MOMOSE'S DOOR Day book in New York

NY在住のシンガーソングライターが『自称シンプルライフ』を語ります。ぷぷっと笑ってホロっとなるよなDay book.

ちゅくちゅ~ん

2006-08-02 04:10:27 | 音にまつわるお話

ちゅくちゅ~ん!!

っと、いうギターの音が聞こえたら


次は自ずと、

あの日~~あの時~~あの場所で~~

Oh!Yeah!/ラブ・ストーリーは突然に
小田和正
ファンハウス


っと、ついつい歌ってしまう方もいらっしゃるでしょう。

そう..
このNYにて。
とうとう、華氏が100°(華氏100°は摂氏38°)
を超えてしまったこのクッソ暑いNYで。
今更、何故だかわかりませんが、こちらの日本放送番組にて
90年代にスマッシュヒットを放ち、
違った意味で『クソ』がつくほどアツくるしい
あのドラマの再放送が始まったのです。

そうです。
今や、あのトンネルズの石橋たかあきにーさんの
お嫁さんになってしまった
鈴木保奈美ねーさん演じる『赤名リカ』が、
どういう訳だか
事有るごとにおねえ疑惑が浮上しつつ立ち消えになる
織田裕二にーさん演じる『長尾カンチ』にむかって言い放った
あの衝撃の名台詞。

カンチ~~~~~~セックスしよ~~~~~

で、おなじみの『東京ラブストーリー』です。

東京ラブストーリー DVD BOX
柴門ふみ
フジテレビ


>まさにちゅくちゅ~ん~~~~

...

ああ....
それにしてもこの感覚。なんなんでしょうか。
江口洋介にーさんの演じる『三上君』が愛用している
ベッコウ色のメガネ猿型眼鏡。

>ああ~~そんな眼鏡....今みかける方が難しいですよね...

しかも、同僚役の中山さん...

>ああ~~まだ黒い髪の毛があるんですね...でも..
ドモンのスーツって今健在なんでしょうか...

そして、
肩パット入りのワンピースがお似合いの千堂アキホさん。

>ちょっと待って下さいよ。あなたはそのドラマの3年前に
確か歌手でデビューしてますね...
そう。確かデビュー曲は『It’s a melody』...

ああ””~~
ああ””~~~~
あまりにもいろんな意味で
懐かし過ぎてついつい見入ってしまった自分。
そして、こんな目頭が熱くなる思いと同時に、
ふと蘇るあのおモヒで。

そう。その昔。
田舎のレストランにて弾き語りのバイト先でまかないを食べてる際、
そのオカズの量もさることながら味も今ひとつもの足りなく、

『醤油とってきま~す~~』

っと、言いながら
冷蔵庫奥のお客用の仕込みのマグロとヒラメのサシミを
つまみ食いしながら背後を振り返り振り返りつつ
誰もいない厨房でひっそりと流れていた
小田和正さんのハイトーンボイスに向かって

『このサシミ..色悪いですよ~..』

っと、わからない言い訳をしていたあの時の自分。

....

>例えが生々しいですね...

他にもあります。

そう,..思い起こせば。
有森也実さん演じる『関口さとみ』が
カンチと三上君の間をいったりきたりするシーンを
当初つきあっていた殿方と一緒にみていた際、

『おれ、赤名より関口さんでいっちゃうよな~~』

っと、言った一言がかなり気に入らなく、
迷わずその男を部屋から叩き出した...

そんな事もありました。

>だから..生々しいですから..時代背景共に...

.....

しかしながら.

この""ちゅくちゅーん""の音一発で
瞬時にオモヒだしてしまう脳裏の奥に引っ込んでいた出来事にしかり。
時に、人というのは
『懐かしい』というオモヒ出たるものに首根っこを掴まれ
その場をしばし動けなくなる時というのがあります。
それは、年をひとつ多くとればとるほど。
しかも、残酷な事に若いおねーさんやおにーちゃんたちが交わす会話に
全くついて行けなくなったと感じた時。

『あ~あの時代は良かったな~~』

と言いながら、そんな自分をちょっと愛おしく思いつつ
アナログ的な思考も悪くないもんだと
酔いしれてしまうものだったりします。

この現象こそぶっちゃけ『現実逃避』の何モノでもありません。
しかも。悪い事に、
この『現実逃避』をいつのまにか『偽善』にすり替えている
大人が世の中に増えている今日この頃だったりします。

例えばですが。

冷蔵庫の中で腐ってしまった食材を
『また買えばいいじゃん』っという人間から、
『これが自分の伝えたい事だから』
っと、ラブ&ピースを訴えられても、

だから何?って感じでしょうし、

自分の心や体のメンテナンスがおぼつかないにも拘らず、
『カウンセリング』と『ヒーリング効果』の
違いを説明できないビジネスマンから
『おだやかな生活を約束します~~』
っと言われても説得力ゼロです。

ちょっと話はそれますが、
その昔。外国かぶれのウチのとーちゃんが
どこぞの誰かに貰ったオーストラリア土産のコアラのぬいぐるみの
ホコリをおとしながらこんな事を言っていた事があります。

『贅沢』を贅沢と思っていない人程『自我欲』が強い。
それがこのコアラのぬいぐるみにたまった
ホコリみたいなもんなんだ。
だから人間は
このホコリを落とすことをけして忘れてはいけないんだ。
わかるか?”

....

当然ですが
当初、まったくこの意味わかりませんでした。

ですが。
今は妙にわかるのです。このとーちゃんの格言が。

そうなのです。
人間、時とともにわかる事があるといいますが
当初のとーちゃんと同じぐらいの年令になって初めて分かる
こともあるのです。

まさにこれこそ。

あの日~~あの時~~あの場所で~~
君に出会わなければ~~~

にしかり。

この『君』を過去の『自分』に置き換えつつ、
『今の自分の姿やスタイル』をきちんと見極める事が出来て、
なおかつ、昔の自分にかぶったホコリをおとす余裕があれば、
マイナスイメージのあるこの『現実逃避』現象も
長居をしないという事を前提にすれば、
時には使い方次第なのかもしれない。
っと、思う次第なのです。

ちゅくちゅ~~ん~~~


<本日の警告>

電気の使用量がパンク寸前でクーラが送風になってるよ..