いよいよ内閣不信任案という言葉が出てきましたね。
NHKがおっとり伝えているけど、
野党6党首ら「強引な採決認められず」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150904/k10010215991000.html
認められず、の次のアクション、つまり不信任案まで行く話し合いが野党で持たれるようになったことが重要でしょう。まぁ、会期末好例の、になる可能性もなきにしもあらずだけど、こういうものは使いよう。切った張ったができる人がいれば、だが。
といって、それだって多数を持つ与党は無理やりぶっちぎれる。
普通の神経なら、どの世論調査を見ても国民の理解は不十分であると出ており、かつ、法曹界がこぞって違憲であると断言しているものをぶっちぎるなんていう筋の悪いことをする与党はない。さらにいえば、日本の国会を通す前にアメリカと約束していることが国民に広く知られている中それを突っ切るというのは政治家として明日を捨てたにも等しい行為。
しかし、この与党はすでにサイコパスかカルト信者かといった状態なので、ぶっちぎる可能性もある。このへんは小林節さんたち憲法学者が既に見定めて、運動の長期化を覚悟すべしと予防線を張っている。
事こうなってきたのには、この間のデモで反対が世界的に目に見えるようになったことも一つ非常に大きい。外国メディアを見ていても、結局文章だけでは伝わらないものというのはあるわけで、大量の人数が反対している姿が出てきてはじめて、ああ、日本で珍しいことが起こっているということになっていく。
この写真ですね、やっぱり。
メディア上の真実は真実ではないですよ
さらに、昨日の共産党の仁比議員の自衛隊内からのリーク情報はとても大きい。もう気持ち悪いぐらい。で、これ単体だと話し合いだけならば、とか言い訳する人たちもいるだろうけど、前のリークと重ねて考えれば、現状がどんな状態か、空恐ろしいことになっていることが合理的に推察される。
戦争法案 仁比聡平議員の質問
https://www.youtube.com/watch?v=aT37efafDyk&list=PL3M7AtnZgh3U41I_9TybULqo1e-H5dluu&index=2
一言でいって、一国の唯一の自衛組織が他国の軍事組織の下に政治的手続きを伴わず、少なくともその痕跡なく入ったかのように振る舞っている。
これは、体裁よくいえば国民に対する裏切り、どぎつく言うなら売国奴中の売国奴の行動である可能性が高いと私は思います。ですので、証人喚問に至らせることが望ましいとは思うものの、それやったらどうなるんだろう・・・ではある。守ってもらってるんだからしょうがない、という態度を放置しすぎたなぁと思う。
このへんの話は、同じgooブログの中の、
「憂国の凡人・錦織ワサビの書斎 ー真実を追求するー」さんがまとめてらしたので、リンクさせていただきます。
http://blog.goo.ne.jp/wasavi7103/e/e5492ce019e1c1113674d5048978d111?fm=rss
■ 思い付き
いやいやしかし、これってつまり、
陛下がおっしゃった「満洲事変に始まる」は、過去だけではく、「謀略による政変、方針変更はダメですよ、というウォーニングだったのでは」と前に書いたけど(ここ)、それどころではない危機感をお持ちで国民に向かって危機感をお示しになったのだなとあらためて思い、忝くも、ありがたいと思った。
上の仁比議員による自衛隊内部からのリークによれば、軍事組織(法律上違うとしても)が勝手に他国と結んでいるような状態が当然視されているんだから、日本が大半の日本人の預かり知らぬところで戦争の当事者になっていく可能性は必然的に高まる。その時、私たちはどうなるのか、どうやって撤収できるのか、プランありますか?ですよ。だって、誰が敵になるか私たち自身で決められないような事態なんですから。
そこで思い出す、5月の志位さんの演説。
ただし、ベトナム戦争のさいには、日本の協力は、在日米軍基地の使用にとどまりました。イラク戦争のさいには、自衛隊を派兵しましたが、「非戦闘地域」での支援にとどまりました。しかしこの法案が通れば、根本的に事態は変わってきます。米国の無法な戦争に、自衛隊が武力行使をもって参戦することになります。日本が侵略国の仲間入りをすることになるわけでありまして、その危険性ははかりしれないといわなければなりません。
国軍がわからない保守って何?
「この法案が通れば、根本的に事態は変わってきます」に非常に強い懸念が見えた。
そして、この間、自衛隊からのリークは共産党に対して行われ、民主党ではない。まぁ民主党は第二自民だから仕方ないか。
こうなってくると、日本の共産党とは何ものなんだろうと考えざるを得なくなるがわからない。前から、GHQ神学部みたいな感じなんだろうなとは思ってたが、それだけでもなさそう。
暫定的に推論できそうなのは、あるグループ(特にいわゆるナチ側のグループ)に抗する際のある種の砦としての役割を担っていた、ってことじゃなかろうか。なんとなく、日本の政(まつりごと)の仕組み自体にかかわる、重要事態って感じなわけですよね、きっと。桃がおいしい、梨もおいしいとか言ってる場合ではないんだろうけど、いや今って果物がおいしいんです、はい。
永続敗戦論――戦後日本の核心 (atプラス叢書04) | |
白井 聡 | |
太田出版 |
検証・法治国家崩壊 (「戦後再発見」双書3) | |
吉田 敏浩,新原 昭治,末浪 靖司 | |
創元社 |
つまり部分最適解を求めて(e.g.南北をつなげる)、部分は達成する(e.g.部分の戦闘)が、大きな戦略から引き出してないから、すべてが徒労に終わる、と。
制空権がないところで船で日本に輸送するのは無理がある、ってところを見てない。全体を把握してない。
またかよーーー、です。