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米中間選挙、ヘルソン撤退SMO続く、影支配からの脱出

2022-11-12 23:24:37 | WW1&2
今週は、火曜日にアメリカでは中間選挙があり、共和党が下院を制し、そして、予想通り、一部で何日たっても開票が最終にならないという事態が起きていた。

アメリカの選挙は仕組み的にも、選挙への向かい方においても、なにかこう、到底先進国とは思えない。2020年の大統領選挙の時にいろいろ書いたけど、そもそも制度に問題がある。

植民地の時の都合を今まで持ち越して、へんちくりんな観光史学みたいないい加減な理屈をつけて、これがアメリカなのだ~とか言ってる場合じゃないだろうと私のみならず、アメリカに住んだことのある外国人は長いこと思ってる。


そんな中、ウクライナでは、ウクライナの戦線でロシア軍がドニエプル川右岸から撤退したというのが騒ぎと言えば騒ぎだった。




黒海に出てくるところの、向かって右の方はロシア編入地域に続いているからいいけど、向かって左の方は、自陣を背にした場合の最前線となり、かつ、巨大な川の向こうなので、そこに兵がいると川が増水したりすると(ナチNATOがダムを狙ってる)、ロシアの兵および民間人は川に挟まれて置きざりになる恰好の場所。

だから、撤退は、なんというか、みんなが見てる、期待を裏切る、みたいな問題としてはマイナスだろうけど、戦場の問題としては理解できる。

といって、これで終わりになるわけはないわけで、単に、長丁場に向かっておるな、としか私は思ってない。


■ 問題はロシアではなく西側

で、この問題は、ロシアがどうするかではなくて、西側がどうするかなんですが、そういう風に見せないところがまぁ西側のプロパガンダ体制の「優れた」ところなんでしょう。

ヨーロッパとアメリカのエリートたちが、長い時間をかけてウクライナの一部をアルカイダとかISみたいに育てて、暴れさせて、2014年にクーデターを起こして、事実上NATOの支配下にした。

いってみれば、満州国みたいなものでしょうか。満州国は独立してるといったって、誰もそんなの信じてなかったように、現在のウクライナ国はNATO(主にアメリカとイギリスだが)がキエフを取っちゃった恰好。

これはつまり、満州の関東軍が「対ソ戦略」という名でソビエトへの侵攻を考えていたのと同様に、NATOはロシアを崩そうとそこにいるだね。

ということなので、この状況はロシアが状況が改善されたと思えるところまで、続く。


西側は、がんばっていればロシアが崩れる、崩壊する、エリチン時代は来るのだ、のつもりで頑張り、ロシアは、ふざけてるんじゃない、そんなことさせないと踏ん張るという状況。

で、そうであるのに、「ロシアはどうする気なのか」と見せるのが西側のプロパガンダ。これに染まってたら何も見えない。

バイデンが、最近も、ロシアがウクライナから出ていかない限り、紛争は終わらない、とか言ってた。ロシア世界から見れば、出ていくのはお前らだ、でしかない。

 


で、時間が過ぎていくにつれ、人が動くから、キエフのナチNATO政権の情報統制が緩み、何十年かぶりにロシアのテレビ見てるといったことを喜んでる昨日までのウクライナ人が普通にたくさん話し、交流することになる。これは、ロシア世界支持の人にとってはプラス、ナチNATOの統制護持派にとってはマイナス。

したがって、ゆっくり確実に行動していくことはロシアにとって良いでしょう。SMOは続く。特殊作戦の目的は、ウクライナの脱ナチ、脱軍事化。


■ 構造理解から脱DS

先週、Aaron Goodの「American Exception」の話を書いたけど、今週も引き続き彼とその周辺の人たちの動画をいくつか見た。

世界を苦しめる妄想誘発史観&正統DS問題


ダラス兄弟とかロックフェラーとCFRあたりの話を丁寧にほじくっていく必要性にあらためて気づかされる。

一般的に、いわゆる陰謀論といえば金融グループにフォーカスが行く。たしかに、ロスチャイルドだのシフだのというのは重要だし、殊に日本人にとっては(一部エリート以外の庶民日本人のことだが)、実際とっても影響された、まったくもって迷惑な関係を持たされた嫌な野郎らだろうとは思う。

だがしかし、他方で、石油、金(ゴールド)といった鉱物資源を求め、どうしようもなく麻薬とマフィアと縁が深い、といったエリート集団も非常に重要で、惨さでいえばこっちの方が直接的かもしれない。

多分、最近の論調は、作られたバイアスだろうと思う。邪悪集団の試み理解はバランスを気にしてやらんとだな、とあらためて思う。


で、それももちろん重要で、今日に続く歴史なのでまだ終わった歴史ですらないものなので引き続き興味を持つわけだけど、でも、この「American Exception」のような本(これに先立ついくつものの他の著者の本も含めて)の今日的意味はそれだけでなく、「アメリカの民主主義はファサードである」、影の権力が本筋決めてその上で踊らされてるんだよ、という構造理解の奨めでもあると思う。

このアピールがどれほどアメリカで浸透するのかは定かではないのだが、私たちはアメリカ人ではないので、単にこの構造を前に、ああそうか、と受け取って、「影の国際エリート支配の国」から「いろいろ粗末だろうがただの国」になっていくべきだという志を持つことがまず肝要であろうと思う。

ロシア、中国、イラン、ラテンアメリカ諸国というのは、この影のインターナショナルな奴らにエライ目にあってるから、このまま、できるだけ西側のヤバい奴をうかつに入れない体制を作っていくことになるでしょう。


■ 先駆者たち

で、主にアメリカを本拠地とする影の国際エリート集団が非常に良くない、とてつもない奴らで、だから普通の国家機構を念願する側は注意せんといかん、という指摘は、1950年代に既にかなり良好なものがあったみたいで、その代表的な人は、多分、ライト・ミルズ。

この人の日本語版のwikiがあったことにまず驚いたけど、その中のここが素晴らしい。

パワー・エリートとはアメリカ社会の政策決定に対し、独占的な影響力を行使できるとされる権力層のことである。そうしたパワーエリートは、政治・経済・軍事の各分野に於けるヒエラルキーのトップであり(政府機関幹部、政治指導者、大企業幹部、軍幹部など)、ミルズは、これら権力層が権力構造維持による利益の一致から協力して大衆を操作していると分析した。 

この指摘は1956年刊行の「パワーエリート」と言う本によるものだと思う。

その後もきっといろんな人がいるんだろうけど、ともあれ、ベトナム戦争、ケネディーの公開処刑みたいな死をきっかけとして、多数の、これは何かがおかしい派を生んだことは間違いないでしょう。

オリバー・ストーンもそうだし、ピーター・デール・スコット(Peter Dale Scott)の一連の著作はまさにその流れが今に続いているもの。スコットは元カナダの外交官で、マギル、オックスフォード、バークレーで学んだり教えたりしているアカデミアの人。

deep stateという言い方を(小さい読者層としても)広めたのはこの人だろうと言われている。

中でも、知る人ぞ知るなのはこれか。

The Road to 9/11。911への道というタイトルと共に、影の人々の話を説き起こしている本。911というイベントを市民政府の停止、緊急事態の導入と見てる。

 

この本は、そんなに埋もれた本でもなくて、その1つの証拠としては、著者のスコットがこの本を引っ提げてUCバークレーの優れた対話番組の1つに出ていたことがある。

Conversations With History - Peter Dale Scott  

このシリーズとっても面白かった。そして、今思うとかなり正直に、ダメダメの裏権力ではもうダメなのだというトーンが確実にあるところにはあったんだよ。この動画は2007年のもの。

今から思うと2008年の金融危機を境に、あるいは、プーチン・ロシアのミュンヘン・スピーチ(2007年)を機に、新たな邪悪が始まり今に至ると見るのが妥当なんじゃないですかね。

日本でも、前に書いたけど、多分、2011年までのNHKは従来知られていることではないことを言い出そうとしてたと見えた。

疑惑の兄弟、ダラス兄弟と彼らの世界戦争、という本が出たのが2013年。

The Brothers: John Foster Dulles, Allen Dulles, and Their Secret World War

 

開いた世界があるからこそ、開けられたくない側の抵抗が始まり、また緊急事態的に戦争の時代を作ってるって感じでしょうか。だがしかし、ユーラシアはデカかった。




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1 コメント

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Unknown (ローレライ)
2022-11-15 20:01:57
民主党の無法選挙が定着したアメリカ!ここからどうするのか?
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