」なる人たちが米にも日本にもいるんだけど、あの人たちって何なんだろうね。やっぱりそれが仕事になってる人、なんでしょうね。それにしても無意味で、しかし不気味だ。
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ブログ主さんが取り上げられてる、話題や切り込み方は面白いと感じました。
何となく嗅覚的に近い気もするのですが、途中の分水嶺を経て異なる結果に至る様ですね。
十人十色と言いましょうか。だから面白い。
これからも楽しく拝見させて頂きます。
ありがとう。
お名前は入れてください。お話できないので。
それと、ブログ主さんのコメントにある、「お話できないので。」は、どういう事なんだろうと、まぁ~私自身はその事について深くは考えてない感じです、今の所。
コメントの反映にタイムラグが有りますし。
でも、色々とお話するのは嫌いじゃないので、タイミングが遇えば、そのうちお話しして下さいね~