チンタラ２女子

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それはこの連休中のことだった。

シスターのところのボーイズが体験学習で東京を離れている間、
俺は２４時間部署の刺客としてカッコ良くぶっちぎる為に、
九州・沖縄班と関西班、並びに東北・北海道班と、
" 現在別の職業に就いているけどどこに行く予定も無いのでバイトしたい班 " より
選りすぐりの２０名と共に社内キャンペーンに参加していた。

今回は全勝してやるぜ！
２４Ｈのベテラン猛者どもよ、
俺をそこいらの、ただのイケメン先輩だと思うなよっ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ε＝ｏ（・ω・´；フフンッ

と、鼻息荒くエントリー書類を持って２４Ｈの責任者、○城の処へ顔を出したところ、
「じゃ今回は３年目組と。お願いします。」
と言われる俺達であった。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ガ━━(=￣■￣||)━━ン！！
なんということだ。
相手はトップ・チームではなく、
業績が著しく素晴らしい４年目組と２年目組の間でイマイチ伸び悩む３年組とは。

しかしそうすることにより、伸び悩み組に成長の秘訣を直々にマンツーマンで示唆
することが出来る上に報奨金を俺達がゲットする確率は高く、
四方丸く収まるのだから、目からウロコとは、まさくこのことだ。
さすがは○城だ。
２７才と３ヶ月の頃の俺にそっくりだ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　恐るべし！ｏ（・ω・´；　
と言うわけで、３年生と組んだ俺はバイク担当になり、
近県へブロロローッと飛ばしたところ、特に田舎でもなく都会でもない町の交差点で、
見慣れぬ光景に遭遇した。

チンタラチンタラした２女子のその姿・・・・・・。

スウェット上下の下パーツを尻の真ん中までずり下げて、
ピンクの男物のトランクスみたいなチープな下着を見せ、
スウェットの上パーツは胸の下まで両手でたくし上げ、白い腹と背中を丸出しにして、
まだ脳みそ眠り中のような顔をして、
５月の爽風の中、午前１０時頃、でれすこでれすこチンタラ歩きをしていたのである。

おいっ。なんだその格好は！
年頃の娘がパンツを見せ見せするのは止めなさいっ。
そんな娘に育てた覚えはなーいっ！！（たぶん親御さんは。）

あのまま放置していると、彼女たちは、
３時間後には下パーツが足首まで下がって歩けなくなってしまうに違いない。
一刻も早く何とかしなければならない。

（そこの２女子！
そんなだらしない格好でチンタラチンタラ歩いていると、
いつか自分が結婚する時に、友人代表のスピーチで、
「○○ちゃんはぁ～、学生時代に～、
スウェットをズリズリして着こなすことにハマッちゃってぇ～、
ハマリ過ぎてズリ下げ過ぎて、溝にもハマッちゃって～、
携帯もなくしちゃって、パンツも脱げちゃって、見つからなくなっちゃって～、
困った○○ちゃんはぁ～、夜になるのを待ってからぁ～、
顔と全身にドロを塗って黒くしてぇ～、
走って帰ったことは有名でぇ～す。」　　（￣▽￣*）ヶヶヶヶ♪
って言われるんだぞ！
いいのかそんな恥ずかしい結婚式になっても！

そもそも、キミたちは素晴らしい男と結婚したいと思っているのじゃないのか。
素晴らしい男は、チンタラ女子を自分の家族や友人に、
「この人が僕の選んだ最愛の人です」と胸を張って紹介することは出来ないぞ。
素晴らしい男と結婚したかったら、今すぐ下パーツを上まで引っ張り上げ、
上パーツを尻の下まで下げなさい！）

心の中でそう叫んだが、脳みそ眠り中の彼女たちは気づく様子もなかった。

よし。
俺が心の中で１０数える間に、俺の視線に気づくかどうか賭けてみよう。
こっちを向いたら視線で俺の言いたいことが分かるに違いない。
（い～ち、に～い、さ～ん・・・。）

すると、１女子が俺の視線に気づいたかと思うと、
なんと尚一層、上パーツを持ち上げて、白い腹をこちらに向けたではないか！

（チガーウ！！
その程度の「気」の察知能力でどーするかーっ！
もしキミが俺の娘だったら、
バレーボールで１０００本アタック罰ゲームをさせられているところだぞ！）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ε＝ｏ（・ω・´；む～っ
と思っていると信号が青になった。

ブロロロローッ！！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　*

彼女たちが結婚式でチンタラ・ファッション・エピソードを暴露されないことを祈る。