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ロシア選手の発言誤訳で国際スケート連盟がおわび

2017-12-10 09:27:33 | 太平洋情勢乱雑怪奇

このブログにも書いてくださった方がありましたが、ミハイル・コリヤダ選手に対する誤訳の件、正式にお詫びが出てきましたね。

ロシア選手の発言誤訳で国際スケート連盟がおわび

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171208/k10011251961000.html

これについて日本スケート連盟が雇った女性の通訳が「ロシアの犯したことを考えれば当然の措置と考えている。私はそれに従って、ロシアを代表して出ることはもちろんない」などと日本語に訳しました。

しかし、一夜明けた8日、大会を主催する国際スケート連盟が外部からの指摘を受けて、日本語訳が誤っていたことに気づいたということです。正しくは、「ロシア選手が出場できるのは正しい判断だったと思う。正直に言えば、ロシアチームが参加しないオリンピックは想像できない」と話していたということです。

 

どうやっても、誤訳というより、確信犯的に勝手なことを言いまくった通訳がいたとしか思えない事象ですね。笑えるほど違うもん、これ。

外部からの指摘というのがどなたなのかわかりませんけど、ファンの人たちも頑張って国際スケート連盟に抗議されたのではないのかと推測します。

日本のスポーツファンは、だいたいにおいてこういうところはきっちりさせたいという強い気持ちを持っている人が多いと私は信じているので、驚きはしません。喜んでます。

そうなんですよ、スポーツファンとか芸術ファンは、人でも国でもなくプレーを見る、公平に見る、みたいな考えがしっかり身についている(場合によっては怖いほど)という人が多いと思うんですよね。人生の中で見てても。

うちの母も大のスポーツファンなもので、政治的な力学でこうなったなどと説明しようものなら、大変な騒ぎになったことは、夏のオリンピックのロシア出場問題の時に書いた通り。

さらに、こんなことで出れなくなる選手のことを考えてみなさいと言って、1980年のモスクワ五輪に行けなかった柔道の山下選手がどれほど悔しかったか、それを見てみんなしてもらい泣きしたことを忘れたのかとかとか、もう大変な騒ぎでございました。

オリンピックと思いがけない憤慨とモラル

自分や自分が応援している側が負けた時に勝った側のちょっとした悪口を言ったりしようものなら、そんな風にしか考えられないならもうやめなさい!とか叱られたこともありましたね。私は別に相手を貶めるつもりで言っているのではない、とか言ってもダメで、最低でもまず相手を称えないとならないというのが我が家の掟みたいな感じ。

 

で、なんでああもメディアとかジャーナリズムで働く人々はだらしがないのか。業界の了解に従わないと業界を失う、立場を失う、職を失う、だから嘘をつく、なんですかね。

どうしたらいいのかわかりませんけど、でも、最低限、失うものがかかってるわけでもない人が嘘に飲み込まれる必要はないわけで、心を強く持ちましょう!

スプートニクによると、

なお、ロシアフィギュアスケート連盟のサイトによると、コリヤダ選手はIOCの決定について「今は自分の仕事のことをより多く考えている。それらのニュースは全て気をそらし、混乱させるからだ。トレーナーが朝、ロシア代表が中立の旗の下で韓国に向かうと伝えた。これは正しい。アスリートは全人生をそれに向かって進んでいる。そして私が思うに、彼らが参加する機会を奪う必要はない」とコメントした。

https://jp.sputniknews.com/sport/201712094361565/


そうそう、自分の演技に集中してください。中立でとなると国家チームの担当者がサポートできないとかいろいろ非常に困ったことが起こってるんじゃないかと想像しますが、コリヤダ選手がんばれー、超がんばれ!

そして、スケートのファンのみなさん、ありがとう!


 


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4 コメント

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これは謀略の露呈 (И.Симомура)
2017-12-11 04:21:09
ロシア選手ならば「ロシアの犯したこと」という,既遂犯罪の存在を前提とする表現をとることはないだろう.更に,「外部からの指摘」というが,それは嘘だと思う.内部からのものだと思う.薬を嗅がせられた通訳の露骨な”誤訳”に,嗅がせた側が怖気づいたのだろう.根は深いと思う.
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それはもうマンデラ手話並の「訳」ですね (ブログ主)
2017-12-10 22:43:08
石井さん、

いやいやいや。捻ってる、曲解するとかいう次元じゃなくて、それってもマンデラ葬儀の手話の話題の次元ですね。笑ってしまいました。

そう。よくあることで、それにもかかわらず人類は生き延びたのだと思いますよ、ほんと。

冷戦期を知る人たちが、マスメディアのインチキなロシア報道に我慢がならないのは、こうやって偽の対立ムードを作ることが誤解を生む、不審を生む、大戦争を誘発する、これが本当に怖いからなんだとあらためて思いますね。実際危機一髪はあったわけですしね。
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誤訳か「超訳」か (石井)
2017-12-10 21:58:17
小生如き素人が言うのも憚れますが、名古屋の露語通訳の「誤訳」は恥ずかしいことです。しかしロシア要人の発言が素直に訳されないのは、よくあることです。(特にプーチンの発言)先週、ロシアで話題になっていたNYTの「訳問題」もそのひとつです。
NYTの記事
https://www.nytimes.com/2017/11/28/sports/olympics/russia-doping.html
ロシアの昼のテレビ討論
https://www.youtube.com/watch?v=nQBAF2AxhIs&list=PLAe6Au-aKEc9TYn9Gdyqn3aivM4qMwAaE&index=30

NYTのロシアドーピング関与の決定的証拠とする記事の解説訳
「2月3日ソチ五輪開幕4日前、ロドチェンコフ博士は、ムトコスポーツ相の前で、準備完了のデモを行った。ムトコ氏の現地事務所内でロドチェンコフ氏は、当日、ドーピング薬を使用した数十人の露五輪選手の名前を記した所謂「デュセスリスト」のコピーを手渡したと日記には書かれている。それは、汚れた尿をクリーンなものに交換する為のことであった。」

NYTの記事には問題の日記の2月3日の部分の写真が貼り付けられているのですが、そのロシア語を「素直に」訳すと、
「6時20分ナゴルイノフに起こされた。今日はムトコのところへ行く。プールで泳ぐ。水は氷水のようだった。朝食を取り早めに職場へ行き、ムトコへの資料を準備した。駅でラジオノフと会い少し話す。半時間程、組織委員会で議論する。ムトコとナゴルイノフもいた。あらゆる問題について話した。彼はソチを予備地として残したいようだ。これは初耳だ。アーニャ、オーリャ、サーシャーを連れて、ラグノへ行った。沢山食った。」

ということで、NYTが証拠と称している日記の写真部分には、ドーピングに関する記述は一切ありません。公開していない所に「証拠」があるのかも知れませんが、それなら何故それを隠すのか分かりません。

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『通訳のヘイトストーリー展開』 (ローレライ)
2017-12-10 10:47:01
『通訳のヘイトストーリー展開』がばれた!『マンデラ葬式の手話通訳のタコ踊り』以来の『インチキ通訳』の暴露案件だ!
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